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Nov 22 2024

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目指せ!狩りガール no.12 先輩狩りガールの持ち物拝見!(目指せ!狩りガール)


今回は一般社団法人 大日本猟友会さんのサイト『目指せ!狩りガール』からご寄稿いただきました。
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目指せ!狩りガール no.12 先輩狩りガールの持ち物拝見!(目指せ!狩りガール)

ありちゃん:食べることが大好き、アウトドアもちょっと好きな会社員。ひょんなきっかけから「ハンター」を目指すことに。東京都内在住。

カリタロー:狩りガール活動を応援するジビエ好きの犬。ありちゃんと一緒に勉強して、いつかカッコイイ猟犬になるのが夢。

だいぞう師匠:猟友会に所属している優しきオジサマハンター。自然のことにも詳しく、ハンター仲間として若者を育てています。

リサちゃん:社会人一年目の若手ハンター。学生時代は若者が主体となった狩猟サークルの代表も務めていました。狩猟への興味が尽きず、バッグの中に「相克の森(熊谷達也著)」や「ぼくは猟師になった(千松信也著)」などの狩猟関連本が入っていることもあるそう。「地方の出版社からもたくさん出版されているので、狩猟の本は見かけると集めてしまいますね~。ありちゃんもぜひ読んでみて!」


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ありちゃん:ありです。狩りガールを目指して奮闘中ですが、実際に狩猟デビューすることを考えると細かいことが気になってきます。そのひとつが「持ち物」。猟銃や装弾はもちろんだけど、他にどんな物が必要なんだろう?今回は、そんな疑問を先輩狩りガールさんに聞いてみました。女性ならではの視点と経験から持って行く物ってなあに?

まずは基本の装備を教えて!

ありちゃん:今日は都内にお住まいの先輩狩りガールに会いに来ました!

カリタロー:ありちゃん、どんどん狩りガールの知り合いが増えているワン。

リサちゃん:こんにちは!ありちゃん、カリタローくん。

ありちゃん:よろしくお願いします!リサちゃんは大学生の頃から都内の狩猟サークルに入っているんですね。そんな集まりがあることも知りませんでした!

リサちゃん:若者中心のサークルだったので気軽に入ったんですが(笑)、活動は本格的で、今では狩猟の奥深さに魅力を感じていますよ。

カリタロー:大学を卒業しても狩りを続けているワン?

リサちゃん:うん!ハンターになって3年目。一般企業で働きながら猟友会にも入って活動しているよ。

ありちゃん:私もいずれはOLしながら狩猟の予定。いろいろ参考にさせてくださいね!まずは、狩りをするときの基本的な装備ってなんでしょう?

リサちゃん:安全のために、できるだけ目立つ色のアウターを着ます。その上にはオレンジ色の猟友会ベストを重ねて。ベストにはその年に狩猟者登録をした地域のマーク入りバッジ(狩猟者記章)を付けますよ。

カリタロー:あれ?だいぞう師匠の持っているバッジと違う?

リサちゃん:地域によってデザインが違うんだよ。私は北海道で狩猟デビューしたから、最初の年は北海道のマークのバッジを付けていました。この他に「銃の所持許可証と狩猟登録証」*1は必ず身に着けて。あとは猟友会の帽子もかぶります。

*1:「ハンターになるには」 『大日本猟友会』
http://www.moriniikou.jp/index.php?catid=21&blogid=12


リサちゃんがハンターデビューした平成23年のバッジ。登録地は北海道。地域によってデザインは変わります。
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ありちゃん:服装はどんな格好がいいんだろう?アウトドアウエアでいいのかな。

リサちゃん:登山やアウトドアシーンで着る機能派のアイテムが快適ですよ。防寒機能や速乾性のあるものとか。今は山ガールの流れで可愛いデザインのアイテムも増えてきたからコーディネートも楽しめるようになってきたかも。インナーも可愛いのがあるんですよ。

ありちゃん:気に入ったデザインのものを身に着けると気分が上がるもんね!

リサちゃん:そうそう!最近はイギリスの狩猟アイテムにも注目しています。もう、専門の通販雑誌を眺めるだけでもウエアやグッズが魅力的なの。

ありちゃん:なんだか素敵そう~。

リサちゃん:さすがハンティングが「貴族のスポーツ」とされている国だけあって、オシャレですよ~。女子におすすめですね。

カリタロー:猟犬グッズも気になるワン。

ありちゃん:素敵な首輪があるかもね。


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経験してわかった、寒さ対策、ニオイ対策、ケガ対策。

リサちゃん:狩猟スタイルによっても持ち物は変わるんですけど、本州で参加している「巻き狩り猟」では山の中で待つ時間が長いから防寒に気をつけていますよ。ダウンを用意したり。

ありちゃん:なるほどー。登山する時のアウターとか使えるかも。

リサちゃん:あ、私はあんまり高価なダウンは着ていかないんですよ。山の中で着ていて、獲物を運んだり、解体する時も着ているのでどうしても汚れたり、ニオイが付いたりするんです。狩猟で着るアウターは狩り用にしちゃってます。

ありちゃん:それは気付かなかった!気をつけます。ニオイが付くなら行き帰りの移動中も気になるな~。

リサちゃん:私も気になるので、終わったら狩猟中に着ていたアウターは脱いで、行き帰りだけ着るものに着替えています。あと、猟期は冬だけど山の中を動くと汗ばむので、汗ふきシートで拭くとそれだけでもサッパリしますよ。

ありちゃん:巻き狩り猟って獲物をジッと待つ時間がとっても寒そうだけど、他にはどんなものを身に着けていますか?

リサちゃん:狩猟以外のアウトドアシーンにも通じると思うんだけど、ネックウォーマーが一枚あるとあったかさが断然違う!貼るカイロも持参しています。あと、手元も冷えると思って厚手の手袋を用意して行ったんだけど、これは失敗でした。

カリタロー:え?どして?

リサちゃん:生地が分厚かったから指先が上手く使えなかったの。猟銃やナイフの取り回しをするほか、色々と道具を取り出したりするもんだから、いちいち外すのが面倒で(笑)。結局は片面にゴムの付いた薄手の軍手やウレタン手袋が便利で使ってます。百均でまとめ買いね!

ありちゃん:あはは!あと、もちろんパンツも厚手で防寒ですよね?

リサちゃん:防寒対策でもあるんだけれど、藪漕ぎ(下草の生えた藪の中を歩く)することが多いのでスネを守る意味でも厚手にしています。最初は気をつけてなくて、実はスネが傷だらけになっちゃったんです。笹で切っちゃって。

カリタロー:ク~ン。乙女の足がカワイソウだワン。

リサちゃん:ありがと!サッカーのスネあてを利用しているハンターさんもいるんだよ。

ありちゃん:そこまで考えてなかったー!足もとは登山靴とか?

リサちゃん:ふふふ。いろいろ履いてみたんですが、やっぱりまわりのハンターさんが履いているスパイク付き足袋が便利!

ありちゃん:たび~?

リサちゃん:そう!地下足袋です。山仕事の方御用達!軽くて動きやすいし、滑りづらい。巻き狩りの時には必ず履いていますよ。ただ、水が染みちゃうので、場所によっては長靴を履きますけどね。

ありちゃん:軍手に地下足袋・・・、これはアウトドアショップだけじゃなく、作業服の専門店ものぞいてみたい!


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意外に(?)使えた!猟友会ベスト

ありちゃん:何となく身に着ける物のイメージはわかりました。今日はいつも持参している物を持って来てくれているんですよね?小さめの水筒の中身はなんだろう?

リサちゃん:ホットレモネードなんですよ。甘めのね。

ありちゃん:おいしそう!でもどうして?

リサちゃん:山の中のトイレ事情を考えて、利尿作用のあるコーヒーとかカフェインの入っているものは避けています。あと、体力を使うので甘い物が欲しくなる。

ありちゃん:寒さもやわらぎそう!あ、この手ぬぐい可愛い!

リサちゃん:日本手ぬぐいは万能ですよ~。首に巻けば汗取りや防寒になるし、バンダナ代わりにもなる。タオルより乾きやすいのでお手ふきにも。長さがあるのでケガした時の包帯や三角巾として応急手当に使えるんです。いろんなデザインがあるからついつい集めちゃいますね~。

ありちゃん:細かい物をまとめる風呂敷にもなりそう!


アウトドアの万能選手、日本手ぬぐい。シカ柄発見!
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ありちゃん:これらの物ってリュックとかバッグに詰めて持ち歩くんですか?

リサちゃん:たいていバッグは持たないんです。山に入るのに必要な物は全部猟友会ベストに入れちゃう。ほら、この背中のポケット、ずいぶんマチが広いでしょ?


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カリタロー:ホントだ。がんばればボクでも入れそう。

リサちゃん:元々はハンターマップ(地図)や大きめのものを入れるものなんですけどね。暑い時はポケットを取り外すと涼しいし、便利です。ポケットが広い分、細かい物はポーチにまとめていますよ。

ありちゃん:ベストにこんな使い方があるなんて!

リサちゃん:便利なのはありがたいんですけど、女性にちょうど良いサイズがないのと、素材がゴワゴワしているのがちょっと……。

ありちゃん:それ、他の女性ハンターさんも言ってました~。


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カリタロー:この丸めてあるのは何だワン?

リサちゃん:布テープを少量切って丸めているんです。物を留めたり、補修したり、テーピング代わりにも使えるので。

ありちゃん:他のアウトドアシーンでも使えそうな技だなあ。


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獲物はおいしく持ち帰りたい!

リサちゃん:チームで一緒に使う物や車に積んでおく物もありますよ。獲物を解体する時に使う道具とか。

ありちゃん:狩猟ナイフ?

リサちゃん:そうですね。私も調理用のナイフを1本は持参して行くんだけど、用途に合わせてさまざまなナイフがあるので、チーム内の方の物を借りることもあります。

ありちゃん:解体してお肉を分けるなら袋もいりますよね?

リサちゃん:はい、肉の大きさはさまざまなので、ビニール袋やジップ付きのバッグなんかは大小大きさ違いを持って行きます。ナイフを拭いたりするのにウエットティッシュやキッチンペーパーもあると便利。保冷バッグも持って行きますよ。

カリタロー:なんでボクのおトイレ用品があるんだワン?ソソウしてないもん!

ありちゃん:ホントだ!これってペットシーツだよね?


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リサちゃん:あはは!確かにペットシーツなんだけど用途は違うんですよ。実はブロックに切り分けたお肉を包むんです。高分子吸収シートなので肉から出たドリップ(肉汁)を吸ってくれておいしさを保てるの。

ありちゃん:なーるーほーどー!猟犬用じゃないんだ。

リサちゃん:食品を包むので、消臭効果のない無香料の物を選ぶことが大切!

ありちゃん:いやあ~、今日は目からウロコが落ちちゃった。猟に出てみないとわからないことがいっぱいありますね。

カリタロー:ボクのサイズのベストも欲しくなったワン!

リサちゃん:まだ3年目なんですけど、それでも経験するうちにあると便利な物がわかってきました。ありちゃんも気がついたことがあったら教えてくださいね!

ありちゃん:はーい!これからも情報交換よろしくお願いします!


リサちゃんが捕獲したシカの角の手作りストラップ。ありちゃんもひとつプレゼントしてもらいましたよ。
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だいぞう師匠:ありちゃん、具体的な持ち物の準備も始めていよいよハンターデビューが待ち遠しくなるね。そうそう、猟友会ベストのポケットは評判がいいんだよ。ポーチに細かい物をまとめたり、ニオイを気にしたり、女性目線の話は私も参考になりました。意外かもしれないけれどリップクリームやハンドクリームはベテランのオジサンハンターも持ち歩いているんですよ。しかし、ペットシーツのアイデアは面白い!今度マネしてみます。

次回のありちゃんにはどんな出会いが待っているかな?お楽しみに!

次回13につづく!

執筆:この記事は一般社団法人 大日本猟友会さんのサイト『目指せ!狩りガール』からご寄稿いただきました。

寄稿いただいた記事は2014年06月24日時点のものです。

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