ワンピは着ない&困ったらコンバース…… スタイリスト山本あきこさんのコーデ指南本が有用すぎる
毎日通勤・通学で着ていく服がイケていなかったり、デートやパーティーの時のコーデが決まらなかったり……。そういった悩みをお持ちの方にぴったりの指南本が刊行されています。
女性誌や広告でのスタイリングのかたわら、個人向けのパーソナルスタイリングも行い、申し込みが殺到しているという人気スタイリストの山本あきこさんの『いつもの服をそのまま着ているだけなのになぜだかおしゃれに見える』(ダイヤモンド社)では、白のシャツや黒のスカートといった「普通のアイテム」をどれだけ持てるのかがカギと強調。そのかわりに小物で個性を出していき、クローゼットの形のかぶりを確認するといったTIPSを惜しげもなく披露しています。
「センスがいい」は、最高の褒め言葉だという山本さんが、繰り返すのが「普通のアイテム」の重要性。白シャツやデニムといったアイテムをおしゃれに着るためには「何よりも買うときが大事」といい、フリルやレースのような装飾がないジャストサイズのものを選ぶのが鉄則だといいます。
もうひとつ、山本さんの着こなしの特徴としては、首・手首・足首の3つを見せるようにすること。「女性の身体でいちばん細い部分なので、ここを強調して見せることで、女らしさがにじみ出ます」といい、シャツの襟を立てて首筋をキレイに見せ、シャツやコートの手首、パンツをロールアップすることで、抜け感だけでなく「やせても見えます」とのこと。
スタイリストの個性は、好きなアイテムと嫌いなアイテムの傾向で分かるものですが、山本さんの場合は前者がクラッチバック、後者がワンピースを挙げることができます。
タイプの違うバッグを持てば持つほどおしゃれ、とする山本さんですが、特にクラッチバックはカラフルでも違和感がなく、コーデにアクセントを加えることができ、好きな素材や柄など気分で遊べるとしています。「荷物が入らない」という時には、シンプルなサブバックを使うことを勧めています。
一方で、7つの基本ルールの中に「ワンピースは極力着ない」といった項目が。1枚で着れるために、小物などを加えたとしても印象が変わらず、「着ている人を魅力的に見せづらい、使いにくいアイテム」と断言しています。
ほかにも、「全身が映る鏡」を置く、アクセサリーを100均などで売っている透明な袋に小分けしておくとセンスがよくなる、ドロストパンツを着るだけで今っぽくなる……といったTIPSが満載。とりわけ難しい靴選びでは、コンバースの白は「100人中100人におすすめできる」と、必ず持っておきたいアイテムと断言しているなど、基本的なことから細かいテクニックまで、一冊で網羅されていて、「ここまで教えて貰っちゃっていいのかしら?」と感じてしまうくらいです。
ここ数年刊行されているコーデ指南本の中でも決定版といっても過言ではない程の山本さんの著作。流行に左右されない内容でもあり、「おしゃれになりたいけれど全然なれない!」と感じている女子は必ず気付きがあるはずです。
『いつもの服をそのまま着ているだけなのに、なぜだかおしゃれに見える』
山本あきこ 著
定価:本体1500円+税
発行年月:2015年4月16日
判型/造本:46並製
頁数:192
ISBN:978-4-478-06581-5
【Rocco style.】(山本あきこさんブログ)
http://ameblo.jp/akko-mystylist/ [リンク]