『ラブライブ!』星空凛役で大注目・飯田里穂インタビュー! アイドルオタクな一面も
2002年よりNHK「天才てれびくん」のてれび戦士として活躍後、映画、TV、舞台、CM、ラジオ等徐々に活動の幅を広げ、2013年にアニメ「ラブライブ!」にて星空凛役で声優デビューを果たした飯田里穂、通称“りっぴー”。
7月29日には待望の1stアルバム『rippi-rippi』がリリースとなり、オリコン初登場7位を記録するなど、大きな話題を呼んでいます。『rippi-rippi』は、畑亜貴さんが作詞したリード曲「始まりたいカノン」をはじめ、同じく「μ’s」のメンバーである、南條愛乃さんが作詞した楽曲や、りっぴー自身が作詞に挑戦した楽曲など超・豪華な1枚。ポップな曲、切ない曲、色々なりっぴーの表情を楽しむ事が出来ます。
今回のインタビューではアルバム作りへの想いから、星空凛に大抜擢されての気持ちなど、色々とお話を伺ってきました。
―1stアルバム『rippi-rippi』発売おめでとうございます! もうリリースされているシングルはもちろん、このアルバムで飯田里穂さんの歌声を聴くのが初めてという人もいるかもしれませんが、良い意味でキャラソンとは印象が全然違いますよね。
飯田:ありがとうございます! 『ラブライブ!』の星空凛役で私の事を知ってくださった方がほとんどだと思うので、飯田里穂としての楽曲も明るくて元気なイメージなのかな? と最初はイメージすると思います。でも、自分自身がゆったりと広がりのある音楽が好きな事もあって、このアルバムでは明るい曲、切ない曲、静かな曲、バラエティ豊かな曲を収録しています。
元気でポップな楽曲を歌っている飯田里穂のイメージが皆さんにあると思うんですけど、キャラクターでは無い“飯田里穂”が歌うとこうなるんだよ、とギャップというか驚きを感じていただけたら嬉しいですね。
―キュートな飯田里穂さんはもちろん、女性らしくて大人っぽい歌声も印象的でした。
飯田:アルバムの中でも「りっぴーっぽい!」という曲もあれば、「これもりっぴー?」 と思う様な曲もあって色々ですよね。私自身も自分の色々な面を出せたと思っていて、このアルバムは宝物の様な一枚です。
―リード曲の『始まりたいカノン』は「始まりはカノンと似ているよ」という歌詞が印象的で、これはソロデビューを果たした飯田里穂さんの気持ちを表現していたりするのでしょうか?
飯田:畑亜貴さんに歌詞を書いていただいたのですが、一見すると恋愛ソングの様で、聴く回数を重ねていくうちに自分のデビューにも置き換えられるなと感じました。「私から違う私が生まれてしまった」とか、恋する女の子の気持ちを表現しているとも思えるし、私の様に夢に向かって進んでいる人の心情を歌っている様ですし。
―確かにそう考えると、一曲を色々な角度から楽しむ事が出来るというか。面白いですね。
飯田:畑さんって本当にすごい方なんだなって思います。「始まりたいカノン」というタイトル自体もそうですが、人の気持ちをこうしたオリジナリティある言葉で表現出来るなんて、とっても素敵ですよね。
―アルバムの中ではご自身も作詞に挑戦した曲がありますね。苦労しましたか?
飯田:もう、本当に大変でした! サビは割とすぐ出来て、これはいけるぞとちょっと思ったのですが、AメロとBメロを組み合わせようとしたら、全然サビと合わなくて。一番伝えたいサビの歌詞と、他の気持ちを綴ったAメロの部分が合わないというのは致命的で、そこからは苦労して苦労して、やっと完成しました。未だに夢でうなされるほどです(笑)。後は、メロディーと歌詞の文字数がピッタリ合わなかったり。作詞って本当に大変な作業なのだと改めて思いました。
―その甲斐あって、とても素直で飯田里穂さんらしい歌詞になっていますよね。
飯田:ファンの皆さんにむけた感謝の気持ち、メッセージを歌詞にしました。なので、「君」というのは聴いてくださる皆さんの事ですし、私が隣で歌っている様な、そんな気持ちで聴いていただけると嬉しいです。
―その他、アルバム制作で印象に残っている事はありますか?
飯田:ジャケットのデザインにはこだわりがあります。元気でカラフルなイメージ、清楚でアイドルっぽいイメージ、女の子が好きそうなポップな物と、全く違うデザインを3つ作ったので、ぜひ好きな物を選んでいただきたいですね。
―私は初回限定版Aのデザインが大好きですね。可愛くて、部屋とかに飾っておきたい感じ。
飯田:女の子はそうですよね! ファッション誌のグラビアの様な。男性はやっぱり初回限定Bが好きなんじゃないかな。夏の清楚なお嬢さんって感じですよね(笑)。
―すごく似合っています! 改めて、ソロデビューについてのお話もお聞きしたいのですが、決まった時はどんなお気持ちでしたか?
飯田里穂:いつかはソロでビューしたいなという気持ちはありました。でも、まだまだ実力不足な部分もあると思うし、色々な事を学んで、吸収して、自分の中でも「今なら出来る」と思えるタイミングを待とうとも考えたりして。でも、こうして思ったよりも早くソロでビューの機会をいただいて、すごく嬉しかったですし、同時にプレッシャーもありました。
―今までキャラクターソングや、ユニットでたくさん歌ったりライブをしていても、飯田里穂さんとしてアーティスト活動はそれとはまた違うという事ですよね。
飯田:全然違いますね。やはりキャラソンはそのキャラクターが歌っているわけですから、声のお芝居の延長です。でも飯田里穂の場合は自分そのものなので、ある程度素を出すわけですが、最初のレコーディングでは自分らしい声がなかなか出なくて。「私ってどんな声してたっけ?」と悩みながら、レコーディングには苦労しました。そのうち、イベントなどで皆さんの前で歌わせてもらったり、このアルバムを作る事になって、自分らしさを出せてきたのかなって。
―『ラブライブ!』のファンの方もきっと、この歌声の違いは新鮮だし、楽しんでいるんじゃないかと思いますね。『ラブライブ!』は今や社会現象的な人気作品となりましたが、色々なライブやイベントを経て、かなり色々な経験が出来たのでは無いですか?
飯田:アニメのお仕事は『ラブライブ!』が初めてで、オーディションで参加させていただく事が決まったのですが、最初は分からない事ばかりで本当に大変でしたね。後は、「声優じゃない人が声をやるなんて」という批判を目にしたりして、悲しかったし、アニメファンの皆さんに嫌われてしまうんじゃないかという不安もありました。でも、私は結構負けず嫌いでもあり、たくさん練習して完璧に演じてみせよう! と考えなおして、アニメの猛勉強をしました。μ’sのメンバーである南ちゃん(南條愛乃さん)に台本の読み方からスタジオでの立ち回りまで教えてもらったり、本当に感謝しています。
―本作では南條さんも作詞に参加していますよね。μ’sの絆を感じます。
飯田:そうなんです! 南ちゃん、本当に忙しいのに快く引き受けてくれて。こうして記念すべき初のアルバムに歌詞を書いてもらった事は忘れられない経験です。
―μ’sメンバーって、ライブやイベントが終わった後、自分達の写真をよくTwitterやブログに載せていて、本当に仲良いんだなってほのぼのしちゃいます。
飯田:女の子9人が集まると、もうそれはそれはうるさいですよ(笑)。楽屋や移動中のバスの中は大騒ぎです!
―飯田さんはその中だと“何キャラ”っていうのはありますか?
飯田:う〜ん。ボケ役がいればツッコミ役だし、ツッコミ役が多ければボケ役だし、私って意外と臨機応変なんです(笑)。だからその時の組み合わせによって変わる感じなんですよ。
―それは面白い! その光景を近くで観ていたいです(笑)。最後に、最近ハマっている事、気になっている事を教えていただけますか?
飯田:私はアイドルが大好きなのですが、今イチオシは「La PomPon(ラ・ポンポン)」ですね。平均年齢15歳とかで若いのに、ダンスも歌もとっても上手なんです! 家に帰るとYouTubeを観たり、テレビを観たりして、新しい情報を仕入れています。オフの日は一日中家でアイドルの映像を観続けていたり……(笑)。
―ぜひチェックしてみます。そして、飯田里穂さんの今後の活動もとても楽しみにしております。今日はどうもありがとうございました!
飯田里穂 | 徳間ジャパン
http://www.tkma.co.jp/jpop_top/iida-riho.html
飯田里穂 (りっぴー) (@rippialoha) | Twitter
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