トーク履歴の保存方法やスクリーンショットの撮り方知っている? 『LINE』セクハラの対処法
連合・非正規雇用センターが2014年6月に発表した働く女性を対象としたアンケート調査では、セクハラ・パワハラの被害を受けたと感じている人が49.2%におよび、ハラスメントを受けた人の31.4%は「我慢した」と回答。さらに25.2%が仕事を辞めたとしているなど、泣き寝入りを強いられている実態が浮き彫りになっています。
同調査で目を引いたのが、東北の26歳の女性正社員から寄せられた「取引先の役員から、ホテルの誘いなどセクハラLINEが送られて来て困っている」という声。『LINE』のようなメッセージアプリは手軽にコミュニケーションが取れることもあり、メールと比較すると履歴をさかのぼりづらく、明るみになっていないセクハラ・パワハラの被害が多いことも予想されます。
ハラスメントがあったことを証明するものとして、録音テープや写真のほか日記・手紙・メールといったものが必要になるのはいうまでもなく、『LINE』のトークも立派な証拠になります。いざという時のために、トーク履歴の保存方法やスマートフォンのスクリーンショットの取り方は、知っておいて損はないはず。
『LINE』の場合、各トーク履歴のバックアップで保存することができます。トークの右上からメニューを呼び出し、「トーク設定」をタップし、「トーク設定」から「トーク履歴をバックアップ」を押すと、すべてのデータもしくはテキストのみをメールアドレスなどに送ることが可能です。
バックアップは、機種変更した際に復元する際にも使います。セクハラ対策に電話番号を変えると、『LINE』のトーク履歴は引き継がれずに証拠がなくなってしまう事態にならないためにも、忘れずにこなしておきたいところです。
また、何かあった際にはすぐにスマホのスクリーンショットを撮っておくというのも有効。例えば『iPhone』の場合、スリープボタンとホームボタンの同時押しで画面状態の画像が保存されます。Android端末は機種によりまちまちなので、一度Webマニュアルを確認を。
いずれにせよ、メッセージが送られた時間まで分かると、証拠としての信ぴょう性が上がるので、ハラスメントだと感じた際にはすぐに保存しておくといいでしょう。
ここでは『LINE』での対処法を紹介しましたが、そのほかのメッセンジャーアプリでも同様の手段で自衛する必要があります。自分で身を守るだけではなく、身近な人や相談窓口に相談する際にも、証拠があることによって対応が取りやすくなるのは間違いないところ。いざという時のためにアプリや端末の使い方を知っておくことが大事になってきそうです。
ヘルプセンター (LINE)
http://help.line.me/line/android/categoryId/10000336/ [リンク]
※トップの画像は『足成』(http://www.ashinari.com/)より