NIRGILIS岩田アッチュ&稲寺佑紀『Re:animation5』直前インタビュー「私たちは野外が似合う!」
『交響詩篇エウレカセブン』で使われた「sakura」をはじめ、『鉄腕バーディー DECODE:02』の「kiseki」、『デッドマン・ワンダーランド』の「SHINY SHINY」といったアニメのテーマソングに起用され、アニメファンにもなじみが深いNIRGILIS(ニルギリス)。2013年4月13日に東京・中野で開催される『Re:animation5』では、16時40分よりステージに立つことになっています。
過去の『リアニ』にも出演するなど、浅からぬ縁を持つNIRGILIS。今回はメンバー・岩田アッチュ(Vo,key,programming)と稲寺佑紀(Dr,VJ,programming)にインタビューを実施。アニメやゲームとの関わりや、『リアニ』でのパフォーマンスがどのようになるのか、開催地の中野でお話を聞きました。
ーーニルギリスといえばやはり「sakura」のイメージが強いと思います。2つ以上の曲からミックスするマッシュアップという手法自体にも注目が集まりました。
岩田:もともと「cherry blossom」というオリジナル曲があって、そこに「アメージング・グレース」をマッシュアップしたものなのですが、監督の京田知己さんが音楽にこだわってらっしゃったので、今回はアニメとオペラというのがテーマだと聞いてこのマッシュアップを思いつきました。京田監督には合わせ技が気に入ってもらえました。
ーー主催イベントでも、アニメやゲームをピックアップされています。
稲寺:私たちの周囲にはアプリを含めてゲームをする人間がたくさんいるんですね。私は、ハードを揃えるけれどあまりソフトをやらないので、宝の持ち腐れなところもあるのですが(笑)。それで、スタジオえどふみさんと『クラブニルギリス』をコラボでやらさせて頂く機会がありまして、『ニコニコゲーム実況チャンネル』の主題歌に「恋する惑星」「Walküre」を使って頂いています。
岩田:「Walküre」はドラムンベースなんですけれど、ドラマチックな展開がゲームっぽいと感じて作りました。ニコニコの皆さんにもニルギルスを受け入れてもらったし、大きなチャレンジになりましたね。
ーー今ではゲームの音楽やSEをサンプリングして聴かせるということも多いですが、その面白さはどこにあると考えていますか?
稲寺:例えばRPGだと、ずっとループをしていても聴ける音楽であるはずなんです。コントローラーを置いたままでもずっと流れているみたいな。逆にサンプリングで効果音があったり、高度でもう未知の領域ですね(笑)。
岩田:私たちは『Beatmania』世代ではあるんですよね。最近ではCGを使って映画のようなストーリーが展開されているので、もっといろいろなジャンルの音楽が使われるとより面白くなるといいなと思います。
稲寺:『ダンスダンスレボリューション』とか、身体を動かすことも出来て、コミュニケーションの手段になっていますよね。『クラブニルギリス』でもファミコンを置いてお客さんにソフトを勝手に持ってきてもらうといったことをやりましたが、見ていても楽しいです。
ーー『Re:animation』との関わりもお聞きしたいと思います。もともと、杉本真之さんが開いていた『エウレカ』のファンイベント『GEKKO NIGHT』に行ったことがきっかけとのことですが。
稲寺:最初に雑誌『FLOOR net』の編集長と「面白いイベントがあるから行ってみよう」ということになって。『エウレカ』のファンが集まっていると。それまでそういったカルチャーとは触れていなかったけれど、案外面白かった。皆アニメソングとそれ以外の音楽とが混在していて、みんな自由に楽しんでいるというのが新鮮でしたね。
岩田:みんなで作っている感がありましたね。誰がスタッフで誰がお客さんかが分からないみたいな(笑)。
稲寺:みるみるイベントが大きくなっていた印象しかない(笑)。主催者が誰かと聞いた時に、「俺たちはちへ(杉本さん)が好きだからやっている」とアニメのワンシーンのセリフみたいな答えが返ってきて、すごいなと思いました。
ーーその後、1回目の『Re:animation』で稲寺さんがDJをされています。
稲寺:すごいことに首を突っ込んでいる感がありましたね。街のど真ん中に沢山の人がいて、行儀よく踊ってくれている。誰も嫌な顔をしていないのが印象的でした。すごい貴重な、ありがたい体験をさせてもらったという一言に尽きます。
岩田:うらやましい!新宿のど真ん中でDJしたと言えるのはいいよね(笑)。
ーーUSTREAMで観ていて、『侵略ノススメ』を流されたりしてびっくりした記憶があります。
稲寺:『リアニ』用に2.3曲マッシュアップしていったんですよ。『ぱんだねこ体操』とか。ただアニソンだけでなくクラブミュージックに合わせて、有名な曲でエレクトロを聴いてもらえるようなセットにしました。
ーー『Re:animation3』では、ニルギリスとしてライブをすることになりました。主題歌として「Walk」も提供されています。
岩田:レコード会社にいるとなかなか誰かに曲をあげるとかできないですが、今は自由なので。せっかく出るならば曲を提供したいと思って、最初は売るつもりだったのですが細々としたことはいいや、とみんなにプレゼントする事にしました(笑)。『リアニ』ってみんなで歩いている感じがあったんですね。それに合うような曲を書きました。そういえば仮タイトルが「Chihe」でしたね(笑)。
ーーそして、今回の『Re:animation5』では中野に移って開催になって、ニルギリスもライブを披露されます。
岩田:新宿では実現できなかった野外でのライブなので、めちゃめちゃ考えています。曲目はもちろん、SEはこうでとか、想像しまくっています。時間も夕方がよかったので、はじめて指定したりして。ニルギリスは野外が似合うと思っているので!楽しみにしてて下さい!
稲寺:野外推ししていこう!(笑)
ーーニルギリスのライブパフォーマンスは、毎回アレンジを変えていて、同じ曲だったことはほとんどないという印象があります。
岩田:特に『リアニ』の場合は、毎回アプローチを変えているというのはありますね。今回も初披露の新ネタも用意しています。
ーー『リアニ』の後に開かれるコラボイベント『リアニルギリス』では、FLOWのTAKEや元スケボーキングのmashといった、ゆかりの深いアーティストが出演されます。FLOWといえば、「DAYS」が『エウレカ』最初のオープニングテーマでしたね。
岩田:TAKEさんは『エウレカ』つながりですが、その後ラジオ番組も前後の仲だったので仲良くさせて頂いてました。今回もOK出して頂いて嬉しいです。
稲寺:音楽やっている人って、普段は前面にはしていないけれど、実はアニメやゲームが好きだという人が結構いるんですよね(笑)。短いイベントですが、濃い内容になると思います。
岩田:アニメが好きな人も音楽が好きな人もどちらも楽しんでももらえるようにします!
ーー『エウレカ』ファンならずとも必見ですね。ライブ楽しみにしています。ありがとうございました!
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