初音ミクがオペラに挑戦!?Bunkamuraオーチャードホール公演『THE END』が未来すぎる
ill. by YKBX (C)Crypton Future Media, INC. www.piapro.net (C)LOUIS VUITTON
ボーカロイドの枠を超えて幅広い展開を見せている初音ミクが、遂にオペラに!!
東京・渋谷にあるBunkamuraオーチャードホールで2013年5月24日・25日に公演する『THE END』は、音楽家の渋谷慶一郎さんが中心になり、オペラ歌手やオーケストラなどは一切登場せずに、初音ミクとボーカロイドによるアリアやレチタティーボ、コンピュータによる音響、映像によって物語が展開するという、誰もみたことのない「オペラ」になるとのこと。
公式サイトによると、「わたしは死ぬの?」と自問するミクの旅が描かれ、「死とは何か?」「終わりとは何か?」といった伝統的なオペラでみられる悲劇の構造を初音ミクを媒介にして現代に読み替えるという試みが行われている…とあり、哲学的な命題を最新のテクノロジーで紡いでいく模様。
渋谷さんは、2012年に思想家・東浩紀さんとコラボレーションした初音ミク作品『イニシエーション』を発表するなど、自身の音楽にボーカロイドを積極的に採用しています。今回も彼独自の解釈によるミクのサウンドを聴くことができそう。
また、コンセプト・演出を共同で担当し、台本を手がけるのは演劇ユニット『チェルフィッチュ』を主宰し、『わたしたちに許された特別な時間の終わり』といった小説集も発表している岡田利規さん。ほかにも映像をYKBXさん、舞台美術を建築家の重松象平さんを起用するなど、無駄に豪華。ボーカロイドの調教を『ハナウタ』などの楽曲で支持を集めているピノキオPが担当するのもチェックしたいところです。
さらにスゴいのが、ルイ・ヴィトンのアーティスティックディレクターであるマーク・ジェイコブス氏が衣装提供していること。2013年春夏コレクションをベースにミクの体型や雰囲気にあわせてデザインしたオリジナル作品ということで、スタイリッシュな新しい姿が期待できます。
いろいろ未来に行き過ぎているボーカロイド・オペラ『THE END』。ファミリーマートで2013年3月14日より先行発売が開始されているので、最先端のパフォーマンスを見逃したくないという方はお早めに。
THE END Official Site
http://theend-official.com/