テーマは「七つの大罪」!? 増田セバスチャンさんがニューヨーク個展敢行でコメント到着
1995年に“Sensational kawaii”をコンセプトにしたセレクトショップ6%DOKIDOKIを立ち上げて以来、原宿カルチャーの第一人者として支持を集め、きゃりーぱみゅぱみゅさんのMVやツアーでの美術などでも活躍している増田セバスチャンさんがニューヨークで初の個展を2014年2月27日から3月29日まで開催。期間中の3月6日から9日まではギャラリー内でスペシャルパフォーマンスも予定されており、その挑戦が注目されます。
1990年前半にはパフォーマンス集団を主宰し、舞台での活動歴もある増田さん。2013年7月には横浜・BankARTで開かれた合同展に美術系学生を中心としたメンバー美術系学生を中心としたメンバー「m.a.m.a.」と出展。原宿と女の子の心象を重ねて俯瞰する作品を制作して、アートへの志向を強めていました。
今回の個展ではタイトルを『“Colorful Rebellion” -Seventh nightmare-』と題し、自身が追い求めていた「色彩の反抗」というテーマだけでなく「七つの大罪」というドキリとするフレーズも付加。増田さんのコメントには「内側から見つめる作品」「自画像」ともあり、原宿の文化をアメリカで問うという以上の意味あいがありそうです。
「あえて自分の事を誰も知らない」ニューヨークを選んだという増田さんの挑戦。ビビッドな色使いをもとに広がるイメージが現地でどのように受け止められるのか気になります。アートシーンでの足がかりを得て、日本への凱旋にも期待したいところです。
増田セバスチャンさんコメント全文
「このたび、初の個展を開催する事になりました。
ここ数年は、20年近く活動している原宿から外に出て、自分の創るものが、他のジャンル、そして、世界基準で通用するのか常にチャレンジしてきました。
アウトプットがどうであれ、僕の作品のコンテクストは、「原宿kawaii文化」です。昨今ではわかりやすい表面上の派手さや奇抜さばかりがクローズアップされていますが、元々、原宿という街の特異性は、誰にも邪魔されずに表現できる自由な場所だということ。そして、個人個人がバックグラウンドに持っているindividualな思い入れがあることです。それが、世界にも類をみないオリジナルのカルチャーを生み出す事ができた理由だと僕は考えています。
個展では、今現在も拡張をつづける原宿kawaii文化を、今までの作品のように「外側」から見つめるのではなく、「内側」から見つめる作品…自分自身をミニマムに焦点をあてた「自画像」として、Colorful Rebellionを製作します。モチーフとなるのは、現在過去未来が交差していく意識の中でもがいている自分自身。アーモリーショーのある3/6(木)から3/9(日)の期間は、僕の分身が空間の中に現れて、「七つの大罪」を完成させます。(この七つがどういうコンセプトの分類なのかは、開催まで公開しません)
自分が見せたい世界を、少なからず表現できるようになった今、あえて自分の事を誰も知らないニューヨークというアートのメジャーリーグで、より多くの人に原宿kawaii文化の本質的な部分を届けようと試みます。
今まで誰のお膳立ても無い中で雑草のように意地で道を切り開いて来た僕ですが、2014年は次の更なるステップに向けて、新しいスタートを切りたいと思っています。
『Sebastian Masuda’s exhibition』概要
“Colorful Rebellion” -Seventh nightmare-
February 27 (Thu.) – March 29 (Sat.)
at Kianga Ellis Projects
516 West 25th Street, Studio 306B,NY
http://www.kiangaellisprojects.com/ [リンク]
Masuda Sebastian’s BLOG (公式ブログ)
http://sebastianz.jugem.jp/