山寺宏一「葛城、本当によく頑張ったな」加持からミサトへのメッセージを6万人が目撃!『シン・エヴァンゲリオン劇場版』舞台挨拶に豪華キャスト14名集結
「エヴァンゲリオン」シリーズ最新作にして完結編となる『シン・エヴァンゲリオン劇場版』に出演する豪華声優陣、総勢14人が登壇した来場御礼舞台挨拶が3月28日(日)に新宿バルト9にて実施されました。
1995年のTVシリーズ放送で社会現象を巻き起こした『新世紀エヴァンゲリオン』。2007年からは『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』シリーズとして再始動し、『:序』『:破』『:Q』の3作が公開されて大ヒットを記録。常に新しいファンを獲得し、幅広い層から支持を受けてまいりました。そして、『新劇場版』シリーズ最新作にして完結編となる『シン・エヴァンゲリオン劇場版』は現在、全国公開中です。
1997年以来、『エヴァンゲリオン』シリーズとしては、実に24年ぶりとなる舞台挨拶に、碇シンジ役・緒方恵美さん、綾波レイ(仮称)役・林原めぐみさん、式波・アスカ・ラングレー役・宮村優子さん、葛城ミサト役・三石琴乃さん、赤木リツコ役・山口由里子さん、渚カヲル役・石田彰さん、碇ゲンドウ役・立木文彦さん、相田ケンスケ役・岩永哲哉さん、鈴原ヒカリ役・岩男潤子さん、伊吹マヤ役・長沢美樹さん、日向マコト役・優希比呂さん、北上ミドリ役・伊瀬茉莉也さん、多摩ヒデキ役・勝杏里さん、加持リョウジ役・山寺宏一さんの豪華14名が集結。
史上最大規模となる全国334館への中継で、約6万人がその歴史的な瞬間を目撃しました!
――シンジたちは、『:Q』には登場していなかったトウジ、ケンスケ、ヒカリの同級生3人と第3村で再会を果たすことになりましたね。
宮村優子:トウジやケンスケ、ヒカリや家族のみんながなんとか声をかけているのを見ながら、アスカではなく私自身としては、「あ~!こいつ早く目を覚ませよ!」と思いながら(笑)。でもアスカにもアスカの言い分があって。『:Q』の段階では第3村があることはわからなかったので、「第3村!トウジたち出てきた!」とビックリしたし、嬉しかったです。ガラッと『:Q』と違うなとは感じました。
緒方恵美:エヴァでこんなにほのぼのとした世界が長い時間展開するとは、誰も思っていないですよね。
岩永哲哉:第3村は素敵ですよね。ジオラマとか作ってほしいなって。あそこですごく丁寧に描かれていたから、後半との差で第3村って良い場所なんだなって、そこに希望がありましたね。26年目にしてケンスケは「ケンケン」というニックネームが付きまして(笑)。別の仕事場に行くと、「観たよ、エヴァ。ケンケン(笑)」と言われるようになりました。
岩男潤子:私も今日お会いしたときに思わず「ケンケン」って呼んでしまいそうになったくらい、親しみやすいニックネームがいつの間にか付いていたり、なんと言っても中学生だった私達がすっかり落ち着きました。
――第3村では綾波レイ(仮称)も過ごしますが、新しい綾波の姿に出会い、林原さんはどのように思われましたか?
林原めぐみ:黒いプラグスーツと畑?ということが最初の驚きでした。ただ、エヴァンゲリオンという作品の中で、温かい人情というものと清らかな水と新緑と、そしてお腹いっぱい吸う空気というものをかつて経験したことがなかったので、その空間がここにあるということがまず私自身が受け止めるのに台本だけでは足りず。現場でどうしていこうかと思っていたところ、一緒の村の人たちでレイちゃんを気にかけてくれる3人のおばちゃまたちがプライベートでもお仕事でもとても良くしてくれる3人の先輩でご一緒できたので、「あんた、これエヴァンゲリオンって言うんでしょ?すごいわね、あたし出れるなんて嬉しいわよ~」って(笑)、私が「この田舎をどう生きていこう?」と思っていたら、(収録現場に)一歩入ったらそこがもう田舎だったので、その3人の方の人情に解かされたのは私なのか、レイなのかわからないんですけど、途端にそこが第3村になっていました。
――ヴンダーメンバーは、ネルフ時代から一緒にいる仲間ですが、思い出や絆はありますか?
三石琴乃:もちろんネルフ時代からの同志で一緒に戦ってきた仲間なので、居てくれるとものすごい安心感はあるんですけども、14年経ってそれぞれいろいろな経験をしてしまっているんだろうな、という想いが「一緒に居られる、わーい!」にはならなくて……。今日はちょっと一緒にみんなの想いを汲んでスカーフをしてきたんですけど。一緒に居てくれてありがとう、と思いながらも、言葉では言えない何かがありました。
山口由里子:収録が新劇場版シリーズになってからはミサトと2人きりでしたので、(長沢さんや優希さんに現場で)お会いしていないんです。でも、自分やリツコの本当に片腕というか、いつでもイエスと言ってくれるマヤちゃんが居てくれて。1回くらい「今無理です」とか言ってくれてもいいのに(笑)、その信頼感がありました。そして、日向さんは私は名前を呼んだことがないので、「マコト」と1回呼びたかったとです(笑)。自分にとって最初の作品だったので、先輩の優希さんが頼れるし、マヤも私にとっては長沢さんそのものがマヤで。可愛くて芯が強くてすごく似ていると思っていて、本当にしっかりしているし、日向さんも私にとって優希さんはいつも優しくてすごく頭が良い尊敬している先輩で、普段と同じように収録は出来なかったけれど、2人の声がいつも聞こえてくるくらい、実は頼りながらお芝居させていただいていたかなと思います。
長沢美樹:私もデビューしてから初TVアニメレギュラーがエヴァンゲリオンだったので、デビュー当時の気持ちでずっと関わらせて頂いていたので、今日が嬉しくて仕方がなくて。あとみんなで、映画の中でミサトさんが担う大切なことを、「もしリツコがやったら……」という話になったんですけど、リツコさん(山口さん)が、「私だったら絶対失敗すると思う……」とおっしゃっていたのが面白くて仕方がなくて(笑)。皆さんも繰り返し観ていただく際には、「もし、これがリツコさんだったら……」と作品を観終わった後にちょっと考えてみたら、また別の楽しみがあるんじゃないかな、と思っております。
――今回、ゲンドウとシンジとのシーンも多かったですね。
立木文彦:今までそれほど掛け合いで収録することがなかったので、今回はそれが割とあったので、僕はシンジと一緒にやれた、そして今までやらなかったことを叫んだりとかしたし、“✕✕✕(ピー)”インパクトみたいなことも言えて。それを一緒にできたということが嬉しいですよね。25年間歩んできて、作品でお別れをすることがこんなに寂しいことなんだ、と今までたぶんなかった感情が湧いてきています。
――カヲルくんも登場し、石田さんは演じた際の心境を教えてください。
石田彰:加持さんとシンジくんとも語り合い、ああいうシーンが描かれるのはカヲルの特殊な事情があってこそだな、だからああいうやり取りが出来たんだなと思いました。『:破』と『:Q』から、林原さんがカバー曲を挿入歌として入れているシーンがあって、あれがすごく特殊で僕的には「いいな!」と思うところだったんですよ、映像内で展開されているシーンと歌詞が微妙にリンクしていて。今回の僕(カヲル)が出てくるシーンにカバー曲を入れるとしたら何がいいだろう?と思ったときに、中島みゆきさんの「時代」が流れたらいいかな~と思って。
この発言に反応した林原さんがサビを少し歌唱してくださり、石田さんから「ありがとうございます~……!!」と振り絞るような感謝の声が漏れる場面も!
また、山寺さんは「ミサトへ掛ける言葉」を求められ、「葛城、本当によく頑張ったな。そして何より、俺の“ピー”を“ピー”してくれて、本当にありがとう! 以上です」とネタバレに配慮した言葉に、会場から笑いと拍手が起こり、三石さんは「今、一瞬泣きそうになった私がバカでした(笑)」と笑顔を浮かべました。
そして、最後に庵野総監督へメッセージを求められた緒方さんは、「シンジは送り出すという作業でしたので、観終わった後も、『庵野さん、おめでとう』と言って送り出したという気持ちが強いです。TVシリーズの最後にシンジが中心になってみんなに『おめでとう』と言われて『ありがとう』と返したんですけど、それとは逆に、自分から離れていく皆さんに『おめでとう』と声をかけて、庵野さんを含めて送り出して自分が残ったという感じなので、『本当に庵野さん、お疲れさまでした』という気持ちでいっぱいです」と述べました。
舞台挨拶前半の14名1人ずつからの完成作品を観た感想コメント記事もぜひご覧ください。
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『シン・エヴァンゲリオン劇場版』公開中
上映時間:2時間35分
企画・原作・脚本・総監督:庵野秀明
監督:鶴巻和哉、中山勝一、前田真宏
テーマソング:「One Last Kiss」宇多田ヒカル(ソニー・ミュージックレーベルズ)
音楽:鷺巣詩郎
声の出演:緒方恵美、林原めぐみ、宮村優子、坂本真綾、三石琴乃、山口由里子、石田彰、立木文彦、清川元夢
関智一、岩永哲哉、岩男潤子、長沢美樹、子安武人、優希比呂、大塚明夫、沢城みゆき、大原さやか、
伊瀬茉莉也、勝杏里、山寺宏一、内山昂輝、神木隆之介
制作:スタジオカラー
配給:東宝、東映、カラー
≪あらすじ≫
新たな劇場版シリーズの第4部であり、完結編。 ミサトの率いる反ネルフ組織ヴィレは、コア化で赤く染まったパリ旧市街にいた。旗艦AAAヴンダーから選抜隊が降下し、残された封印柱に取りつく。復元オペの作業可能時間はわずか720秒。決死の作戦遂行中、ネルフのEVAが大群で接近し、マリのEVA改8号機が迎撃を開始した。一方、シンジ、アスカ、アヤナミレイ(仮称)の3人は日本の大地をさまよい歩いていた……。(C)カラー
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