「たまらない」「キュンときた」 恋愛に興味ないフリをしてるメガネ女子マンガの「赤い糸」表現がステキ
SFから恋愛、エッセイなど多ジャンルに渡ってSNSでマンガを発表している月本千景さん(@chikatsuki)が『恋愛に興味ないフリしてる女子がこっそりと、ある“おまじない”を付けてる話』をTwitterで公開。「たまらない」「キュンときた」といった反応が集まっています。
(2/2) pic.twitter.com/6v6qLdIyEE
— 月本千景|マンガ家 (@chikatsuki) August 30, 2020
窓際のカップルを見て「中学時代の同級生で、大学で再会して付き合ったんだってさ」と噂する女子たち。「いいなぁ、私もそーいう出会いかたしたい。メグは運命とか赤い糸とかの話好き?」と振られてますが、箸を置いて「そんなものは存在しない」とメガネを光らせて断言します。
「男女が出会ったとき都合よく解釈して気分を盛り上げるための心理操作」「悪い縁のことを例えた説もある」と話すメグですが、内心では「ウソよ。とても興味あるわ」と思っていて、「少女漫画の出会いとか素敵」「教育熱心な親にかくれてよく読んでたのよ」と、めっちゃ乙女なことに憧れをもってました。
それだけでなく、占いに行ったこともあるというメグ。ただ、「そういうことを表に出すのは良くないの、きっと」「自分を磨くことを忘れてはいけないのよ」と考えています。とはいえ、占い師に教えてもらった「素敵な人と出会えるおまじない」として、小指に赤字で「階段」と書いてあり……。
占い師に「あなたは運命の人と“階段”で出会うのよ。自分の小指に赤字で“階段”と書いてごらん。きっと出会えるから」と言われていたメグ。「さすがに本気で信じてないけど、こういうのは気持ちのもちよう」といい、少しワクワクしています。そんな中で階段に差し掛かり……。
上の方から落ちてくるみかん。それを拾おうとして、「すいません」という声に顔を向けると……。
相手はおじいちゃん! 「なんてことはそうそうないのよ!!」と思いながら渡して、「いけないわ、こんなこと考えて。おじいさんに失礼じゃない」と思いながら階段を降りるのを手伝い、また自分の道に戻ります。
そのおじいちゃんに声をかける孫。「買い物があるなら俺も行くって言ったのに…階段平気だったのか?」と気遣いますが、「ああ…あの人に助けてもらってねぇ…」と言われて視線を向けると……。
メグの背中を見やる青年。赤い糸が階段になって、ふたりが結ばれるかどうかは、読者の想像次第といったところでしょうか。
月本さんによると、「実はネタを思いついてネーム描いたのが2年も前で、なんだか小っ恥ずかしいから他人に見せるのはやめておこうとお蔵入りにしていたんです」というこのマンガ。「ネームを描いている過程で人に見せてアドバイスはもらっていたのですが、恋愛マンガを描き慣れていない頃だったからか、“なんでこんなの描き始めたんだろう……”と思ったのは覚えてます。最近になってネームを読み返して、そんなに悪くなかったかなと思えたのでペン入れして投稿してみました」と明かしてくれました。
「とても興味あるわ」というメグの言葉に「最高に盛り上がった」という声があったほか、「続きが気になる」といった反応が続出していましたが、月本さんは「ネットに上げたらどんな反応が返ってくるだろうと、今まで描いた漫画の中で一番気にしましたが、思っていたより沢山の方に気に入ってもらえて安心しました。ありがたいことにフォロワーの方々がちゃんと読んでくださり、題名イマイチなりに反応もらえて良かったです」とコメントしてくれました。
なお、月本さんの初短編集『つきのもと』は、都内の一部書店とネット通販サイトで発売中。「もし他の作品も気になる方がいらっしゃれば是非読んでいただきたいです」とのことなので、作風が気になった人はチェックしてみてください。
月本千景『つきのもと』(CORK STORE)
https://corkstore.jp/products/320304940000 [リンク]
※画像はTwitterより
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