Otajo -オタ女-

Today is
Mar 29 2024

記事

新作公演「ファントム」編決定!舞台「パタリロ!」嫉妬するプンプンマライヒが見たい!加藤諒&後藤大 撮り下ろしインタビュー

連載開始45周年を記念して2022年9月 東京・大阪にて新作公演が決定した、舞台「パタリロ!」より、パタリロ役・加藤 諒さんとマライヒ役・後藤 大さんの撮り下ろしインタビューをお届けします。

2016年に初演、2018年に「スターダスト計画」、2021年には「霧のロンドンエアポート」公演が上演され、耽美な世界観と奇想天外なストーリーで大好評を博している本作。2019年には劇場版も上映されました。

そして、2022年9月に舞台新作公演が上演されることが決定! 前作の「霧のロンドンエアポート」公演は物語の軸となるパタリロ以外のキャストを一新し、“シーズン2”として再始動した舞台「パタリロ!」。今回の新作公演では、原作でも人気のキャラクターたちが登場する「ファントム」編を描きます!

主人公のパタリロは加藤 諒さん、「美少年キラー」の異名を持つMI6所属の凄腕エージェント・バンコラン役は宇野結也さん、元殺し屋でバンコランの恋人・マライヒ役に後藤 大さんが続投。

今回が初登場となる、絶対当たる占い師・ザカーリ役には佐藤永典さん、超能力を操る魔術師・ミスターフーを井阪郁巳さんが演じ、バンコランを巡ってマライヒと三つ巴の争いを繰り広げます。そして、バンコランの友人でCIAの諜報員・ヒューイットは丘山晴己さんが務めます。

お馴染みタマネギ部隊には、前作から続投する原嶋元久さん、佐川大樹さんに加え、新たに田村升吾さん、武本悠佑さんのフレッシュなキャストも起用。歌姫として中村 中さんも引き続き登場します。

加藤 諒さんと後藤 大さんに、前作の振り返りから新作公演で期待することなどお話を伺いました。とっても素敵な撮り下ろし写真と共にお楽しみください。
※後藤さんは自前のお衣装です!

「霧のロンドンエアポート」はより削ぎ落とした見やすさ&常に進化した作品だった

――前作はコロナ禍での公演となりましたが、無事上演と完走おめでとうございました。どのような反響がありましたか?

加藤:今まで舞台「パタリロ!」を3作やってきて初めて、ミーちゃん先生(原作者の魔夜峰央)が「この『霧のロンドンエアポート』は再演したほうがいい」と言ってくださったんですよ。そう言われたのは初めてだね、と(演出の)小林顕作さんと話しました。

後藤:めちゃくちゃ嬉しい……!

――魔夜先生もかなりお気に入りだったのですね。前作は加藤さん以外のキャストが一新され“シーズン2”に突入し、顕作さんが新たな作品を作るつもりで見やすさを重視したとDVD特典コメントで仰っていましたが、これまでとの変化もあったのかなと。

加藤:確かに見やすさという点では、今までよりゴチャゴチャはしていなかったかもしれないですね。

後藤:ホント!? ゴチャゴチャしてなかったですか(笑)?

加藤:それまでのシリーズは、説明台詞を聞かせるつもりないだろ!みたいな芝居と演出をつけられるので、今の伝わった??みたいな感じだったんですけど(笑)、「霧のロンドンエアポート」は冷静に、水谷 豊さんのモノマネをしながら伝える、とかをやっていたので、そういったところは見やすさに繋がったのかなと思います。

後藤:少しスッキリしたんですか?

加藤:そう! これまでのシリーズよりも削ぎ落とした感じはあったかもしれないですね。稽古場で「そこを『相棒』の水谷 豊さんでやってみて」と言われて、1回も水谷さんのモノマネなんてしたことないのに、と思いましたけど。

後藤:1回もしていないはずなのに、諒くんは完璧なんですよ。一発で100点満点!

加藤:いやいや!だからもうどうしたらいんだろう、と思いながら(笑)。本当に無茶振りが多いんだよね。

――それだけ加藤さんを信頼されているということですよね。完成された作品の印象は?

加藤:今までの舞台「パタリロ!」もすごく大好きでギャグやコメディ要素が強めだったりするんですけど、「霧のロンドンエアポート」に関しては、ドラマチックな人間の心情みたいなものが繊細に描かれていると思いましたし、バンコランの宇野くんとマライヒの後藤くんが繊細なお芝居をされていたからこそ、2人の関係や切ない部分が見えてきたのかなと思いました。

――後藤さんは前回からマライヒとして参加されましたが、お芝居やアクションはもちろん、歌声がとても素敵でした!

後藤:本当ですか!? 僕はそれまで声が低い役が多かったのですが、マライヒをやってから声のトーンがすごく上がって。上演期間はあのデスボ(デスボイス)のおかげで僕の声が高くなったんですよ。

――デスボのおかげなんですか(笑)?

後藤:そうですね、本当に高くなりました。マライヒは男の子なんですけど、「パタリロ!」の世界ではヒロイン的なポジションなので、マライヒが一番女性らしいというか乙女心があって。男性に恋をするという役は僕の中では初めてだったので、テンションも声も高くなりました(笑)。

加藤:乳首メイクもしてたね。

後藤:上裸になるシーンがあったので、乳首をペンでピンクに塗って。2公演くらい塗り忘れちゃったんですけど(笑)。

加藤:そういうところにこだわるのが舞台「パタリロ!」だなって(笑)。

――なかなか気づけないような細部までこだわられているんですね!

後藤:あと僕は前任の佐奈ちゃん(佐奈宏紀)のマライヒを観ていて、結構濃厚なラブシーンがあったので、舞台「パタリロ!」と言えば、そういったセクシーなシーンという印象があったんです。でも前回は感染対策ということでそこまで濃厚なシーンができなかったので、今回もなかなか難しいとは思うんですけど、また違った濃厚さを出していこうと思っています。

――でも、前作は絡みがまったくないというわけでもなく、濃厚なシーンもありつつだったので、さすが「パタリロ!」と思いましたよ。

加藤:ベッドを立てたりしてね。しかも、あのシーンのダンスはめっちゃしんどいんですよ。絡んでいる2人の周りで、もう僕らは吐きそうなくらい、一生懸命踊っていました。

――DVDには初日と千秋楽の映像が一部収録されていましたが、タマネギ部隊のシーンは公演期間中にだいぶ変わられたんだなと感じました。

加藤:あのシーンはみんな試行錯誤しながら、常に進化していったところです。

後藤:めちゃくちゃ変わりました。今回もいらっしゃいますけど、この前は原嶋タマネギさんが途中から脱ぎ始めて、そこから狂っていきましたよね。

加藤:劇中ブロマイドとかも脱いでいるシーンが使われていたり(笑)。

後藤:本当に面白い。1人だけ脱いでいるんですもん。

加藤:1人、いつも様子がおかしいんです。子どもたちとバルコニーのところでお芝居をするシーンでも様子がおかしくて。

後藤:なんか嗚咽が聞こえるんですよ(笑)。

加藤:どうした?変な人が混ざってる!と思ったら原嶋くんだったりして。

後藤:今回も原嶋さんと佐川さんはめちゃくちゃ楽しみです。

――公演期間中に大きな変化や進化があるのも舞台「パタリロ!」の魅力だなと思います。

加藤:マンネリしないというか、常に新しい作品を作っていく気持ちがあるので、すごく楽しいです。新作公演もまたどうなるのかという楽しみがありますし、今回タマネギ部隊が4人と少し減ってしまうのですが、その代わり魔夜メンズが3人になるので楽しみですね。

――後藤さんから見た座長の加藤さんの印象は?

後藤:演出の顕作さんもそうなんですけど、舞台「パタリロ!」は座長の諒くんのパワーがすごくて。諒くんの存在がそこにあるだけでみんなハッピーなんです。顕作さんもめちゃくちゃ楽しくしてくださる現場で、キャストに良い意味で無理をさせない。諒くんも常に明るいので、現場もずっと明るいですね。座長の諒くんのおかげで本当にずーっと楽しい稽古場と本番期間でした。

――今日の写真撮影でも盛り上げてくださいましたね。

後藤:諒くんはずっと輝いてる!

――加藤さんから見た後藤さんの印象は?

後藤:わあ、聞きたーい!

加藤:舞台「パタリロ!」のときは、掴みどころがない人だったんですよ、すごい我が道を行く感じで。別の現場で一緒になったときにすごいなと思ったのが、その場でiPadで絵を描き始めてひとつの作品を休憩時間に完成させたりしていて、本当にアーティストなんだなと感じました。
見えないところで役作りするタイプで、見えない努力からマライヒという人物も1人の魅力的な人間として見えてくるのかなと思いました。

後藤:とっても嬉しいお言葉です!

加藤:あと、めっちゃ体が柔らかい。なんで柔らかいの?と聞いたら、「お酢が好きだから」と言っていて。

後藤:僕の家族みんなお酢が好きで。

加藤:だから、家族みんな体柔らかいの!?みたいな(笑)。

後藤:たぶん柔らかいですよ。

加藤:マライヒは稽古中の待ち時間も長かったんですけど、そのときもずーっとストレッチをされていました。

後藤:暇だったらストレッチをするか、絵を描いています。僕のことはお酢だと思ってください、お酢で出来ています(笑)。

――体の柔らかさが今作で垣間見えるといいですね。

後藤:どこかで出したいですね。

新キャラ恋敵登場で「もっともっと嫉妬させてくれ!」

――新作公演は「ファントム」編ということで、まだ台本もいただいていない段階だと思いますが、どのような期待がありますか?

加藤:舞台「パタリロ!」っていろんなエピソードを良いとこ取りのように持ってくるので、もしかしたら今回も「ファントム」編以外のところのお話が出てくる可能性もあるだろうし、新キャストでさとちゃん(佐藤永典)とか、いくみん(井阪郁巳)が決まって僕ビックリしちゃって(笑)。

後藤:(井阪さんとは)同じ事務所ですもんね。

加藤:いくみんは普通にプライベートで遊んでいる友達という間柄の後輩で。ただ、一緒にお芝居をすることがなかったんですよね。一緒に歌って踊ったりするライブの経験はあるんですけど、お芝居をしたことがないから……。しかもめっちゃ良い役じゃないですか(笑)! ミスターフーをいくみんがやっているのが全然想像つかないので、すごく楽しみなんです。彼がどう演じていくのか。いくみん出来るかな~(笑)?

後藤:ビジュアル撮影は本当にいくみんじゃなかったですよね。あれ?なんか外国人の方が来た!みたいな。

加藤:そう! 本当にビックリした!! ビジュアルは素晴らしい出来だと思うのですが、いくみんは優しい良い奴なんですよ。その彼がどう役を作り上げていくんだろう?というのはすごく僕は楽しみにしているし、(井阪さんが)テニミュ(ミュージカル『テニスの王子様』)で共演しているキャストもいるので。

後藤:ザ・天然ですよね。

――あと、結構ハートが強くてガンガン攻めて行く方ですよね(笑)。

後藤:天才ですよね!

――また、ザカーリなど今作ではマライヒにとって恋のライバルが出現しますね。

加藤:もう嫉妬しているマライヒが可愛いですよ、きっと。後藤くんの嫉妬するプンプンマライヒが見たい。

後藤:マライヒを演じてから、本当に僕の新しい扉を開いてもらって。もっともっと嫉妬させてくれ!と。バンコランを愛しに愛します! ちなみに、今日の僕の衣装はヒューイットを意識してきたんです。

加藤:そうなんだ!

後藤:全部、自前の私服です。

加藤:本当に衣装みたいな私服をいつも着てるよね。

――「パタリロ!」の世界観にピッタリのお洋服で素敵です! そして、きっと嫉妬の名曲も生まれるんだろうな、と。

後藤:楽しみ~! 舞台「パタリロ!」は、楽曲が本当に良いんですよ。

加藤:でも、僕は「本当にパタリロのソロ曲を作ってください」といつも顕作さんにお願いするんですけど、一向にソロ曲がなくて……。

後藤:今回はさすがにあるんじゃないですか(笑)?

加藤:本当は劇場版のオープニングで1曲だけあるんですけど、みんなの台詞でかき消されてしまっていて……。ちゃんとしたソロ曲をお願いしてもいいですか?とずっと言っているんです……(笑)。そろそろね?

後藤:もう4作目ですもんね。

加藤:4作目だし、僕はもう6年もパタリロをやっていますから(笑)。しかも、今回は原作の連載45周年記念でおめでたいじゃないですか。だから歌わせてほしい……。

――では今作こそはソロ曲があることを願っています(笑)。

加藤:ソロ曲欲しいです! しかも、今回はもしかしたら45周年記念演出が用意されている可能性もあるので……お楽しみに、という感じです。

――新作公演を楽しみにしている方に意気込みとメッセージをお願いします。

後藤:僕は「霧のロンドンエアポート」に引き続き2作目なんですけど、前回はマライヒはふざけるシーンはあまりなかったので、今回、もしふざけられる場面があるなら全力でふざけたいと思います! タマネギ部隊の素晴らしいコメディ感と、顕作さんの舞台「パタリロ!」ならではの面白さの中で、バンコランを愛して嫉妬して、もうめちゃくちゃふざけさせてください! よろしくお願いします!

加藤:今回、大阪公演があることがすごく嬉しくて。「パタリロ!」って大阪人気がすごく高いんですよ。アニメも大阪のほうが視聴率が良かったと言われているので、だから「スターダスト計画」で大阪公演をやらせていただいたときに、とてもお客さんが盛り上がってくださったので今回も楽しみです。

そして、またきっとパタリロとマライヒは行動を共にするから、2人の連携とかも前回より絆が深まっていると思うので楽しみにして欲しいです。前作を経験しているメンバーがたくさんいるというだけですごく安心ですし、新しい人たちを今度はみんなで巻き込んで楽しい「パタリロ!」を作り上げていけたらいいなと思います。
今回は強敵“ファントム”もいるので(笑)。

後藤:強敵ですね~(笑)。

加藤:ファントムという謎の殺し屋がいるので、ミステリー要素もあり、恋愛もあり、いろんな要素が詰まった「パタリロ!」をぜひ楽しみにしていただけたらと思います。

――楽しみにしています、ありがとうございました!

ヘアメイク/杉野未香 田中沙季
スタイリスト/東 正晃

衣装(加藤 諒)
PUNK DRUNKERS(03-3478-4844)

[撮影:曽我美芽]

公演概要

舞台「パタリロ!」~ファントム~
【期間・劇場】
<東京>2022年9月1日(木)~9月11日(日)天王洲 銀河劇場
<大阪>2022年9月17日(土)~9月19日(月・祝)サンケイホールブリーゼ

【原作】魔夜峰央「パタリロ!」(白泉社刊)
【脚本】池田テツヒロ
【演出】小林顕作
【CAST】
<パタリロ>加藤 諒
<バンコラン>宇野結也
<マライヒ>後藤 大
<ザカーリ>佐藤永典
<ミスターフー>井阪郁巳
<タマネギ部隊>原嶋元久 佐川大樹 田村升吾 武本悠佑
<魔夜メンズ>小沢道成 愛太 笹尾ヒロト
<歌姫>中村 中
<ヒューイット>丘山晴己

【主催】舞台「パタリロ!」製作委員会

【チケット料金】9,000円(全席指定/税込)
【一般発売日】2022年7月9日(土)10:00

【公式サイト】https://www.nelke.co.jp/stage/patalliro2022/
【公式Twitter】https://twitter.com/patalliro_stage
(C)魔夜峰央/白泉社 (C)舞台「パタリロ!」製作委員会

関連記事:
「パタリロができる地球人がいたか!」劇場版『パタリロ!』魔夜峰央&加藤諒インタビュー
https://getnews.jp/archives/2173367

※Otajoとガジェット通信は姉妹サイトです。

その他のおすすめな記事はこちら!

記者プロフィール

non

アニメや可愛いものが大好き。主にOtajoで執筆中。

カル / シネマの新着記事一覧

PAGE TOP