7ORDER始動から1年「今はもっと成長してます」安井謙太郎インタビュー『死神遣いの事件帖』舞台は衝撃の内容に!
映画と舞台を完全連動させるプロジェクト【東映ムビ×ステ】の新作、映画『死神遣いの事件帖 -傀儡夜曲(くぐつやきょく)-』が劇場公開中、7月23日より開幕する舞台『死神遣いの事件帖 -鎮魂侠曲(ちんこんきょうきょく)-』 にも引き続き出演する安井謙太郎さんの撮り下ろしインタビューをお届けします。
映画は、江戸を舞台に“死神遣い”の探偵・久坂幻士郎(鈴木拡樹)が、契約している死神・十蘭(安井謙太郎)と共に舞い込む依頼を解決していく物語。そして7月・8月に上演される舞台『死神遣いの事件帖 -鎮魂侠曲-』では、崎山つばささん演じる庄司新之助が主人公となり、死神・十蘭とバディを組みます。舞台は、7月23日(木・祝)19時開演の初日公演のライブ配信が決定しました!
本日7月21日にお誕生日を迎えた安井さんに、映画のお話から舞台の見どころ、また、所属する7ORDERの活動についてもお話を伺いました。
映画は連ドラの最終話。これまでも事件を解決してきた2人
――オリジナル作品ということで、演じる役柄について教えてください。
安井:死神の十蘭は年齢が500歳を越えていて、人間の寿命と引き換えに能力を発揮し、映画では幻士郎と一緒に事件を解決しています。死神と聞いて、最初は鎌とか持っているクールな感じのイメージだったんですけど、十蘭は割と穏やか。十蘭は人形の姿にもなるんですけど、人形バージョンは現場で演じるうちに可愛い方向性になっていきました(笑)。死神なのにすごく可愛らしい部分もあり、少し人間ぽい部分も持ち合わせているような愛おしいキャラクターだなと思います。
――演じる上で意識したことは?
安井:まずビジュアルをとても作り上げていただいたので、何もしなくても世界観が出来上がってはいたんですが、500歳を越えているという歴史を感じさせるような動きや、喋り方もゆっくり間をとって喋ったり、単純なことですけど、そういった部分で長く生きている年月を感じさせられたらいいなと意識しました。
――柴﨑貴行監督から受けたディレクションはありますか?
安井:撮影に入る前に幻士郎との関係性を、「連ドラの最終話みたいな感じにしたい」と言われて。映画で1つの事件を解決するけど、それ以外にもこれまでいろいろ事件を2人で解決してきた背景があって、そこからの今回が最大の事件、みたいな感じにしたいとアドバイスはいただきました。あとは、幻士郎との関係性を「あまり最初から2人がわかり合っているようには見せたくない」というオーダーもいただきました。
役柄について特に言われたことはなかったんですけど、人形時の笑い方だけめちゃくちゃ指導されました。「速く笑ってくれ」と言われて、「ケケケケ」みたいな。それだけはちょっと自分でもできていたかわからないです。たぶん監督は、よりキャラクターっぽくしたかったんだと思うんですけど、めっちゃ難しかった(笑)。でも、すごく勉強になりましたね。今後、キャラクターっぽい笑い方もできるようにならなきゃなって。
――十蘭ドールのセリフも撮影現場で一緒にお芝居されていたんですよね。
安井:そうです。細かいところは、現場のマイクではなく別でアフレコをした部分もあるんですけど、一応全部現場でもやりました。それは幻士郎役の拡樹くんが掛け合いの間などわかりやすくなるためでもあったと思います。これまで自分のお芝居に音声を当てることはあったんですけど、自分じゃないものに声をあてるのは初体験でした。
――声を当てるのは難しかったですか?
安井:十蘭は口が動かないじゃないですか。だから間がわからなくて、すごく難しかったです。
鈴木拡樹は森林みたいな人・崎山つばさは兄貴!
――今回初共演された鈴木拡樹さんの印象は?
安井:なんか……森林みたいな人です(笑)。穏やかな人。ずっとそれが変わらなくて、疲れも見せないし、感情の起伏みたいなものをあまり感じさせない。そんな拡樹くんが座長だったからこそ、現場もタイトなスケジュールだったんですけど、「ヤバイ!ヤバイ!」みたいな空気というより、淡々と進んでいく印象でした。
――鈴木さんは安井さんが現場を盛り上げてくださったとおっしゃっていましたよ。
安井:いや、全然盛り上げてないですよ!
――現場でみんなに第一声をかけてくれるのは安井さんだったとおっしゃっていました。
安井:本当ですか!? 全然、記憶にない(笑)。そうなのかな? せっかく共演させていただいたので、現場でみなさんとお話はさせていただきましたけど。拡樹くんともけっこう何でもないことを話しました。撮影期間中にたまたま共通の知り合いの山本耕史さんが京都にいらしていて、3人でごはんに行ったりもしたので、その時間は大きかったなと思います。
――舞台でバディとなる崎山つばささんの印象は?
安井:拡樹くんとは正反対のお兄ちゃんという感じです。拡樹くんが長男だったら、崎山くんは次男みたいな。拡樹くんは穏やかな感じだけど、崎山くんは兄貴!みたいなイメージ。
――崎山さんはインタビューした際に、兄貴肌じゃないのでそうならなきゃな、と言っていたので、頑張っているのかもしれないです(笑)。
安井:え! 全然兄貴肌ですよ! 「コンビニ行こうよ」とか、「食堂行こ!ごはん食べに行こうよ!」ってスパッと言う感じ。拡樹くんだったら、「食堂行く~?」と聞いてくる感じ。2人のアプローチがけっこう違うので、どちらも素敵です。俺からすると、崎山くんはけっこう兄貴肌な感じがします。
でも、崎山くんはボケたがりですよね。この前のニコニコ生放送の配信特番のときに「この人めっちゃボケるじゃん、すごいな!」と思って(笑)。配信を観ていた崎山くんのファンの方から「絶好調!」「機嫌がいい」とかコメントが来ていたので、そういう人なんだな~、と思いました。そんな崎山くんに陳内将さんがすごいツッコミを入れていて、コンビなんじゃないかと思ったくらいです。あの2人は相性が良さそうですね。
※お話に出た鈴木拡樹さん、安井謙太郎さん、崎山つばささん、陳内将さん出演のニコ生特番が7月22日21時から再放送! 見逃した方はチェックを。
――舞台が楽しみですね。また、崎山さんが安井さんにお酒が飲めるのか聞きたいと。
安井:普通に飲みますよ。拡樹くんはあまり飲まないとおっしゃっていて。崎山くんは確かに飲みそうですね。1回だけ一緒にごはんは行ったんですけど、次の日も撮影があったのでそんなに深い時間まで居れなかったんです。でも、今はこんなご時世なので「舞台期間中は飲みに行かないでほしい」と言われてしまっていて。
――オンライン飲みなどで、ぜひ。
安井:オンライン飲みね! 全然やります。
――では、映画の繰り返し観たくなる注目ポイントを教えてください。
安井:殺陣(たて)がものすごいので、それは逆に何回観ても本当に当たっているように見えるのがすごいなと思います。やっぱりすごく速いし、拡樹くんは殺陣が上手だし。あと、僕は細い路地で侠客が戦う乱戦シーンが好きなんですけど、たぶんキャラクターごとにちゃんとストーリーがあるような殺陣をつけられているので、それぞれのキャラクターにフォーカスして観ても、何回でも楽しめるんじゃないかなと思います。
舞台は衝撃的な内容!「十蘭は映画とは真反対の面を見せられる」
――舞台はどんなお話になっているのでしょうか。
安井:映画を観た方だったら絶対に観たほうがいい!っていうくらい、伏線というか、ある意味余白になっていた部分をすべて回収して「あ、そうだったんだ」とか「こんなことが起きるんだ!」と膨らんでいるストーリーになっています。十蘭としても、映画でみせた十蘭とはまた全然違った一面が見られるような話になっているので、そこは楽しんでいただけるんじゃないかなと思います。脚本を読んで、めっちゃ面白いなと思いました。
――私も台本の一部を拝見させていただきました。
安井:だいぶ衝撃的な内容じゃなかったですか?
――すごく衝撃を受けました!
安井:俺も衝撃を受けましたもん(笑)。「そうなの!?」って。
――映画はバディものという感じですが、舞台はまた全然違いますよね。
安井:そうですね。バディものから、急にメインキャラ大集合みたいな、世界が大きくなっていますね。
――いきなり核心に迫っていきますし。
安井:スピード感がすごくあるな、と思いますし、映画を観ていない人でも、楽しめる入り口になっている気がします。映画を観ていれば、より楽しめるけど、どっちのパターンもアリかな、と。もし舞台から観た人がいても、『スター・ウォーズ』みたいに映画で前のエピソードを補完するみたいなことができるし、何回でも楽しめる作品になっているんじゃないかなと思いますね。
――舞台はかなり十蘭にスポットが当たっているなと思いました。
安井:俺も「美味しいかも」と思いました(笑)。十蘭としては、映画とは真反対の面を見せられると思います。十蘭の明かされていなかった過去みたいなものにフォーカスを当てていただいているので、そこの意外性もありますし、何より十蘭として戦うシーンもあります。百目鬼とのライバル関係もさらに舞台では深堀りされているので、かなり十蘭としては見どころがあるんじゃないかなと思っています。舞台も映画と同じアクション監督の栗田政明さんがつけてくださった殺陣をやる予定です。僕は殺陣をやるのは初めてなんですよ。
――そうなんですか!
安井:今まで刀を使ったいわゆる殺陣というのはやったことはないんですよ。だから、それも楽しみです。
――稽古はもう始まっているそうですが、どんな様子ですか?
安井:ソーシャルディスタンスを徹底しているので、なるべく稽古場に人が溜まらないように、自分が出演していないシーンは帰るんです。だから、本番が僕自身も楽しみです。映像作品だと他のシーンを知らないというのはあるけど、舞台で自分以外のシーンを見ていないって、あまりないじゃないですか。
――通し稽古で初めて見ることになると。
安井:そういうシーンがたくさんありそうだし、そこは新鮮です。あと舞台から参加される方たちのキャラクターもかなり濃いです。
――キャストさんも素晴らしい方が揃っていますよね。
安井:谷口賢志さんは、7ORDERメンバーの長妻が舞台「DECADANCE」~太陽の子~で、萩谷が舞台「PSY・S」 で共演していただいているので、お話したりしています。役者として売れる前の昔の話とかもしてくれて、とても面白かったです。
7ORDER始動から1年「何をするにも初めてのことだらけ。僕は良い意味で社会も何も知らなかったので」
――今メンバーのお話も出ましたが、7ORDERとして昨年から新たなスタートを切られましたが、ファンの方からの反響はいかがですか?
安井:自分たちなりに手探りでやってきた1年だったので、このタイミングでいろいろ振り返ったりして、すごくたくさん反省もあるんですけど、やっと7月17日にデジタルライブをやります(※この取材は6月下旬)。今までお芝居はやらせていただいたことがあったんですけど、7人全員でのパフォーマンスは一番初めの舞台くらいだったので、今回これまでなかなかできなかったパフォーマンスの部分をやると発表したときに、やっぱりファンのみなさんからも「見たかった」という大きな反応がありました。もちろん今後もお芝居などに挑戦させていただきますが、7人のパフォーマンスは、2年目以降、より大事にしていきたいなと思う部分ですね。
あと、最近はYouTubeとかも更新するようになって。このいわゆるステイホーム期間で逆にできたことだと思います。舞台とかをやっていると稽古が遅くまであったり、なかなか7人の時間が合わず揃うことが難しかったんですけど、ステイホーム期間があったことによってファンのみなさんとのオンラインの繋がりが始められました。僕たちもそうだし、ファンの子たちも手探りで今一緒に作っていっているという感じがあるので、これからもいろんな面で、お芝居もバラエティも、歌ったりするエンターテイメントも、1つずつを大事にしていきたいですし、やっと1年で足場というか、なんとなく自分たちのやることが固まってきたなと思います。
――7ORDERのみなさんは個々にメインキャストとして出演する舞台など増えてきているな、と感じます。メンバーそれぞれがメインキャストとして活躍する場が増え、変わってきたことはありますか?
安井:まず顔が全員最初の頃とは違いますね。それはものすごく感じます。自分たちでも「顔が違う」と言っています。人間って1年でもずいぶん変われるんだなあ、と思いましたね。中身も変わったと思います。シンプルな言葉になっちゃうけど、大人になった。いろんな経験をさせていただいて。また、吸収できる良い現場がすごく多かったんだと思うんですよね。それで良い部分を吸収させていただいて、楽しくできているなと思います。メンバーの出演舞台も観に行くんですけど、それぞれ刺激になったりするので、今回もそうですけど、自分が出るときは7ORDERという名前も背負ってるなと感じています。自分がショボかったら7ORDERもショボいと思われちゃうな、というのはすごく考えます。そういう別の緊張感みたいなものは、1人で出ているときの方が多いかもしれないです。他のメンバーの顔に泥を塗るわけにはいかないな、というマインドは少しあるかもしれないですね。
――7人で出演された舞台『7ORDER』は、お芝居もパフォーマンスもとても素晴らしくて感動しました。
安井:めちゃくちゃ嬉しいです! ありがとうございます。でもあれもほぼ1年前なので、今はもっと成長してます(笑)!
――楽しみにしています。今回の舞台が始まる2日前の7月21日は安井さんのお誕生日ですが、28歳のうちにできて良かったことは?
安井:なんだろう? 僕はあまり目標みたいなものを決めたりしないんですけど、でも7ORDERとしていろいろやれたことのすべては良かったなと思いますね。28歳って世間的にはすごく大人じゃないですか。だけど、僕は良い意味で社会も何も知らなかったので。だから、この1年は何をするにも初めてのことだらけだったので、そこは20代の後半に新しい初体験をこんなにできたってことが、何より良かったことかもしれないですね。
――では、舞台を楽しみにされている方にメッセージをお願いします。
安井:こういうご時世ということで、たぶん観劇に来ても今までとまったく感覚が違うと思うんですよ。客席に座ったときに隣にお客さんはいないし、消毒とかされるし。だからこそ、暗転して幕が開いてからは、それを忘れさせるくらいの非日常を届けようとカンパニー一同思っているので、その熱量を届けられたらなと思います。ぜひ、非日常を体感しに来ていただけたらと思います。
――ありがとうございました!
[撮影:周二郎]
映画『死神遣いの事件帖 -傀儡夜曲-』は公開中。舞台『死神遣いの事件帖 -鎮魂侠曲-』は7月23日より上演、初日公演はライブ配信されます。
ライブ配信についてはコチラ↓
https://shinitsuka.com/stage/stream.html[リンク]
※映画と舞台の出演キャストは異なるのでご注意ください。
関連記事:
崎山つばさが主題歌に込めた想いとは?舞台の見どころも!『死神遣いの事件帖』インタビュー
https://otajo.jp/89499
鈴木拡樹が“かわいい”と思う注目ポイントは?共演者の印象も! 映画『死神遣いの事件帖』撮り下ろしインタビュー
https://otajo.jp/88464[リンク]
「みんな、待たせちゃってごめんな」舞台『7ORDER』動画レポ 7人の新たな幕開けを見逃すな!9月8日千秋楽LIVE配信
https://otajo.jp/81095[リンク]
※ガジェット通信とOtajoは姉妹サイトです。
※Otajoとガジェット通信は姉妹サイトです。
映画『死神遣いの事件帖 -傀儡夜曲(くぐつやきょく)-』
【映画 2020年 6月12日 (金) 公開】
出演:
鈴木拡樹
安井謙太郎 崎山つばさ / 鈴木絢音(乃木坂46)
押田 岳 松浦 司 松本寛也 北川尚弥
高田里穂 田邉幸太郎 萩野 崇 陳内 将
山口馬木也 堀内正美 高田聖子
脚本:須藤泰司 監督:柴﨑貴行舞台『死神遣いの事件帖 -鎮魂侠曲(ちんこんきょうきょく)-』
【舞台 2020年 7・8月 上演】
出演:
崎山つばさ 安井謙太郎
陳内 将 松浦 司 松本寛也 北川尚弥
櫻井圭登 エリザベス・マリー 田邉幸太郎
輝馬 谷口賢志 / 山崎銀之丞
原案:須藤泰司 脚本・演出:毛利亘宏(少年社中)
<ライブ配信>
Streaming +(https://eplus.jp/shinitsuka-stage/streaming/[リンク])
PIA LIVE STREAM(https://w.pia.jp/t/shinitsuka-pls/[リンク])
視聴チケット料金:5,000円(税込)
ライブ配信:2020年7月23日(木・祝)19:00~
(アーカイブ配信期間:ライブ配信終了から7月26日(日)23:59まで視聴可能です。
※ライブ配信後に再配信処理を行いますのでご覧いただけない時間がございます。)
視聴チケット販売期間:2020年7月16日(木)18:00~7月26日(日)21:00公式HP shinitsuka.com[リンク]
(C)2020 toei-movie-st