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Nov 21 2024

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「山姥切長義の顔ではなく手を見よ!」腕甲の細かな作りまで見どころ!『映画刀剣乱舞-黎明-』梅津瑞樹撮り下ろしインタビュー

3月31日(金)より全国公開中の『映画刀剣乱舞-黎明-』より、山姥切長義を演じる梅津瑞樹さんの撮り下ろしインタビューをお届けします。

“本能寺の変”にて、刀剣男士たちと織田信長や羽柴秀吉ら戦国武将が絡み合い、衝撃の結末を描き出し、興行収入9.5億円の大ヒットを記録した前作『映画刀剣乱舞-継承-』(2019)から4年―― 戦いの舞台を<現代>へと変え、スケールアップした『映画刀剣乱舞-黎明-』が、全国公開中です。
消えた山姥切国広、それを追う三日月宗近の運命は? 時間遡行軍の真の目的とは!?

舞台『刀剣乱舞』でも同役の山姥切長義を演じ、自身も原案ゲームをプレイする作品のファンである梅津瑞樹さんに、今作の印象とご自身の見どころなどお話を伺いました!

今作は“時の政府の山姥切長義”としての側面が強め

――率直に脚本を読んだ印象をお聞かせください。

梅津:ついにいよいよ現代か、と思いました。色々な方が1回は思い描いていた舞台だと思いますし、予告編を観て「まさかの!?」という反応で、皆さん楽しみなのではないでしょうか。

――山姥切長義が内閣官房国家安全保障局に“普通に居る”という状況が少し面白かったです(笑)。

梅津:でも確かに、この面々的にあの場所に居るとなると、その役割は山姥切長義かなという気はします。想像しやすいというか、しっくりくる。お誂え向きという感じはしますね。

――現代の周りの大人達もあまり驚かず受け入れているという(笑)。

梅津:あはは! 面白いのが、一番最初に山姥切長義が登場するシーンで「由々しき事態だ」と入ってくるんですけど、「来たぞ!」と言われているということは、その前から山姥切長義はもうあの場所に居るんですよ。たぶんあの内部をうろうろしているんですよね。それで、「うわ、何だあれ!?」とまずなって、あれ(山姥切長義)がどうやら秘密裏に審神者と刀剣男士という存在が居てあいつがそうらしい、と噂されていた中での流れだと思うんですよね。

――撮影で印象に残っていることや共演キャストさんに助けられたことは?

梅津:もうあっという間だったんですよ。でも皆さん達者で、役者陣からスタッフさんまで何から何まで本当に。それこそ裏でも至れり尽くせりでしたし、プロの現場でした。だから、何か難航したとか、時間がかかった覚えがないんですよ。あっという間に終わりました。

――でも、アクションシーンなどは様々な角度から撮影する、みたいなこともあったのでは?

梅津:ほぼ長回しだったんです。(山姥切長義と三日月宗近、山姥切国広の)三すくみでやっている殺陣とかも、2、3回くらいはやった記憶はありますけど、何十回とやったとかではないですし。1回テストをやってみて、周りのカメラマンさんがどういう風に撮るかを見て。あれは周りをぐるぐる回りながら撮影しているんですよ。だから危なくないかとか、ここは押さえておきたい手のところをちゃんと映しているかとか、そういった確認くらいでした。

殺陣自体もそんなにすごく稽古をしたわけではないですし。2回くらい3人で集まって。1回目はまっきー(荒牧慶彦)さんと僕で、2回目がようやく3人揃って。確か撮影の前日かな。夜に少しやって、あとは本番みたいな。結構恐ろしいですよね(苦笑)。でも、やはり皆さん流石でした。

――すごいですね……。ずっと舞台で共演されているので、もう息が合っているからできるという感覚なのですか?

梅津:でも、それこそ僕はまっきーさんと殺陣をするのは久しぶりだったんですよ。それでもやりづらいみたいなことはなかったですね。

ひとつ苦労したというか、危ないなということはあって。僕らは目を合わせて殺陣をしているし、距離感は見て取れるんですけど、周りに居る自分の後ろのカメラマンさんが死角に居たりして。刀をビュンッと振ったら、その先に居たりとか。だから、結構遠慮しながらそこはやってしまったのが試写を観て反省した部分です。もっとそこは周りを信頼して振り抜くとかすれば良かったなと。ちゃんと芝居と殺陣に100%遠慮なくやれたほうがもっと良かったな、と反省点として自分で見つけてしまいました。

――山姥切長義を演じられてきて、どのようなキャラクターだと捉えていますか?

梅津:僕はよく言うんですけど、山姥切長義はものすごく理性的なんですよね。もちろんそういう描かれ方をしているというのもあるんですけど、状況的に考えて、それこそ山姥切国広と山姥切長義って因縁浅からぬ関係ではあるにせよ、今回の映画でいうと自分の写しである山姥切国広という、思い入れがある刀が敵側に回って、よくわからないことに巻き込まれていて、理解の範疇を超えた出来事が起きている中でも、冷静に物事を俯瞰して執務室でやり取りしているんです。そういう俯瞰で物事の大局を見ることができるという冷静さが描かれていたことから、すごく理性的な刀であるな、と伺えますよね。

――今回の山姥切長義の山姥切国広に対しての接し方は?

梅津:今回は割りとドライじゃないですかね。他の作品では因縁が重ねてあるというか。結局これも人間と一緒でどういう風な付き合いを経てその場にいるのか、になってくると思います。映画のほうではいろんな山姥切国広がいる中での“とある本丸”の山姥切国広なわけじゃないですか。その関係性の中で、今回台本を貰ったときに「こういうセリフがあるということは、このくらいの認識」とか。だから、割りと今回は山姥切長義は仕事人ですよね。原案で言うところの“時の政府の山姥切長義”としての側面を強めに芝居しました。自分と関わりがある史実の人がいるとわかった上でも、ドライに「些末なことだ」みたいに言っているので。

――映画ではカメラの寄りのシーンも多いので、メイクがこれまでと作り込みが違うなどはあるのでしょうか?

梅津:今回は現代に生きている人物たちも映るので、一緒に画面に映ったときに、違和感が大きくでないようなビジュアルの作りになっているんじゃないかなと思います。

映画だと手に装着している腕甲が少し違うんですよ。指を曲げたときに、パラパラパラと関節にフィットする作りになっていて、「おおっ!」と初めて着けたときに思いました。これは皆さんにお見せしなければいけない!と(笑)。

――それがよくわかるシーンはありますか?

梅津:後半の渋谷のシーンで指を曲げて見せているので、あれは僕からのメッセージでした。この指の可動域を見よ!という(笑)。例えば、今までそれこそガンプラだったりとかも、ずっと作られてきた歴史があって、時代を経るごとに可動域が増えたりしているわけですよね。そういう進化ですよね(笑)。

――大きなスクリーンだからこそよく見える細かな部分ですね。

梅津:そこはただ歩いていただけなのに、ゆっくりと歩くような感じに編集されていて、ものすごくピックアップされているんですよね(笑)。だから、ぜひ指を握るところは、山姥切長義の顔ではなく手を見よ!というところです(笑)。その後は満面のドヤ顔をしているので。

――すごく見どころですね! 好きなシーンも教えてください。

梅津:やっぱり小鬼がああいった演出になっているんだ、って(笑)。「CGで動くよ」とは言われていたんですけど、思いの外かわいいし。現場では、僕らは玉みたいなものを持っていたんです。それが動くとか喋るとは想像できなかったんですけど、いざ出来上がった映像の小鬼がかわいくて(笑)。それがあんなとんでもない自体を引き起こすようには全然見えないというか、終始かわいかったですね。


・『映画刀剣乱舞-黎明-』VFX BREAKDOWN EP.3 (念い・小鬼編)
https://youtu.be/23AeO3l3gYI

――梅津さんは原案ゲームもプレイされていますが、原案のファンから見て今作はいかがですか?

梅津:先程も言ったように、本当に誰しもが一度は思い描いた現代を生きる刀剣男士。だから、そのうちゲームのほうにも、現代を舞台にしたイベントで20XX年の渋谷・新宿の4ステージが来る日があるのか、とかワクワクしますよね。

今回の映画でずっと琴音(現代の仮の主)の後ろに三日月宗近が刀の状態で背負われていて。しかも何か神通力みたいなものまで使えるし(笑)。そんなことも出来るんだ!という発見が今回あったなと思います。

――今作で色々な可能性が広がりましたよね。また、梅津さんは最近一人芝居やバラエティなど様々な挑戦をされているな、と。

梅津:でも、僕はやっぱり舞台が好きだなという感じです。自分でこの間、本(随筆集「残機1」)を出版したんですけど……。

――重版おめでとうございます!

梅津:ありがとうございます! 出版業界不況という中で、本が売れるというのは有難いことです(笑)。これを機に2冊目、3冊目と頑張って出版できればなと思っています。あと、自分で書いた本はやはり自分で演じたいという想いはあるので、今後もよりクリエイティビティー溢れる梅津をお届けできればと思っております(笑)。

――どのような方向性の作品を作りたいと思っているのですか?

梅津:僕はイッセー尾形さんが好きなんです。イッセー尾形さんはもう結構ご年配なんですけど、まあいろんな人を演じられる。しかも、すごくリアリティーのある、コントのような笑いを取ろうとしての可笑しみというよりは、人間が生活していく中で溢れる可笑しみを醸し出すのが上手くて、そういう役者になりたいので、そういった作品を演技として作っていければと考えています。

――今後の活躍も楽しみにしています!ありがとうございました!

[撮影:周二郎]

4週連続!数量限定 週替わり入場者プレゼント配布

4月8日(土)より配布開始の数量限定入場者プレゼント第2弾は、三日月宗近、山姥切国広、へし切長谷部、山姥切長義、髭切、膝丸、骨喰藤四郎、堀川国広、一期一振、小烏丸、総勢10振りの刀剣男士たちの特製クリアしおり(10種ランダム配布)をプレゼント!

『映画刀剣乱舞-黎明-』は大ヒット上映中!


・『映画刀剣乱舞-黎明-』予告【2023年3月31日(金)公開】
https://youtu.be/Q6WvXLfMOzc


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https://otajo.jp/113773

陳内将&梅津瑞樹の活躍に「刮目して見よ!」舞台人ならではの強みを感じた撮影の裏側 ドラマ『カミシモ』インタビュー
https://otajo.jp/103854[リンク]

※Otajoとガジェット通信は姉妹サイトです。

作品情報

『映画刀剣乱舞-黎明-』
全国大ヒット上映中

出演:鈴木拡樹 荒牧慶彦
和田雅成 梅津瑞樹 佐藤たかみち 山本涼介 定本楓馬 小西詠斗 本田礼生 玉城裕規
秋田汐梨 中山咲月 柳 美稀 飛永 翼 / 津田寛治 堀内正美 竹財輝之助 / 柄本 明

原案:「刀剣乱舞 ONLINE」より(DMM GAMES/NITRO PLUS)
監督:耶雲哉治 脚本:小橋秀之 鋼屋ジン 音楽:遠藤浩二
主題歌:「DESTINY」BLUE ENCOUNT(Ki/oon Music)
(C)2023 「映画刀剣乱舞」製作委員会/NITRO PLUS・EXNOA LLC

<公式サイトリンク>
公式サイト:touken-the-movie.jp
公式 Twitter:@toukenthemovie

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記者プロフィール

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アニメや可愛いものが大好き。主にOtajoで執筆中。

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