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Jan 21 2017

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人気タイツのデザイナーは現役女子高生!ハヤカワ五味さんインタビュー「自分で欲しいものは自分で作る!」

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さまざまなデザインのタイツやニーソックスが登場している中、点線とハサミが描かれるというありそうでなかったプリントで話題になった『キリトリ線タイツ』。製作者のハヤカワ五味さんは17歳の現役女子高校生で、自身がモデルとなって着用した画像をtwitterやサイトに掲載し、アート色の強い写真構成にも注目が集まっています。
今回、東京・高円寺にある前衛派珈琲処マッチングモールで2013年6月30日から7月6日まで個展を開催しているハヤカワさんのインタビューに成功。アートやデザインに興味を持ったきっかけや、作品のアイディアの源についてもお話を聞くことが出来ました。

「小学生の頃からコンテストに応募しまくっていました」(ハヤカワさん)

--まず、ハヤカワ五味という名前の由来なのですが。「五味」というのは不思議な響きですね。

ハヤカワ五味(以下ハヤカワ):小学校の頃に友達とペンネームを考えていて、その友達の名前の一部をもらった「ハヤカワツバサ」をずっと使っていたのですが、最近好きなマンガ家さんの「ペンネームの画数が悪くて変えたら運気良くなった」という話を聞いて、調べてみたらダメだったんです(笑)。それで、中国語の「五感」という意味と、言葉の響きのインパクトで「五味」にしました。

--ハヤカワさんは、サイトなどにもイラストをアップされたりしていますよね。子供の頃から絵を描くことに興味があったのですか?

ハヤカワ:イラストは小学校の頃から好きで、その頃から特にゲームとかアニメが大好きだったんですよね。卒業文集にも「ゲームのアニメーターになりたい!」と書いていました。

--ゲームというのは、具体的には?

ハヤカワ:父親がプレステをやっていたので、幼稚園か小学生に上がりたての頃にはもうやっていて、『ドラクエⅤ』をプレイしていました。あとは『ポケモン』。「ポケモン言えるかな?」の歌の通り全部言えますね(笑)。

--男の子っぽい趣味かもですね。マンガとかはどうでしたか?

ハヤカワ:中学生になって『ジャンプ』にハマりました。まず『ボボボーボ・ボーボボ』で、それから『魔人探偵脳噛ネウロ』みたいなちょっとダークなマンガが好きになりはじめて、今でも好きです。もともとは『ちゃお』の少女マンガを読んでいたのですが、私はピリっと趣味が変わる人なんです(笑)。

--なるほど(笑)。今はデザインや製作にパソコンを使っていらっしゃいますよね。最初に触れたのはいつ頃になりますか?

ハヤカワ:もう記憶にないくらいすごい小さい頃から、アップルのデスクトップに触っていました。学校の課題を提出するのにも使っていましたが、家族兼用とはいえほとんど私が使っているという(笑)。それから、中学の時に美術部に入っていて、その時にペンタブレットに触れて「デジタルもいいな」と思って、クリスマスプレゼントに買ってもらいました。中二の頃に『IllustStudio』や『ComicStudio』を入れてマンガを描いたりもしていましたね。

--ペンタブやソフトを早くから使っていたのですね。アートや美術に興味を持ったのは?

ハヤカワ:小学校の頃にはアートにも関心があって、公園のキャラクターコンクールや新しいうどん屋のデザインの募集とか、いろいろなものに出しまくっていました(笑)。それで入選したりもして。その頃から企画やデザインを考えることが好きでしたね。

--小学生でデザインコンペに出してしまうという行動がすごいですね。そんなバックボーンがありつつ、『キリトリ線タイツ』を製作されたわけですが、もともと服飾もやってみたいと思っていたということですか?

ハヤカワ:実は中学の時に衣装をちょっと作りはじめていて、ボーカロイド系や『マクロス』のランカ・リーのコスプレをしていました。その後に『KERA』を読んでロリータ服にハマったんですけれど、高いじゃないですか? だから「自分で作ろう!」と思って、やってみたら面白いと気付いて。その当時から柄タイツが出始めていて「カワイイな」と感じていて、これも「自分で柄を作れるのでは」と、マジックで描いてみたりしていました。だから、最初は自分で欲しかったというのがきっかけですね。

--マジックで描いちゃうというところが自由ですね。自分で作って、自分で履いてみたと。

ハヤカワ:今通っている美術予備校に自作の柄ストッキングを履いて行っていたのですけれど、「欲しい」という人がいたんですね。だから最初は手作りだったのですけれど、スプレーで型を用意しなくちゃいけないし、ズレてしまうこともあって。もっと精度の高いものを出したいということで、業者をググって調べて片っ端から見積もりをお願いしてみたのが『キリトリ線タイツ』です。

--足にキリトリ線を入れるというのはシンプルでアイディア勝ちというところがあると思いますが、その発想はどこから?

ハヤカワ:普段を生活しながらいろいろなことを考えて、マンガや絵とかファッション系のアイディアを常にメモするようにしているのですけれど。作るきっかけはほとんど「かわいいな」「自分ではいてみたい」というものですよね。それで、タイツと風景がキリトリ線で繋がっている写真をネットに出したら、これが好評だったんです。それでアメーバブログで通販をしてみて、その後マッチングモールさんでも扱って頂けるようになりました。結構反応があったのが嬉しいですね。

--ご自身の作品をご自身がモデルもされています。

ハヤカワ:はい。どこから切っても、端から端まで私がやっている、ということをやりたいんですよね。ハヤカワ五味というブランドでやっていきたいという気持ちが強いです。


 (撮影・今井シキ @imai_shiki )

--2013年に入ってからは『木目調ストッキング』と『窒息ニーハイ』を発表されました。『木目調ストックング』はブラウンのビジュアルイメージがされていて、おもちゃの人形のようでした。

ハヤカワ:まずは素材を変えたいな、というイメージがあって。家のフローリングを見て「木目を使うと面白いかも」と。肌にも合う色ですしね。写真は、子供部屋に人形が淋しく置き去りにされてドアを開けて光が入ってくるというイメージを考えて撮ってもらいました。公民館みたいなところで、カメラマンさんがいろいろ光源とかを工夫してもらって、私の意図通りの写真になりました。

--『窒息ニーハイ』も、これまでとは違ったデザインとカラーですね。

ハヤカワ:2012年の末にマッチモさんから「新作を出してみれば」とアドバイスされて、自分の中で試行錯誤していくうちに、女の子が心に秘めているものを出すというのが面白いな、と思ったんです。女子高生っぽいですし(笑)。それで、口から何かを出すようなイメージや文字を組み合わせてみたりした感じですね。詩が意外と重いので、ポップな色なんだけれどよく見るとドロドロしている、ということを意識してみました。

--女の子だから出せるイメージを具現化するということをこれまでやってこられたのだと思うのですけれど、これから作ってみたいことや、チャレンジしたいことがあれば教えて下さい。

ハヤカワ:いろいろありすぎますね。かっちりとした服を作りたいというのがあるのですけれど、いかんせん技術が足らないので、大学に進学して勉強したいですね。今は「これがやりたい」ということがまとまっていない部分も多いので、自分のやりたいことをやって、具体的な方向性を決まっていくのだと思うのですけれど、とにかく可能性を狭めずになんでも挑戦したいです。

--写真とデザイン、それからファッションといろいろなジャンルにまたがったことをこれからも続けていきたい?

ハヤカワ:そうですね。今回マッチングモールさんで個展も開かせて頂けましたし、企画することも好きなのでイベントもやってみたいですし、いずれは自分のお店を持ってみたいな。人に楽しんだり喜んだりしてもらいたい、ということが根底にあるので、そういうエンターテイメントを追求していければと考えています。

ハヤカワ五味個展「僕の大好きな私」

日程:2013年6月30日~7月6日
場所:前衛派珈琲処マッチングモヲル
    東京都杉並区高円寺南3-45-1 永和ビル3F
営業時間:15:00~22:30 ※火曜定休

ハヤカワ五味オフィシャルサイト
http://hayakawagomi.com/

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記者プロフィール

ふじいりょう

乙女男子。2004年よりブログ『Parsleyの「添え物は添え物らしく」』を運営。ネット、メディア、カルチャー情報を中心に各媒体にいろいろ書いています。好物はホットケーキとプリンと女性ファッション誌。

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