自分だけの香りを調合! ポーラ美術館で香水つくりにチャレンジしてみた
特別な時や気分を変えたい時に使いたい香水。「これ!」というものが決まっているという人も、その日によって使いわけているという人も、実際の香水がどのような仕組みでいい香りがするのか、意外と知らないものなのではないでしょうか。
現在『Modern Beauty展』を2016年9月4日まで開催している神奈川・箱根のポーラ美術館が、香水つくりのワークショップを6月4日に実施。応募した20名に混じって、筆者も体験をすることができましたので、ここでレポートします。
ワークショップは、香水の研究を行っているポーラ化成工業株式会社の研究員を講師に、香料の種類や香りの分類、レシピについて学んでいきました。
各テーブルには、香料が入ったスポイトとパレットが用意されており、これで調合を体験することができます。
香料は、「ボディ」がブーケ・フロリエンタル・オリエンタル・シプルの4種類、香りの方向を決める「キャラクター」として8種類、彩りを加える「トッピング」として9種類が揃っていました。中でも、トッピングで華やかなローズ・ド・メが追加。ブルガリアの“バラの谷”で採取され、明け方から10時ごろまでに採取されたものが香り高いのだとか。
原料となるナツメグの種子や、オリスルートの根の匂いも嗅ぐことができました。前者は粉にして抽出され、“スパイシー”といった香辛料の香りに使われます。オリスルートは、油を摂るまでに7年もの時間がかかるといいます。
香水は揮発性によってつけた時の香りの「トップ」、肌に馴染んできた時の「ミドル」、最後の方に香る「ラスト」をイメージして調合していくといいます。
座学のあとは、実際に調合。「ボディ」4+「キャラクター」1+「トッピング」2種類を1ずつの計7滴にするのが基本。レシピを紙に書き出していきます。
筆者が選んだのは、「ボディ」がオリエンタル、「キャラクター」がスパイシー、「トッピング」に杏子。これにローズ・ド・メも加えてみました。
スポイトから1滴ずつパレットで混ぜあわせていきます。ほかにもいろいろな香りを試しながら、香りの変化を楽しむことができました。
「これ!」というのが決まったなら、いよいよアトマイザー(入れ物)に香料を決めた配合通りに入れていきます。
大きめのスポイトで、まずは「ボディ」の4滴。その後に「キャラクター」を1滴。2つの「トッピング」を1滴ずつ。
その後にアルコールをアトマイザーの八分目まで入れます。
あとは入れ物を軽く振ってできあがり!
自分で作ったものを軽くつけてみると、ほのかに香草の香りがする中にローズ・ド・メの落ち着いた匂いもある大人っぽい仕上がり。我ながら上出来といえるのでは?
このワークショップは2016年6月25日にも予定されていますが、残念ながら既に定員一杯とのこと。ポーラでは要望があれば同様のイベントを実施していきたいとのこと。
ちなみに、香水を買うときのコツとして、
・すぐに買うのはNG
・30分から1時間経って、香りを確認してから買う
ことがポイントと教えてくれました。デパートなどで購入する際は、ぜひ参考にしてみてください。