西行と鳥羽院との三角関係の主役に?ドラマCD『みやびうた ~雅恋歌~』に逢坂良太&小西克幸
日本史、特に和歌文化が花開いた平安時代を彩る恋愛をドラマCD化した『みやびうた ~雅恋歌~』の第一弾『菊華の恋』が2013年9月18日に発売。逢坂良太と小西克幸がキャスティングされており、史実に基づいた三角関係を追体験できる内容になっています。
『菊華の恋』の舞台は平安後期。鳥羽院の中宮・璋子(待賢門院)が後の西行となる北面武士・佐藤義清に想いを寄せられるということが軸となっており、リスナーは待賢門院ポジションで身分違いの恋に苦悩する義清とプライドの高い鳥羽院双方から求められることになります。
文武両道で容姿端麗という義清は逢坂がストレートで誠実なボイスで演じている一方で、父・白河法皇に複雑な感情を抱えている鳥羽院を小西が低く深みのある声で表現。どちらも甲乙つけがたく、心揺らぐ待賢門院の立場も分かるのでは?
もっとも、鳥羽院はその後実子である崇徳院を冷遇して保元の乱の原因になっており、義清も出家する際に妻子を蹴飛ばして我を貫いたというエピソードもあるだけでなく、璋子自身も鳥羽院の寵妃・得子の呪詛した事件によって権勢を失っているので、史実に詳しい人ほど美化しすぎという感想を覚えるのかもしれません。
とはいえ、イケメン&イケボ補正された和歌や草子の世界として割り切って楽しむのならば一興。このドラマCDをきっかけにして、歴史や古典に触れてみるというのも面白そうです。
『みやびうた ~雅恋歌~』シリーズは、和泉式部を橘道貞(声・高橋広樹)と為尊親王(声・島崎信長)が取り合う『紫陽花の恋』が2013年10月16日、藤原教通(声・中井和哉)と藤原定頼(声・柿原徹也)が登場する『彼岸花の恋』が2013年11月13日に発売予定。平安期に関心のある歴女にとってはネタとして、声優ファンにとっても必聴といえそうです。
『みやびうた ~雅恋歌~』公式サイト
http://miyabiuta.com/