『ドラキュラ ZERO』で描かれる切ない愛! 血を吸いたいのに愛している……苦悩する姿がセクシー
これまで描かれることのなかったドラキュラの英雄伝説を、最新V FXを駆使し壮大なスケールで描くアクション・エンターテイメント超大作『ドラキュラZERO』が現在公開中です。
膨大な数の世にあふれるドラキュラ物語のモデルとなった実在の男、ヴラド・ドラキュラ。歴史に名を刻む〈英雄〉であり、15世紀半ばにトランシルヴァニア地方を治め、人々から敬愛された君主だった彼は、いったいなぜ21世紀の今日に至るまで、恐怖と共に語られる存在となったのか? そこには、今まで描かれることのなかった、驚愕の英雄伝説が隠されていた……。
これまでのドラキュラ映画といえば、ドラキュラが人間と恋をしてしまったがために、血を吸いたい衝動と葛藤に駆られる…という展開がデフォルト。ですが本作の主人公であるヴラドは元々人間であり、愛する妻ミレナとはラブラブ、息子もパパの事が大好き、自らが収めるトランシルヴァニアも平和が続いているという、幸せを絵に描いたような暮らしを送っていました。
しかし、自身の息子を含めた1000人の少年を渡せというオスマン帝国の横暴なやり方から愛する者たちを守るために闇との契約を交わし、ドラキュラという“悪”になる道を選びます。
1000人の兵を一瞬にして蹴散らす強大な力を手に入れたヴラドですが、日光を浴びると肌が蒸発し、銀の指輪などにも拒否反応を示すように。ここで注目して欲しいのが、血を吸いたいけど…愛する人の血は飲めない!!と悶絶するヴラドの姿。
愛する妻と口づけを交わすその時でも、首筋に波打つ血管を見ると激しい“渇き”がヴラドを襲い、その衝動を理性と愛で抑える姿は、なんとも切ない&萌えるのです。
そして対する妻も、自分と息子、そして愛する国を守るために悪に染まってしまった夫が苦しんでいる様子にいてもたってもいられません。苦しむ夫を側で支え、日中、外に出られない間は自らの手で息子を守り、戦地へと向かう夫に「魂は永遠に共にある」と、変わらぬ愛を誓います。
ミレナを演じるサラ・ガドンは、夫ヴラドが闇に染まる理由を理解し、自身のキャラクターが陰々滅々とした場所に行くことになるのは分かっていました。「ここにいるのは、臣民や家族のために命がけで戦う戦士であり、君主であり、闘士で指導者です。それは現代の家族にも通じることですよね。戦地に向かう兵士やその妻を考えてください。だからこそ、このストーリーはリアルで現実の重みがあると思います」とガドンは語ります。「ヴァンパイア映画に出てくる女性は、大抵禁断の愛や支配欲が絡むことが多いけど、ルークと私の関係はピュアで美しい愛に包まれているの」。
悪に染まった英雄は、その愛を貫き通せるのか? ルーク・エヴァンスが苦悩する姿がとにかく悩ましくてセクシー! オマケに、鍛え抜かれた肉体美を観る事も出来ちゃう『ドラキュラ ZERO』で大切な人の守り方を学んでみてはいかがでしょうか?
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