Otajo -オタ女-

Today is
Apr 25 2024

記事

実写ドラマ『おじさまと猫』ふくまる役・神木隆之介のにゃん語必聴!「僕も甘い声を出しているはずなんで(笑)」

草刈正雄さんの主演に神キャスティングと話題になったドラマ『おじさまと猫』がテレビ東京の2021年1月6日(水)深夜0時58分からついに放送開始しました! 猫の「ふくまる」の声を担当する神木隆之介さんのインタビューをお届けします。

本作は、インターネットを中心に爆発的な人気を呼んでいる、ガンガンpixiv、月刊「少年ガンガン」で連載中の桜井海先生による人気コミック『おじさまと猫』の実写ドラマです。

妻に先立たれて以来、ふさぎこんだ日々を送っていた世界的有名ピアニスト・神田冬樹。そんな神田がある日、ペットショップで売れ残っていたブサ猫のふくまると出会う。動物が苦手にも関わらず、一目で惹かれてしまった神田は、思わず「この猫をください」と告げる。 神田にとってふくまるとの生活は驚きの連続だったが、次第に笑顔を取り戻していく……。

愛されることを諦めていた猫と、孤独だったおじさまの心温まる日々を紡いだハートフルストーリー。言葉は通じなくともお互いを想い合う一人と一匹に時に癒され、時に涙すること間違いなしの作品です!

“おじさま”こと「神田」を草刈正雄さん、猫の「ふくまる」の声を神木隆之介さんが演じます。

――今回は声のみの出演となりますが、役どころについて教えてください。

神木:彼(ふくまる)は小さい頃に家族と離れ離れになってしまって、ペットショップでずっと孤独を味わっています。周りの猫たちが飼われていき、自分だけ取り残されて「自分なんて愛されないのかな」と孤独を抱いていたんですけど、パパさん(神田)に拾っていただいて、彼の中で孤独や寂しさなど、心が冷たくなっていたものが、パパさんや周りの人からの愛情によってじわりと溶けていく。その描写やセリフなど、パパさんの愛情が本当に心温まるストーリーになっていて、孤独だった彼が愛情ある世界や外の世界に出て大冒険して色々なものと出会い、成長していく役どころです。

――演じる難易度は10段階でいうと、いくつくらいでしょうか?

神木:10段階中MAXの10です。コミックスのPVでは、声優の釘宮理恵さんがふくまるの声を担当されていたんです。釘宮さんは我々アニメオタクからすると、かわいいの体現者の方なんですよ。本当に可愛らしいお声でふくまるをやられていたので、そこから僕が演じるとなると、まず性別も変わって声のトーンも全然違いますから、最初のうちはすごく不安でした。僕の声だからと言って、ふくまるを男の子っぽくするのもちょっと違うし、自分の中でもふくまるは可愛らしく愛おしいキャラクターにしたかったので、トーンやどんな喋り方にしたらいいのか、というのは工夫しました。ある程度、この方向だな、と決まるまではすごく難しかったですね。

――「にゃ」など猫語の独特なセリフとなっていますね。

神木:猫語はいっぱいありまして、例えば「~なのに」が「~にゃにょに」と全部が「に」から始まるように変わったりするので、滑舌は苦労しました。至るところで「にゃ・にゅ・にょ」があって、そこに普通の言葉が入ってくるので、切り替えが難しかったですね。本当に今回は苦労しましたけど、でもすごく楽しくやらせていただきました。

――声だけで「ふくまる」の成長や変化を表現する難しさや気をつけている点はなんですか?

神木:最初の方は椿本監督から、「ちょっとやさぐれたような感じで」というディレクションはいただいていて。意識したのは、やさぐれた感じからちょっとずつ可愛らしくなっていたり、柔らかさを帯びて言い方も優しくなっていったり、そういった4話あたりから変わっていくところを気をつけて演じました。

最初は、拾ってもらってすごく嬉しいし、自分にも居場所ができた喜びがありつつ、でも新しい世界に行くので、不安と警戒心も持っている。自分の居場所や、自分の周りにあるものをいつでも失うんだろうな、と思っているような子だったので、それを失いたくないな、と思う変化が中盤あたりで出てきます。それを声で的確に表現出来ているかはわからないですけど、おじさまとの会話のリズムをなじませるようにはしていきました。

――ひねくれていたふくまるが、神田と通じ合った理由を神木さんは何だと感じていますか?

神木:最初に目が合ったときに、同じ寂しさがある者同士が出会ったんだなと思いました。神田さんは“この子を守ってあげたい”という本能的なものがあって、ふくまるは“守ってもらいたい”とか、“大切に自分のことを思ってくれる人がいる”というところで通じ合ったと思います。最初は寂しさが2人を引き寄せて、そこから時を重ねるにつれて、守りたい存在、守ってもらいたい存在にお互いなってきたんじゃないかなと思います。

――草刈さんと共演されていかがでしたか?

神木:今回はほぼ画面越しでしかお会いしていないんですけど、本当にいつ見てもすごく紳士的な方だなと。本当にとてつもない上品さがあり、「おじさま」という言葉が似合う方だなと思いました。

撮影が始まって1回お会いしたことがあるんです。草刈さんがふくまると初めて芝居をするシーンが近々あるということで、僕も現地に行ってふくまるのセリフを言ったりしたんです。僕はやっぱり不安なんですよ。全員の前でふくまるの声をやらなきゃいけない。「どう思われるかな?」と思いながら第一声を言ったんです。そうしたら、僕がセリフを言っている途中で、草刈さんが「うわあ!素晴らしい!」って笑ってくれていて。「本当に可愛いよ!これはいいね!」と僕がセリフを言っている途中なのに褒めてくださって、その草刈さんのリアクションを見れたから、僕はこのふくまるという役をやらせてもらっていいんだな、と思えたし、この方向性で合ってるんだな、と不安がなくなり、すごく嬉しかったです。

――本作の中で神木さんが魅力を感じるキャラクターを教えてください。

神木:僕は小林さんが好きです。小林さんは本当に素敵だなと思いますね。(神田の)幼馴染としてすごく理想の関係だと思いますし、お互い踏み入れない部分はきちんともっている。だけど、どう自分が彼を支えるかをちゃんと考えている優しい方で、ふくまるとかにも「またお前か!」とか言われるくらい図々しくて厚かましいキャラクターではあるんですけど、やっぱりおじさまの一番の保護者でもあるんだなって思います。表ではおちゃらけて笑っていて「馬鹿だな、お前」と素で言ってる半面、そういう風に場の雰囲気が和んだらいいなという想いを込めて言っているんだろうなと感じるキャラクターで、すごく感動しますね。

――ふくまるは、原作から少しフォルムが独特でブサイクと言われる場面もありますが、実写になると、ああやって表現するんだ!という意外性がありました。実写ならではの見どころや面白さはどんなところですか?

神木:実写だと人形ではありますけど、動きも本当にリアリティーがあります。ふくまる自身の心の中を深く表現できるというのは、本当の動物では出来ないこともあると思うので。実際、僕も声を当ててみて、表情もちゃんと変わりますし、パペットのプロの方の動きも感情と本当にリンクしていたので、動物の気持ちというのをすごくわかりやすく、でもどこか夢のあるような「うちの子もこう思っていてほしいな」みたいに思える実写化になっていると思います。

――動物をよく知っている方がふくまるの動きを担当されているのですか?

神木:某有名人形劇を担当していたチームがやってくださっているので、「すごいですね!」と僕も言いました。リアリティーのある細かい動きもあって動物ということも、キャラクターということも忘れずに、だけど伝わりやすく、人間にも近いような何か通づるものを醸し出しているので、さすがプロのすごい方たちだなと思っています。

――神木さん自身は動物に癒やされたりすることはありますか?

神木:あります! 猫もありますけど、僕はフクロウが好きですね。ミミズクの動画をYouTubeで見ています。呼ぶとちゃんと来たりする飼い主さんに懐いている姿が本当に可愛くて見ていますね。

――では、特に好きなシーンや観て欲しいシーンを教えてください!

神木:僕が好きなのは、ふくまるが最初に家に来て、(キャットフードの)カリカリを食べるんです。「すごい美味しい!」と。でも、彼は知っているんですよ、いつも食べていたカリカリだと。だけど、味じゃなくて愛情に嬉しさを感じて、最高に美味しいと思うんです。そして、なんと彼はその後に「もっとくれ」とせびるんですよ。程よくあざとくて、動物的で好きですね。本当の猫もこういう行動するんだろうな~と可愛らしいシーンなので、観てもらいたいです。僕も甘い声を出しているはずなんで(笑)。

神木さんの甘い声が聴ける第2話をお楽しみに! 第1話はテレビ東京公式「ネットもテレ東」、TVerで一週間無料見逃し配信中! 動画配信サービス「Paravi」で独占先行配信中です!

関連記事:
なると思ってた!人気漫画『おじさまと猫』テレビ東京で実写ドラマ化 日本一ダンディな名優:草刈正雄が“おじさま”神田冬樹に
https://otajo.jp/93788

番組概要

【番組名】ドラマ Paravi「おじさまと猫」
【放送局】テレビ東京、テレビ大阪
【放送日時】2021 年1月6日(水)スタート 毎週水曜深夜0時 58 分〜1時 28 分
※BS テレ東、テレビ愛知でも放送予定
【配信】 動画配信サービス「Paravi」で 2021 年1月1日(金)夜9時より独占先行配信
【主演】 草刈正雄
【声の出演】神木隆之介
【出演】小関裕太、武田玲奈、平山浩行、高橋ひとみ、升毅
【脚本】 ふじきみつ彦、伊達さん(大人のカフェ)
【監督】 椿本慶次郎、副島正寛
【チーフプロデューサー】 山鹿達也(テレビ東京)
【プロデューサー】 濱谷晃一(テレビ東京)、田中智子(テレビ東京)、櫻井雄一(ソケット)、山邊博文(ソ
ケット)
【制作】 テレビ東京、ソケット
【製作著作】 「おじさまと猫」製作委員会
【原作】 桜井海『おじさまと猫』(掲載 ガンガン pixiv/月刊「少年ガンガン」スクウェア・エニックス刊)
【公式 HP】 https://www.tv-tokyo.co.jp/ozineko/[リンク]
【公式 Twitter】
ドラマ Paravi「おじさまと猫」公式 Twitter @tx_ozineko https://twitter.com/tx_ozineko
原作「おじさまと猫」公式 Twitter @ozisamatoneko https://twitter.com/ozisamatoneko
【公式 Instagram】
ドラマ Paravi「おじさまと猫」公式 Instagram @tx_ozineko https://twitter.com/tx_ozineko
ロゴデザイン:沢田雅子

(C)テレビ東京
(C)「おじさまと猫」製作委員会

その他のおすすめな記事はこちら!

記者プロフィール

non

アニメや可愛いものが大好き。主にOtajoで執筆中。

カル / シネマ / 漫画の新着記事一覧

PAGE TOP