「モテたい」ではなく「デートしたい」。”こじらせ女子”の乙女ゴコロ
AVライター雨宮まみさんのエッセイ『女子をこじらせて』(ポット出版)の発売を記念して2011年12月10日にジュンク堂書店新宿店で開催された『こじらせ女子総決起集会!!』の模様は、ガジェット通信で取り上げて賛否両論さまざまな反応がありました。
共感・カミングアウト続出!“こじらせ女子”は新しいリアルな女性像か!?
http://getnews.jp/archives/158768
その後も、”こじらせ女子”に対する女性からの関心は高い様子で、2012年3月13日には阿佐ヶ谷ロフトAで第二回となる『こじらせ女子総決起集会!!』が開催されました。
今回は雨宮さんと、『お家賃ですけど』『くすぶれ!モテない系』『ひとりごはんの背中』などの著書がある漫画家・エッセイストの能町みね子さんが登場し、いかに自分達が”こじれて”いるかを2時間たっぷりトーク。
能町さんをゲストに呼んだ理由を「『ときめかない日記』(ウェブマガジン幻冬舎にて連載)を読んで、自分と重なるところが多かったんですよね」という雨宮さん。共通点として、最初の彼氏との出会いがテレクラやネットというバーチャルな場だったことを挙げ、「処女は崖っぷちだけどセックスをすると”彼女ぶること”ができるんですよ」と話します。
それに対し、能町さんも「彼女扱いしてもらえる、という”プレイ”だよね。そこで彼女っぽいふるまいをする自分が気持ち悪い」と同調。最初の彼氏のことも「そんなに好みの人でもなかったのに、全然好きじゃないDo As Infinityのコンサート行きました」と語り、会場の爆笑を誘っていました。
自己評価が低いゆえに好みでない相手と付き合ったことをカミングアウトした雨宮さんと能町さん。
「グッとくる人とどうにかなりたいじゃないですか。『”モテたい”って具体的にどういう状態になりたいの?』って聞かれるとカチンとくる。”好きな人に愛されたい”って言うと世間話には重過ぎるからソフトに“モテたい”って言っているだけなんですよ!」
そう嘆く雨宮さんに、能町さんは「そういう時は、”デートしたい”と言うようにしています」と教えた後に、衝撃の告白!
「実は、twitterで深夜に、やけくそでデート相手の公募をしたんです。そうしたら知らない人からリプライが来て、今本当にその人とデートしようと思っています。だから、気分的に上の立場。もう自分でも何を目指しているか分からないですけど(笑)」
これには雨宮さんも驚いた様子。
「確かに私も去年唯一したデートがSNS経由でしたけれど…」
「やっぱり私達はネットの申し子なんですよ」
息がぴったりだったトークの中で、二人の意見が分かれたのは、結婚を示す写真について。
「結婚指輪つけて重ねた手の画像をアップするのに憧れる」という雨宮さんに、「そんな画像は上げたくない」と能町さん。
「だって、”いいね”が100個つくのは耐えられないですよ」
さらに、能町さんは「幸せになったら書いているものが面白くなくなるかもしれないけれど、”あの頃の能町がよかった”みたいに言われたい。つまんなくなりたくないから結婚しないなんて全く思ってないです」と激白。
「『ダーリンは外国人』みたいなのろけ話は絶対に書かない」と断言して喝采を浴びていました。
トーク終了後、二人には本にサインを貰う女性の長い列が出来ていて、”こじらせ女子”への共感が増えている様子が伺えました。
その根底にあるのは、一見すると複雑そうに感じるけれど、時折ピュアな乙女心が垣間見えるところにあるのではないのでしょうか。
雨宮さんや能町さんはこれからも様々な活躍を見せてくれそう。引き続き”こじらせ女子”にはチェックです!