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Aug 19 2017

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超絶イケメンをふったギャル、Kちゃんの話(犬山紙子のイラストエッセイ)

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最近知り合った友達に、Kちゃんという25歳のギャルがいる。

色白スレンダーギャルで金髪。
そんなKちゃんはひょんなことから

身長180センチ、限りなくフランス人に近い顔の日本人のイケメン30歳、Yと知り合い、それからやたらとメールがくるようになったそうな。

最初は
「なんでこんなイケメンが私に!?」
と思ったらしいけど
「多分女は他にいるんだろうな」
と思い、本気にならないように考えていたらしい。

そして、1度目のデート。
待ち合わせ場所にYが紙袋を持って立っていた。
別に紙袋を持ってることは変でもないし普通のことなのでスルーしていたら
「俺、下着買ったんだよね」
と彼から話してきた。
「へえー」
「お母さんに、下着はいつ何時事故にあって脱がされるかもわからないから、きれいなものを身に付けなさいって言われててさ」
「なるほどねー」

で、その日はこんな感じで普通に買い物をして、店員さんに
「彼氏さんすごいイケメンですね!」
って言われて
「いや、彼氏じゃないです」
って言ったりして終わったそうな。

そして、その日以降も何度もメールがくるので2度目のデート、お好み焼きを食べに。
するとお店に入ってすぐ。

「こないだ買ったパンツさー、みたい?」
とYが切り出してきた。

「は?」
わけがわからない。なんかネタ系のパンツなのだろうか。

(それにしても、ネタ系のパンツが好きな女ってこの世に存在するのだろうか……。大漁とか書いてあるやつ。下着でスベるって……本来すべる可能性のないところでわざわざすべるって…………)

「こないだTバック買ったんだよね」

もう、この時点でKちゃんはああ、やっぱギャグだと思って噴出しそうになっていたものの

「セクシーくない?」

と勝手にYが作った造語を繰り出しつつ、自分のTバック姿の写メを見せてきたのだ!!!!!!!!

何より嫌なのが、パンツだけの写真じゃなくて、Yが履いてるところの写真であるということ。

きっもちわるいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!!!

この時点で
「あれ……これはギャグじゃなくて本気……? ナルシスト!?」
と気付きながらもTバックには触れず
「体超鍛えてるね」
と返事。

「ああ、会社行く前に筋トレしてるんだよね、それよりTバックダメ?」
とTバックについて返事を執拗(しつよう)に求めるY。
「あたしはちょっと…………」
と、勇気を出して拒否するも、

「この写真いる?」
と畳み掛けられる…………!

いらねええええええええええええええええ!!!!!
ってゆーか、なんで女が自分のTバッグ写真を欲しがると思うのか……。

いや、女子会で「この男いてえ!」って見せびらかすようには欲しいけどさ……。

この男っ! まさにナルシスト!!!!

でも、この写真どこかおかしい。
だってきれいにTバックと腹筋が映っており、自分撮りだと無理な映り方だったのである。

「っていうか、この写真女が撮ったっしょ。自分撮りじゃないじゃん」
と話題をそらすも

「これセルフタイマー」
と超真顔で返されたらしい……。

余計な情報を仕入れてしまい
「なんか負けた」
と思いながらも
「ああ、この写真を撮らされてる悲しい女がいなくて良かった……」
とホッともしたそうである。

で、写真はもちろんいらないと拒否り、店を出て帰ろうとしたらYが
「ヴィレッジヴァンガードに行きたい」
と言い出した。
バーとかホテルじゃなく、ビレバンなら、健全とOKして店内へ。

するとY
「おそろいのもの買おうよ」
と提案。

「え? なんで?」
「いいじゃん、おそろいのもの買うんだ」
とうれしそうに商品を物色。
ほんとに人のいう事を聞かない男である。

そして…………。
あんなにモノがある中で…………。
あんなに、モノがある中で……………………。

超でっかくSEXって書いてあるバックルを持ってきたそうな…………。

「これ、超いけてるじゃん」

…………。
下手に自信のあるイケメンって冒険したデザインのものを着こなせると思う思いからか、難易度の高いアイテムをチョイスしがちだけど、これは違う。

難易度とかじゃない。

寒い。すべる。

ベルトという普通スベる可能性のないものが、スベる道具に……ってさっき同じこと書いたような気もする。
股間周りをすべらせてどうするんじゃい。

「え、ねえ? ジョークでしょ?」

「いや、まじ。おそろいで買うんだ」
本気だった。

こりゃいくらイケメンでも女に苦労するわけだわ……と実感。

「まじでいらないから!」
と先に店を出て帰ろうとしたらYが走って追いかけてきた!

そして、一言!

「ちょっと待って! ゴールドとシルバーどっちがいい?」

「え?」

なんと……ゴールドとシルバーのSEXベルトを袋から取り出すじゃあありませんかっ!!!!!

絶句。

「うーん、お前はシルバーかな、次のデートのとき付けてこいよ!」

…………。
………………。
いや、次のデートとかないし…………。
まじでいらないし……………………。

放心しつつも
「ほんといらない」
と言うとそれも無視して
「今から家こいよ!」
と話が進む。
ここまで話の通じない人ってこの世に存在するのか、とKちゃん思ったらしいが、低確率でこういう人がいるんだからこの世っておもしろい。

…………このままじゃTバックを見せられるっ!!!!
と本気で身の危険を感じたKちゃん。

「まじでもう帰る!!!」
と反対方向に歩き出す。

すると………………

「俺と付き合ってください!!!!!」

まさかの告白!!!!!!!!!!!!!!

高身長、イケメン、高収入。
でも、でも、そんなものが吹っ飛ぶほどTバックは嫌だし、ナルシストも嫌だし、何より話が通じないのが嫌!!!!

もちろんお断りをして
「話が通じない」
という恐怖からか、ニートでお金がないのにタクシーで帰ったそうである。

これはもう恋愛の話っていうよりちょっとした怪談だと思うんだけど、Kちゃんはこの時もらったバックルをレディーガガに憧れてる友だちにあげたら非常に喜ばれたらしく、本人はけろっとしているのである……。

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