恋が叶う? 婚活中に行きたい『縁結び池』
恋愛ジンクスは数多くあるが、今回は訪れた人たちの恋を叶えてくれる『縁結び池』を調査のプロであるリサーチャーさんに教えてもらった。
山梨県 銚子池(おならをした花嫁の伝説から誕生)
山梨県忍野村にある忍野八海は、国の天然記念物や名水百選にも選ばれていて、その名の通り8つの池を意味している。
その中のひとつ、銚子池には今なお語り継がれている伝説がある。
むかし、銚子池の近くの村で結婚式が執り行われた。式の最中、どうしても我慢できなかった花嫁は、おならをしてしまった。
そのおならの音がとても大きかったため若い花嫁はこれを深く恥じ、隙をみて結婚式を抜け出すと、銚子を抱いたままこの池に身を投げてしまった。
村人たちが花嫁を探したが、花嫁が履いていた草履が水面池に浮かんできただけであった。
この日から、この池では美しい女の姿がまるで生きているかのように池底に映って見えたという。
この悲しいエピソードが元となって、銚子池は縁結び池として知られるようになったという。
長野県・駒出池
長野県ある駒出池は、昭和33年(1958年)に観光客を誘致するため造られた池。
今では結ばれない恋を結ぶ「縁結びの池」として県内外の若者たちから人気を集めているが、この池にも語り継がれる民話があった。
むかし、長者の娘と小作人が身分違いの恋をした。これを知った長者は小作人を追放してしまう。
小作人の後を追った娘だったが途中、深い霧で迷ってしまう。すると突然白馬が現れた。
白馬に導かれた娘がとある池のほとりに着くと、白馬は「私の背に乗れば池の奥にいる探している人に会える」と言った。
娘が白馬に乗るとそのまま消え二度と戻ってこなかった。
これは白駒池に古くから伝わる民話で、「結ばれない恋」を結んだ白馬が現れた場所が駒出池だといわれていることから駒出池が「縁結びの池」となっているという。
愛知県大縣神社 2011年に作られた最新「縁結び池」
愛知県犬山市にある大縣(おおあがた)神社は、社殿によると垂仁天皇2年(紀元前3年)に大宮山の山頂から現在の場所に移されたといわれており、尾張の二宮として格式高く古くから人々の信仰を集めてきた。
そんな霊験あらたかなパワースポットに2011年、縁結びや安産、健康運にご利益があるとされる「むすひ池」がつくられた。
「むすひ池」で、願いを書いた紙に賽銭をのせて浮かべる。
早く沈めば成就も早く、遅く沈むと縁が遠のくといわれているのだとか。
「むすひ池」の近くにはハート型のえんむすびの石もあり、女性は左側、男性は右側に座ると良縁に恵まれるという。