女性精神科医が教える間取りの恋愛心理学 殺風景な部屋を脱出すれば彩のある恋ができる
ミニマリストを筆頭に、モノを持たないライフスタイルが流行しつつある。
たしかにそういった生き方はシンプルでカッコいいのだが、恋愛においては、かなり逆効果だという。
その理由を精神科医・髙木希奈さんの著書『間取りの恋愛心理学 ベストマッチなお部屋と恋のつかみ方』(三五館)の中からお教えしよう。
生活感のなさが恋を遠ざける
コンクリート打ちっ放しの内装に、家具はベッドとテーブルと椅子だけ。
歯ブラシや歯磨き粉、せっけんやシャンプーなど生活感を感じさせるものは、視界に入らないように全て片づけられている。
そこまで整えられた部屋は清潔感があり、たしかにカッコいい。しかし、恋愛においては、この生活感のなさが致命傷。
モノを持たないシンプルな生活をつきつめるあまり、考え方までシンプルになってしまい、いつしか他者を俯瞰で見てしまうように。
そして、そういった視線は見られている側に「冷たい」「見下している」とマイナスにとられてしまう。
つまり、シンプルでカッコいいと思っていた生活が人を遠ざけ、恋から遠ざかる原因になっていたのだ。
引っ越しを機に部屋に彩を加える
このピンチから脱するには住環境を変えるのがベストな方法。
著書の髙木先生もコンクリート打ちっ放しの物件から、木のぬくもりが感じられる物件への引っ越しをすすめている。
物件を探すとき、重視したいのが日当たり。開放的な窓から陽が射し込んでくる、眺めのいい部屋を見つけたい。
実際に日当たりの良い部屋は気持ちを明るくさせ、開放的な窓があれば風通しもよく、悪い気が溜まることを防げるのだとか。
観葉植物を置くことで対人関係が良好に
部屋に置きたいのが観葉植物。植物を手入れすることで、毎日気にかけたり、優しく話しかけたりという情緒がわいてくるという。
髙木先生いわく、これらの行為は対人関係の延長。
植物と同じように「今日も元気に出社しているだろうか」と部下や同僚を気にかけるようになれば、あなたに向けられていた冷たい視線もなくなるだろう。
食器類は2セットずつ
そして、一人暮らしでも食器類は2セットずつ用意しておくことが大事。
髙木先生に言わせれば、「せっかく素敵なティーカップを2組買ったのなら、誰かと一緒にそのティーカップでお茶を飲みたくなるでしょう? 」誰かを招待することを考えた部屋作りが恋を近づけるのだという。