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Mar 29 2024

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松本潤「チームプレイっていいな、と改めて感じられる現場」映画『99.9-刑事専門弁護士-』完成報告イベントで「手応えは99.9」と自信

TBSテレビで2016年、2018年に日曜劇場で放送され、熱烈な支持を集めた松本潤さん主演の「99.9-刑事専門弁護士-」待望の映画『99.9-刑事専門弁護士- THE MOVIE』(12月30日(木)全国公開)の完成報告イベントが11月24日に行われ、松本潤さん、香川照之さん、杉咲花さんと木村ひさし監督が登壇しました。

本作は個性豊かな弁護士たちが、99.9%逆転不可能な刑事事件に挑んでいく、新感覚の痛快リーガル・エンタテインメント。 映画『99.9-刑事専門弁護士- THE MOVIE』の12月30日(木)全国公開の前日、12月29日(水)にはスペシャルドラマも放送されます。

登壇したメインキャスト3名は、印象的な作品の「99.9」の巨大なロゴオブジェの中から登場しました!

――久々に「99.9」の現場に戻って。

松本:楽しかったですね。連続ドラマで2シーズンやらせていただいた「99.9」を今回スペシャルドラマと映画という2本立てで作っていく中でどうなるのかな?と。ストーリーの展開がどうなっていくのか、一番最初に台本をもらったときに僕自身もすごく楽しみに開いたのを覚えています。

――久しぶりでしたが、すぐに深山には戻れましたか?

松本:戻ってきますね! やっぱり2016年、2018年と連続でやらせていただいて、今回の撮影のときまでに約3年空いていましたけど、あまりそのブランクは自分的には感じず、現場に行ったり、スタッフと会うと、深山の雰囲気はすぐに戻る感じがあるので、むしろキャラクターを作っていくというよりは、皆さんに会うと自然とそうなる、という感じがします。

――香川さんは久しぶりの「99.9」はいかがでしたか?

香川:松本さんがおっしゃったように、何かを思い出すとか、役作りを引き戻す必要がない、我々の中では完成したものが出来上がっている感じがしているので。松本さんの一挙手一投足に反応するのがそのまま映像に流れているという形が、「99.9」の刑事専門ルームのメンバーになっているので、僕としては自然な反応で出来た、ひたすら楽しい現場でございました。

――松本さんと話すとすぐに佐田に戻るような?

香川:そうですね。やっぱり木村ひさし監督が最初の顔合わせのときに、「主役にオヤジギャグを言ってもらうことだけは決まっていて、あとは何も決まっていない」という衝撃の発言から始まったドラマで、オヤジギャグをどう言うか、ということに我々5年間、非常に体力、労力、精神力を使ってきましたから、昨日今日生まれた笑いではないわけですよ。

松本:そうです、だいぶ熟成してきていますからね、私達は。

香川:5年間熟成してきたオヤジギャグ。昨日今日生まれていない笑いというのをお見せするのが「99.9」の良さだと思っております。

――今回の映画でもオヤジギャグは?

松本:ふんだんにありますよね?

木村監督:ありますね。ああ、またオヤジギャグを考えなきゃいけないんだ、と。

松本:そんなに後ろ向きだったんですか(笑)?

木村監督:連ドラだと毎週1回あるから。今回はこれだけか、と思って頑張れました(笑)。

――オヤジギャグを考えるのも大変なんですね。

松本:大変ですよね? ちょうどいいスベり具合を探すのが大変なんですよね?

木村監督:そうなんですよ。面白いと割とダメなんですよね。

松本:見事にスベっているという、いい塩梅を狙うのが難しい。

香川:また、「これで行こう」と決まってから、松本さんが自分のスマートフォンにそのダジャレを録音してずーっと練習するという時間が必要なんです。

松本:
熟成させなきゃいけないんです。

――元々、大好きな作品だったという杉咲さんは、今回参加されていかがでしたか?

杉咲:すごく楽しかったです。最初はやっぱり皆さんが長い時間をかけて作ってこられた大切な作品だと思いますし、深山先生と一緒に事件を解決していく仲間の1人で大切な役どころだと思うのでとても緊張したんですけど、クランクインしたらすごく皆様が温かく優しく迎えてくださって、本当に楽しくてクランクアップの日は寂しくなりました。

――木村監督らしい杉咲さんの役も楽しみにしてもらいたいですね。

杉咲:すごく個性的なキャラクターになっていると思います。

木村監督:元々持っていらっしゃったものを出したと思います。

杉咲:私がですか? 違いますよ(笑)! 木村監督が本番の直前に近くに来てコソコソっと新しい動きだったり言葉を足して静かに去っていく、みたいなことが多かったので、「あ、こんな風に作品が作られていたんだ」というのは衝撃でした。しかも、新たに足されたものがすごく面白くて、でもそれを役としては平然とやらなければいけなかったりするので、心の準備が出来ないという焦りはありました(笑)。

松本:クランクインしてすぐに2人で一緒に冒頭の関係性を作っていくシーンから撮影を始められたので、そのときに役を掴むスピードとか、思い切って振り切ってお芝居をされる杉咲さんの演技を間近で見ていて、この人はすごいな、と。もうあっという間に役を掴んで、「99.9」の世界観に馴染んで入ったところがすごいな、と思って見ていました。

――香川さんは杉咲さんの小さい頃からご存知だと思いますが、久しぶりの共演ですよね。

香川:ドラマ『MOZU』で親子役で共演した杉咲さんが大きく成長されて、木村監督の中では1作目の榮倉奈々さん、2作目の木村文乃さんを仕上げた仕上げっぷりより、遥かに仕上げてやろう!という、今まで調味料大さじ1のところを大さじ3くらい入れる勢いなんですよ。杉咲さんは「出来ません」とおっしゃってもいいのに、これが出来ちゃうんです。朝ドラであれだけの役をおやりになって一週間前後くらいに木村監督にこれをやれと言われたら、僕は断ります(笑)。でも杉咲さんは完璧にやるんですよね。

木村監督:連ドラと違って積み重ねが出来ないので、最初からもう(アクセルを)ベタ踏みですよね(笑)。

香川:杉咲さんのキャラクターは満足いく出来になりましたか?

木村監督:もう120%です。

杉咲:ありがとうございます、嬉しいです。でも、皆さんがそうされているので、もう食らいついていかないと、と必死でした。監督が「これもやってください」と言うのは私にだけじゃないので。

松本:気がついたらどんどん先に行っちゃっていたんじゃないかな?というくらい、すごいスピードで初速のスタートダッシュをかけていましたね。

杉咲:いやいや、そんな環境を作ってくださって感謝です。

――撮影現場の雰囲気は?

松本:それこそ、割と大変な中でロケをするとか、自分たちの安全を確保しながらというのはもちろんあったんですが、その中でも今まで連続ドラマでやってきた空気を大事に、新しく花ちゃんが入ってきた上でも、その空気感を壊さずスタンバイ待ちしているときとかも、セリフをみんなで介して芝居のことを話したり。セリフを言い合っていたからこそ、「このタイミングはもう少しこうしたほうがいいんじゃない?」みたいなことが出てきて、よりリアリティーのあるシーンになったりすることが多々あったので、それは本当に「99.9」ならではの光景だなと思います。

香川さんだったりマギーさんや仁さんだったりが少し新しいスパイスをくれるからこそ、そこで僕らも反応していくみたいなことがたくさん起こっているので。それを木村監督が横で聞いていて、面白そうに「だったらもうちょっと足そうか」と、どんどんシーンが立体的になっていくのがやっていて楽しいし、現場にいて作っている感じがすごくするんですよね。だから、そのシーンの本番がOKとなった瞬間の達成感というか、自分自身の達成感もあるし、みんなで作った達成感もあるという、チームプレイっていいな、と改めて感じられる現場でした。

――杉咲さんは松本さんの現場での様子をご覧になっていていかがでしたか?

杉咲:勉強になることばかりでした。客観的に見たアドバイスだったり、ちょっと悩んでいたときに「どう?」と聞いて相談させてもらえるような機会を作ってくださったり。現場のスタッフさんのお名前も皆さん覚えて、全員とコミュニケーションを取られている姿が本当に勉強になることばかりで、座長としてのカッコいい姿をたくさん拝見させていただきました。

――松本さんはご自身の撮影がない日でも現場に行かれていたと聞いています。

松本:本当に一番最初の全体のクランクインがたまたま僕の出番がなかったので、コロナ禍でなかなかその前に顔合わせで会うということも出来ない状況もあったので、その日は西島秀俊さんと蒔田彩珠さんがお会いしていなかったのでご挨拶に行きました。あとは、今回スペシャルドラマと映画で直接言葉を交わすシーンがない共演者の方もいらっしゃったので、そういう方にはご挨拶に行かせていただきました。

――映画の手応えや、見てほしいところは?

杉咲:シリーズを拝見していたというのもあって、刑事事件ルームでのシーンがどんな風に撮影が行われているんだろう、というのがすごく楽しみだったので、今回参加させていただいて、みんなでセリフを合わせたりとか、どこからがアドリブでどこまでが台本なんだろう?と見ているとすごく不思議に思うくらい気になっていた部分も、こうやって作られていたんだな、と知ることができました。刑事事件ルームって難しいセリフもたくさん出てくるんですけど、そこがスッと体に入ってきながら、クスッと笑えるような場所がたくさんあるので、楽しみにしていただけたら嬉しいです。

香川:映画の前のスペシャルドラマのほうも同じくらい非常に良い出来でありますし、杉咲さんのキャラクターだったりはスペシャルドラマで色濃く説明されていたりするので、こちらもやっぱり観ていただきたい見どころだと僕は思っています。

松本:手応えはまさしく99.9というところじゃないですか。本当に自信を持ってお届け出来る作品に仕上がったと思っています。良い意味でテレビドラマシリーズの空気は残っているし、その上で映画として映画館で楽しめる部分もある作りになっていると思います。逆に0.1%という意味でいうと、まだ公開されていないし、観客の人たちが観てその感想をそれぞれ感じていただいて、その0.1が埋まるのではないかな、と思っております。

――では、松本さんにとってこの作品の点数は?

松本:99.9! よろしくお願いします(笑)!

――松本さんにとって、「99.9」はどんな存在ですか?

松本:2021年に入って僕はガッツリ仕事をリスタートするタイミングでこの作品の撮影をさせていただきました。なので、連続ドラマのシリーズをやらせてもらったところに戻っていく、「おかえり」と言ってもらえるようなところで仕事が出来たというのは、スタッフの皆さん、「99.9」の作品に感謝しているところです。

そして、撮っていたときもそうですし、今も少しずつ状況が変わってきているとは思いますが、2021年の終わり、また2022年の始まりにカラッと気持ちよく劇場を後にしていただけるような作品に仕上がっているので、少しでもこの国が明るくなったらいいな、なんて願いを込めて、たくさんの方に観ていただけたらと思います。

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作品概要

12月29日(水)スペシャルドラマ放送! 12月30日(木) 映画公開!
タイトル:『99.9-刑事専門弁護士- THE MOVIE』
出演:松本潤、香川照之 杉咲花、片桐仁、マギー、馬場園梓、馬場徹、映美くらら、池田貴史、岸井ゆきの
西島秀俊/道枝駿佑(なにわ男子)、蒔田彩珠/榮倉奈々、木村文乃、青木崇高/高橋克実、石橋蓮司/奥田瑛二、笑福亭鶴瓶、岸部一徳
監督:木村ひさし 脚本:三浦駿斗 トリック監修:蒔田光治 音楽:井筒昭雄 企画:瀬戸口克陽 エグゼクティブプロデューサー:平野隆 プロデューサー:東仲恵吾 辻本珠子
配給:松竹 公開:12月30日(木)
(C)2021『99.9-THE MOVIE』製作委員会
公式サイト:https://movies.shochiku.co.jp/999movie[リンク]
ドラマ『99.9-刑事専門弁護士- 完全新作SP新たな出会い篇〜映画公開前夜祭〜』
[放送日時]
12月29日(水)よる9:00〜11:27
[SPドラマ公式サイト]
https://www.tbs.co.jp/999tbs/

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記者プロフィール

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