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Nov 23 2024

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【限定サービスあり】創業80年の名物「ホットケーキ」! 「ホットケーキ」の作り方を聞きに行ったのだが……まさかの展開が!

みなさん、「ホットケーキ」はお好きですか? 私は小さいころ、週末になると家族でホットプレートを囲んで、朝食に「ホットケーキ」を食べていました。そんな思い出もあって、今でも大好きです。

ホットプレートを使うと、温度を均一に保てるので上手に焼けるんですが……いざ、フライパンでチャレンジすると意外と難しいですよね?

これはどうにかならないものかと思い、「ホットケーキ」の達人にコツを聞きに行こう! ということで訪れたのはこちらのお店。ご存じの方も多いでしょう。

蒲田の東急プラザ4階に出店する「シビタス」です。

創業80年以上の老舗喫茶店「シビタス」の名物は、いうまでもなく「ホットケーキ」でございます。こちらのマスター・黒川さんにお会いするのは、実は今回で3度目。いろいろな話をしてくれるとっても気さくなマスターです。

「まぁまずは、ホットケーキ食べなよ」

席について何から聞こうか迷っていると黒川さんが、早速「ホットケーキ」を焼き始めてくれました。

こちらが「ホットケーキ」のタネです。上質の国産小麦粉と新鮮な卵、牛乳、砂糖をブレンドしたオリジナルの味。

ここでちょっと「シビタス」の歴史についてご紹介。

「シビタス」で提供されている「ホットケーキ」の歴史は、東京都千代田区神田須田町の果物店「万惣」のフルーツパーラーからスタートします。今はなき名店「万惣」の「ホットケーキ」といえば、文豪・池波正太郎の随筆に登場したほどの味。

職人・加茂謙氏によって生み出された「ホットケーキ」の味を受け継ぎ、「万惣」の支店として昭和43年に創業したのが「シビタス」なのです。そのままのレシピと製法を守り抜いています。

「ホットケーキ」を焼き上げるのは、創業当時から使用されている銅板。銅板で焼き上げることで、焼きムラが少なく、ふっくらとキレイに焼き上がるんです。

慣れた手つきでひょいひょいと、「ホットケーキ」をひっくり返して行きます。長年「ホットケーキ」を焼き続けている黒川さんは、カウンターのお客さんと話しながらでも、ひっくり返すタイミングは逃さないといいます。すごいですね~。

焼けてきましたよ~! ふっくらしていておいしそうなうえに、ほんのり甘い香りが漂ってきて、食欲を刺激してくれます。

完成! こちらが「スタンダード ホットケーキ」(572円)。

これぞ「ホットケーキ」というビジュアルですよね。この味を求めて夏休みなどの長期休暇期間には、遠方からも多くのお客さんが来るそうです。多い日は1日300人もの人が訪れるとか。恐るべし「シビタス」。

味付けがメープルシロップではなく、自家製のオリジナルシロップなのも特徴。メープルよりも優しい甘みのシロップで、懐かしい甘さの「ホットケーキ」との相性は抜群です。

バターがとろ~っと溶けて生地にしみこみ、シロップの甘さと一体になった味はもう最高ですよね!

量も大きすぎず小さすぎずという絶妙なサイズ。おいしさのあまり、ペロリと食べられちゃいます。

最後のひと切れになると、お皿の下に溜まっていたシロップとバターが生地にしみ込んで最高の状態に!! これだ! これを食べに来たんだ!!

──黒川さん! とってもおいしかったです。 ところで今日はお家で「ホットケーキ」をフライパンで焼くときのコツを教えてもらおうと思って。

黒川さん:……最近はね、ランチで提供しているフランクと「ホットケーキ」のセットも人気なんだよ! しょっぱいフランクと甘い「ホットケーキ」の組み合わせが喜ばれるみたいだね~。あとハムと「ホットケーキ」のセットもあるよ。

──(あれ? やんわり話をそらされた…)そうなんですか…どんなメニューですか?

▲「スナックケーキ・フランク」(1,026円)

▲「スナックケーキ・ハム」(1,026円)

黒川さん:おいしそうでしょう! 食べてみてよ。フランクやハムは高級ホテルも使用しているような上質なものを仕入れていますよ。

──どっちもおいしいですね! フランクと「ホットケーキ」を交互に食べると、箸が止まらなくなりますね。で、「ホットケーキ」の作り方のコツを……。

黒川さん:……ごめん……わかんないや(笑)

──えーーーーーーー!!!

黒川さん:でも、それじゃ悪いから……そうだな、こういうのはどう? この記事をみたお客さん限定で、自宅で作った生地ダネを持参していただければ、この銅板で焼き上げます! ってサービス。面白くない?

──え! そんなことしてくれるんですか? 大丈夫ですか?

黒川さん:私はお店では「ホットケーキ」を作り続けているけど、ホットケーキミックスを使って焼いたことはないんだよね。だから、ホットケーキミックスの生地がどんな具合で焼けるのか試してみたいんだ。

という訳で……。

『メシ通』読者さまに朗報(?)です。下記の内容で「シビタス」がサービスしてくれます。

【メシ通読者限定サービス】

対象:『メシ通』の「シビタス記事」を読んだ人で、ドリンク注文で対応可能

内容:持参したホットケーキの生地ダネを銅板で焼いてくれる

※生地ダネは傷みやすいので当日作ったタネ限定。

※カウンターに座って「メシ通の記事見ました!」と黒川さんに声をかける。

※混雑時は対応出来ない場合があります。

※予告なく終了する場合があります。

──ちなみにお店で焼き上げる時のコツとかはありますか?

黒川さん:コツとはちょっと違うけど、「ホットケーキ」の中心が少しだけ生焼けに感じるくらいに焼き上げているよ。そうすることで生地にシロップとバターが馴染みやすくなって、口に入れたときにとろけるような食感になるんだよ。

──なるほど!

「ちょっと極端な例だけどこんな感じだね」

と言って出してくれたのがこちらの「ホットケーキ」。生地の中心が生焼けなのがわかるだろうか。

「最近は、ここまで生焼けのような状態で出すことはないけど、昔はこんな感じで提供していたんだよ。常連さんの中には、これが食べたいと言う人もいるよ」と黒川さん。

中まで火をしっかり通して、ふんわりと仕上げるのがいいと思っていましたが、素材選びからこだわった名店だからこそ、絶妙な焼き加減での提供が可能なのでしょう。

まさかの急展開でしたが、「ホットケーキ」は絶品で、マスターも気さく。店内にはいやしの空間である水槽も設置! という蒲田の老舗喫茶店「シビタス」はやっぱり最高でした。

お店情報

シビタス

住所: 東京都大田区西蒲田7-69-1 東急プラザ蒲田 4階

電話番号: 03-3733-5775

営業時間:10:00~21:00(※ホットケーキは~18:00 売り切れ次第終了)

定休日:東急プラザ蒲田に準ずる

※金額はすべて消費税込です。

※本記事の情報は取材時点のものであり、情報の正確性を保証するものではございません。最新情報はお電話等で直接取材先へご確認ください。

書いた人:わたりみお

編集兼ライター。突然、務めていた編プロが倒産したことをきっかけに、フリーライターとしての活動を開始。旅行誌を中心にさまざまなメディアで執筆。某旅行誌にて都内おみやげ特集を担当。年間150点以上のおみやげスイーツと戯れている。得意エリアは東京駅・丸の内。

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メシ通

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