大気汚染“美容対策”してる? 肌機能低下リスクはなんと10倍!
中国からの大気汚染物質PM2.5の飛来など、日本にいても大気汚染が気になる昨今。大気汚染の健康への影響などが不安視され、ニュース番組で取り上げられることも多くなっています。
「健康」への影響については話題として多いですが、「美容」への影響はみなさんどのように感じているのでしょうか。今回「大気汚染」について、20~40代の女性500名を対象に化粧品ブランド「シュウウエムラ」が意識調査を行いました。
拡がる大気汚染への不安……しかし、“美容への影響”を懸念している人はわずか
「大気汚染の健康への影響を気にしていますか?」という質問には、65%と約7割が「気にしている」と答えました。
しかし一方で、「大気汚染の肌への影響を気にしていますか?」と聞くと、「気にしている」と答えた人は、27%と2割台にとどまる結果に。
また、「美容のための対策として、普段から重視していることは何ですか?」という質問でも「紫外線対策」(74%)、「エアコン対策」(19%)、「湿度対策」(15%)などさまざまな肌対策がなされている一方で、「大気汚染対策」と答えた人はわずか4%でした。大気汚染の“健康への影響”を気にする女性は多いものの、“美容への影響”までは気がまわっていない人が大半のようです。
「大気汚染物質」から肌を守るための対策ができている人は3割未満
さらに、「大気汚染物質から肌を守るための対策をおこなっていますか?」という質問には、「いつもおこなっている」(5%)、「たまにおこなっている」(23%)を合計しても28%となり、残り72%と大多数は「おこなっていない」と回答。その理由を聞くと、「対策方法がわからないから」(41%)、「気にしたことがなかったから」(30%)などが上位になりました。
ちなみに、大気汚染物質対策を「おこなっている」と回答した人に、どのような対策をしているかを自由回答で聞くと、「日焼け止めやファンデーションをしっかり塗って、大気汚染物質が直接肌に付着しないようにしている。」、「外に出る時は、必ずマスクを着用する。」、「常に空気清浄機をつけている。」といった声があがりました。正直、私は大気汚染を気にして日焼け止めを塗ったことはありませんでした……。素晴らしい女子力です。
大気汚染物質は肌への悪影響を増加させる! 原因物質をしっかりと洗浄、対策のキーワードは「日々の洗顔」
実際、調査においても、大気汚染は肌の機能を低下させるリスクが増すことが明らかになっています。2000年に行われた「大気汚染が多い都市と大気汚染が少ない都市の住民の比較調査」の結果によると、大気汚染が多い都市に住む人は、肌を守る物質の量が、大気汚染の少ない都市に住む人と比べて10分の1程度になることが判明! このことから、大気汚染にさらされる頻度の高い人は、肌の機能が低下するリスクが10倍にもなると考えられる、恐ろしい調査結果が明らかになりました。
大気汚染に常にさらされ、外界の影響をダイレクトに受け続けるわたしたちの皮膚。大気汚染物質による肌機能の低下により、肌の色への影響やキメの乱れなど、さまざまなリスクに繋がると考えられているそうです。緑など自然の豊かな地域に住んでいるお年寄りのお肌がツヤツヤと綺麗なのは、生活習慣以外に、このような理由も関係しているのかもしれませんね。
また、今回の調査において、「大気汚染物質により、肌の機能が低下するリスクが増すことを知っていましたか?」という質問には、「知っていた」と答えた人はわずか6%にとどまり、「なんとなく感じていたが、具体的には知らなかった」(47%)、「まったく知らなかった」(47%)という人がほとんどでした。
多くの人が、体内に取り込むことには悪影響があると思っていても、肌表面に付着することでの影響についてまで意識が届いていないのかもしれません。
そこで、あらためて「今後、スキンケアにおいて、大気汚染物質対策をしたいと思いますか?」と聞いたところ、73%が「そう思う」と答えました。
大気汚染物質の肌への影響から守るためには、まずは日々の洗顔が重要です。10倍のリスクを少しでも下げるためにも、毎日丁寧に洗浄することを心がけましょう。