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Sep 21 2025

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映画『男神』舞台挨拶でキャストが神頼み!岩橋玄樹「もうちょっとモテたい」に「みんなメロメロですよ」とツッコミ

『辰巳』『ONODA 一万夜を越えて』で鮮烈なインパクトを残した遠藤雄弥さんを主演、『ソローキンの見た桜』の井上雅貴監督による映画『男神』が、9月19日(金)より全国公開となり、初日舞台挨拶が行われました。

当日は、本作のキャスト・スタッフが、イベントに登壇。『ONODA 一万夜を越えて』(21)など、話題作への出演が絶えない実力派俳優の遠藤雄弥さん、元宝塚歌劇団雪組の男役のスターの彩凪翔さん、アーティストとして日本にとどまらず、世界で活躍、本作で映画初出演にして、自身初の映画テーマ曲を手掛けることとなった岩橋玄樹さん、バラエティ番組やラジオなどでマルチに活躍中の須田亜香里さんらが登壇。さらに、アナスタシアさんと井上雅貴監督も、舞台挨拶に駆け付けました。

イベントでは、タイトル内の【神】に絡め、各キャストによって【神様みたいな存在】【神様へお願いしたいことは?】などテーマトークで盛り上がりました!

上映後の舞台挨拶ということで、「今だから話せるあのシーンについて!」と題して、貴重な裏話を明かしていくことに。

トップバッターで回答した和田役の遠藤さんは自身初の「乗馬のシーン」に触れ、「カトウシンスケさんは、一度経験あり。僕は初乗馬。愛知牧場で練習しました」と振り返ります。

練習を共にした馬はとても優しい性格で、乗りやすい子たちだったそうで、「言うことも聞いてくれるし、本当にいい子たち。だけど、乗馬のシーンの本番は夕方。待ち時間ができてしまって。今まで優しかった馬が、すごく興奮してご機嫌が斜めになっていたんです」と苦笑いの遠藤さん。

続けて「跨った瞬間に、ナポレオンのような格好になって」とその時の馬の興奮状態と、遠藤の状況を再現しながら解説。少しびっくりしたという遠藤さんでしたが、「今後、激しい馬の乗馬シーンが来ても大丈夫なくらい自信になりました。貴重な体験でした。すごく楽しかったです」と前向きに受け止め、大きな拍手を浴びていました。

愛子役の須田さんは「グミをパクパク食べるシーン」に裏話があると告白。「愛子は興味がないから、グミを食べながら地鎮祭の様子を見ています」とグミを食べていた理由を解説した須田さんは、どのタイミングでカメラが愛子の姿を捉えるのかが分からないため、ずっと食べ続けていたところ「途中から、お腹がいっぱいになっちゃって…」とニヤニヤ。「実は…」と切り出した須田さんは「途中からもぐもぐしているだけ。食べていません」と明かしました。

さらに、愛子が地鎮祭に興味がない理由について「劇中でははっきりと明かされていないいのですが、クリスチャン説があって」と語り、「一瞬だけ、十字架が揺れるシーンがあります。あれは愛子のペンダントなんです!」と打ち明けました。地鎮祭に参加しない理由について、監督から「愛子と裕斗はクリスチャン説」であることを聞かされていたとも補足し、観客を驚かせました。

考古学者の娘であり通訳の役割をする少女ソフィア役のアナスタシアさんは「パン屋さんでの撮影シーン」に裏話があると話し、「実はすごくお腹が空いていて…。パンを食べたかったです」と照れながら報告。おしゃれなパン屋さんで、いい香りも漂っていたそうですが、撮影は閉店後だったため、パンを食べることができなかったとしょんぼりするアナスタシアさんに、「食べさせてあげたかったけど…ごめんなさい」と監督がお詫びする場面もありまた。

裕斗役を務め、本作のテーマ曲「Bless me」も手がけた岩橋さんはクランクインでの裏話を披露。「初日の朝はとても早かったのですが、工事現場の衣装のタンクトップを着て、ちょっと泥だらけになった感じで、待機していました。待機場所の近くには、本物の工事現場の方も結構いて。朝早くから牛丼を食べに行ってました。実は、僕もマスクなしでみんなに紛れて牛丼を食べに行ったのですが、全然バレなくて。本物の現場の人に馴染む感じで、役作りは完璧でした!」と胸を張ると、会場から大きな拍手が湧き起こりました。

夏子役の彩凪さんが「クライマックスを撮影するまでの流れがとても印象的でした」と話し、「撮影の合間に遠藤さんと監督とずっと結末について話をしていました。その時間がすごく有意義。貴重な時間をいただきました」と感謝すると、遠藤さんは「彩凪さんはとにかく真面目。ずっと夏子役についていろいろと考えていて。僕もちゃんとやらないといけないなと思いました」と彩凪さんの姿勢に刺激を受けていたと伝えました。

お気に入りシーンは「やっぱり走るシーン!」とアピールした遠藤さんは「とにかく膝をあげて一生懸命走りました!」と自信たっぷりに語ります。「護摩焚き」のシーンがお気に入りだという彩凪さんのコメントに、監督は「映画用ではない、本物の護摩焚き。40分近く(カメラを)回していました。火の撮影は本当に大変。いっぺんに撮らなきゃいけないから、ずっと護摩焚きをする中での撮影でした」と振り返ります。

遠藤さんが護摩焚きシーンでの加藤雅也さんの衣装について「あれ、自前なんですよね」と監督に問いかけると、監督はうれしそうに続き、「撮影の1週間前に(加藤)雅也さんから連絡があって。本格的な経験をしに来ていると(笑)」と加藤さんが撮影のために護摩焚きの修行に入っていたことを明かしつつ、感謝する場面もありました。

「乗馬のシーンが好き」だという須田さんは、「お馬が好きなのか、乗馬が好きなのか。多分両方好きなんだと思います!」とニッコリ。続けて「馬のご機嫌というか、感情やコンディションがある中で、みなさんがお芝居をしているところに感動する、すごく素敵なシーン」とお気に入りポイントを指摘した須田さんは、「現場で見ていた時もずっと感動していましたし、愛知牧場は地元で私が小さい頃いつも遊んでいたお馬さんもご健在です」と個人的に深いつながりがあることに触れつつ、「やっぱりお馬さんが頑張っているシーンは大好きです!」と馬の頑張りにも心が動かされたと語りました。

「須田さんとのシーンがお気に入り」と話したアナスタシアさん。このシーンは撮影しにくい場所だったと監督が補足。「高台だったけれど、三回くらい撮ってすんなりと撮影が終了しました」と付け加えた監督の言葉に須田さんが「緊張感、切なさ、いろいろな思いがこもっているシーンですよね」としみじみ返します。

岩橋さんは自身が演じた裕斗が仲間や重機を連れてやってくるところが印象的だったそうで、「正義感あふれる裕斗らしいシーン。トラックで運転している方は、本物のベテランの方。本物の工事現場のおじさんと二人で『映画って大変だね』みたいな会話をしながら、謎の絆が深まっていました」とうれしそうに話し、「サイコーの時間でした。運転もしてみたかったけれど、そこは師匠に任せる形で。楽しかったです!」と裕斗の役ならではの貴重な経験ができたと充実感を滲ませました。

イベントでは作品にちなみ、「自身にとっての神様みたいな存在」と、その神様にお願いしたいことをそれぞれが発表することに。

「神様とは見えないものを信じるようなこと。見えないものに翻弄されるのが人間で、自分の中にあるものが神様なのかな…」と話した遠藤さんは、「俳優として人生を送っていて、映画は私生活にも仕事にも欠かせないもの。僕にとっては映画が神様。映画の神様に振り向いてもらうためにこの人生を全うしています」と熱く語り、大きな拍手を浴びます。

遠藤さんが映画の神様にお願いしたいことはひとつだそうで、「公開した『男神』をたくさんの方に観ていただきたい。『男神2』『男神3』と続編ができるように、たくさんの方に観てほしいです!」と呼びかけました。

「人間の力が及ばないところが神様だと思う」と話した監督は「お願いするとしたら、たくさんの映画を観て、人生の糧にしてほしいと思います」と願いを込めました。

アナスタシアさんは「神様は家族」と微笑み、「平和、ピースが一番です!」と短いコメントながらも印象的な回答で思いを伝えていました。

「自分にとっての神様は自分です」とキリッとした表情を見せた岩橋さんは、「自分の人生は全部自分で決めるもの。今日の夜何を食べようか、この後何をしようか、も全部自分次第。自分次第で全てのライフ、人生が決まります」と解説し、「神様って自分なのかなって思います」と改めて語り、願いは「もうちょっとモテたい…かな」とニヤニヤ。

すると遠藤さんからは「またまたー!!」と、須田さんは会場を見渡し「みんなメロメロですよ」とすかさずツッコミが入る場面も。ツッコミにもめげずに「もうちょっとかっこよくなりたいです」と続けた岩橋さんが、「神様として、みんなを幸せにできるように頑張ります!」と宣言すると会場は大きな歓声に包まれました。

「芸能活動を始める時に、『お客様は神様だ』という教育を受けました」とアイドル時代を振り返った須田さんは「ライブの煽りも命令してはいけない、お前らとも言っちゃいけないから、『みなさーん、声出していただけますか?』『盛り上がっていただけますか?』って。今思うとすごく真面目だったと思います」と懐かしそうな表情を見せ、「『もっとお前ら、声出せ!!』みたいなのもやってみたかったです!」とちょっぴり心残りがあるとも話していました。

彩凪さんは宝塚時代に触れ、「舞台袖には神棚があって。神様と聞くとその神棚を思い出します」と明かすし、「映画の神様、舞台の神様。芸事の神様がいると思います。もし芸能の神様にお願い事をするなら、せっかく映画に出演させていただいたので、一人でもたくさんの方に観ていただければうれしいと思います!」とこちらもしっかりと映画をアピールし、綺麗にテーマトークコーナーを締めくくりました。

イベント終盤では「第25回オレンブルグ国際映画祭」「第3回日本クロアチア映画祭」にて、本作がそれぞれのコンペディション部門に入選したことが発表されました。

「賞レースにかかわるノミネートにはなかなか入れない。招待は上映だけだったりするけれど、コンペティションはその中でも選ばれた作品です。コンペに選ばれたのはありがたいし、できれば何か賞をいただけたら、と思っています」と意気込みを語ります。

遠藤さんは「ロシアとクロアチアで和の作品である『男神』にどういうリアクションがあるのか、どんな評価をいただけるのか、すごく楽しみ。『あのRUN(走り)が良かったよ』って言われたいです!」と世界での反応を楽しみにしていると話りました。

最後の挨拶で「感想を大切な方々に語っていただいて、つぶやいていただいて。少しでも多くの方に、伝えていただけると続編につながります!」と話した遠藤さんは「続編を見たい方は、よろしくお願い致します!」と念押しで拡散をリクエストし、イベントを締めくくりました。


・映画『男神』9.19(金)公開|予告60秒
https://www.youtube.com/watch?v=GF5QEvka9dQ

作品情報

映画『男神』
■ストーリー
全国各地で母と子の失踪事件が相次ぐなか、ある日、新興住宅地の建設現場に正体不明の深い「穴」が発生する。時を同じくして、そこで働く和田の息子も忽然と姿を消してしまう。その「穴」の先は不思議な森に繋がり、そこでは巫女たちが「男神」を鎮めるため異様な儀式を行っていた。息子がそこに迷い込んだ事を知った和田は、その穴に入っていくが・・・。「決して入ってはいけない」と語り継がれる穴に、禁忌を破り息子を助けにいったことにより起きる得体のしれない恐怖と狂気、家族の悲劇を描くファンタジーホラー。

<CAST・STAFF>
遠藤雄弥 彩凪翔 岩橋玄樹 須田亜香里 カトウシンスケ
沢田亜矢子 加藤雅也(特別出演) 山本修夢 塚尾桜雅 アナスタシア すずき敬子 大手忍
チャールズ・グラバー 藤野詩音 齋藤守 清水由紀(友情出演) 永倉大輔(友情出演)

監督・脚本:井上雅貴 原案:「男神」(八木商店)
エグゼクティブプロデューサー 志賀司
プロデューサー 益田祐美子 羽田文彦
制作プロダクション 平成プロジェクト・INOUE VISUAL DESIGN・セレモニー
製作 平成プロジェクト セレモニー TBSグロウディア 山本工務店 名古屋テレビネクスト
三晃社 エクサインターナショナル Samplesdl  中日本興業

ロケ地:愛知県日進市、岐阜県下呂市 協力:高山市、飛騨・高山観光コンベンション協会
支援:日進市企業ふるさと納税 下呂市ふるさと文化振興助成金
協賛:マテラ化粧品 ワンダーランド そうび社 龍の瞳 イオス コーポレーション 題字:小林芙蓉
2025年/日本/93分/カラー/シネスコ/5.1ch
配給:平成プロジェクト/配給協力:東京テアトル
(C)2025「男神」製作委員会
【WEB】 公式サイト: https://otokogami-movie.com/

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記者プロフィール

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アニメや可愛いものが大好き。主にOtajoで執筆中。

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