大正建築のホールにゴシック&ロリータアイテムがたくさん!大阪の創作ブランド即売会『Romantic A La Mode』に行ってきた
日本を代表するカルチャーとして広がりを見せているゴシック&ロリータファッション。大阪でも即売イベント『Romantic A La Mode』(以下『ロマアラ』)が定期的に開かれており、2013年7月27日の9回目には60以上のブースを目的に400人以上が来場。ファッションショーなども行われて集まったゴスロリ好きの熱心な視線を集めていました。
今回、『オタ女』は会場で取材を敢行。主催のyukiさんにもお話しを聞くことができました。
『ロマアラ』の会場となっている大阪市中央公会堂。東京駅を設計した辰野金吾も手がけて1918年に完成。赤レンガの壁に青銅のドーム屋根が特徴的で、コンサートやオペラなどの舞台として親しまれています。
「たまたま遊びに行ったコスプレのイベントでこの部屋が使われていて、自分もここで開催してみたいとずっと憧れでした」というyukiさん。アーチになっている高い天井と、シャンデリアやステンドグラスがヨーロッパ情緒溢れる中会議室と、クラシカルな甘めのロリータ服との相性は抜群でした。
オリジナルのゴスロリ服を製作している『Dreaming Drop』のブース。大阪でもインディーズブランドは増えており、『ロマアラ』は発表の場ともなっている様子。
「学生の頃、たまたま本屋さんで『ゴシック&ロリータバイブル』(インディックス・コミュニケーションズ)を見て、王子様の衣装を着ているモデルさんがかわいくて、”こういう世界もあるんだ”と思ったのがきかっけ」というyukiさん。大阪で開かれていたゴスロリイベントにも足を運ぶようになり、自身でも主催するようになったとのこと。
「お客さんにも”開催して頂いてありがとうございます”とおっしゃって頂けるので、それが継続できる力になっています」(yukiさん)
会場で目立ったのは、オーソドックスでロマンティックなラインとデザインのアイテム。
パリ郊外の広大な屋敷に住む少女の着る服をコンセプトにしているというブランド『Coco Rose』は、品のあるディテールのブラウスやスカートに加えて、ヘッドアクセサリーなども並べられているのが目を惹きました。
『パノラマ式サーカス』の団長Saayaさん。「軍隊っぽいデザインが好き」と話すこともあり、紋章モチーフのペンダントやブローチのインパクトが抜群。ブースもメリーゴーラウンドの置き物など独特の世界観でひときわ異彩を放っていました。
ヘッドアクセサリーブランドの『Nastro Rosso*』には、キュートさとキッチュさを合わせ持った人形が。扱っている香港のブランド『Alice Dollism』のドールハットは日本のものと変わらぬ高クオリティーで、デザインも洗練されていました。
少し素朴な印象のアイテムを多くみかけることができるのも面白いところ。女の子自身の「好き」が詰め込まれたブースは見ているだけで楽しくなります。
「今まで特別に宣伝をしているということはなく、お客さんがブログに書いてくれたり、お友達を連れてきてくれたりして、だんだん増えてきています」とyukiさん。そういったマイペースな姿勢がゆったりとした雰囲気につながっているようです。
「間を置かずにこの会議室が取れた」(yukiさん)ということもあり、早くも2013年8月25日の次回開催が決っている『ロマアラ』。「お客さんも参加できて、みんなで楽しめるように」といい、出展ブランドのワークショップやお茶会、占いやネイル、似顔絵の体験コーナーを企画中とのこと。
「もっといろいろな人に来て頂けるようなイベントにしたいですね」というyukiさん。ゴスロリ好きはもちろん、関西圏でファッションに関心のある人にとってはチェックする価値のあるイベントになりそうです。
Romantic A La Mode Official Web Site
http://romantic-a-la-mode.com/