『スパイダーマン:ホームカミング』声優・榎木淳弥さんインタビュー「高校時代はピーターの様な青春はありませんでした(笑)」
マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)に本格参戦し、スパイダーマンとアイアンマンとの競演で話題となっているスパイダーマン新シリーズ『スパイダーマン:ホームカミング』が、いよいよ公開となりました。
アイアンマンに憧れ、アベンジャーズになりたいと願うスパイダーマンこと15歳の高校生ピーター・パーカー。自分の夢に向かって、壁にぶつかりながらも前向きにがむしゃらに頑張り、真のヒーローとして成長していく一途な姿を描いた本作は、「アメコミってよく分からない」という女子でも絶対に楽しめる一本。音楽や洒落が効いていて、学園モノとしても楽しめる作品となっています。
本作でピーター・パーカー/スパイダーマンの日本語吹替版を担当したのは、声優の榎木淳弥さん。『活撃 刀剣乱舞』の堀川国広役や『カードファイト!!ヴァンガードG』綺場シオン役、『アイドルマスターSideM』の舞田類役などで活躍する今大注目の声優さんです。今回は榎木さんに映画について、吹替へのこだわりについて色々とお話を伺ってきました。
――榎木さんのピーター・パーカー、素晴らしかったです! ご覧になった率直な感想を教えていただけますか?
榎木:普段は自分が担当させていただいた作品を観る時、どうしても自分の芝居を振り返って粗探しをしてしまうというか、なかなか純粋に物語を楽しむことが難しくて。でも本作は映画自体を楽しめたので、すごいエンターテイメント作品なんだなあと実感しました。観終わった後に心から「楽しかった!」と思えたので。
――これまでの『スパイダーマン』シリーズはご覧になったことはあったんですか?
榎木:実はシリーズ全部は、きちんとを観たことがなかったんです。ただ、スパイダーマンはどんな人にでも名を知られているし、多くの人に愛されているキャラクターですよね。物語の前提や詳しい世界観を知らずに、いきなり観ていただいたとしても絶対楽しめるのがこの『スパイダーマン:ホームカミング』だと思います。小ネタや、笑えるシーンも多いので、年齢問わず皆さんに楽しんでいただけるはずです。
――今回の役はオーディションで決まったということですが、決定した時はどんなお気持ちでしたか?
榎木:まさか自分に決まるとは思っていなかったので、本当に驚きましたし、嬉しかったです。同時にすごくファンの方が多い作品ですし、たくさんの素晴らしい役者の皆さんが出演する作品なのでがっかりさせてはいけないと、気が引き締まる思いでした。
――実際にアフレコに参加してみて、アニメの現場との違いを感じましたか?
榎木:アニメでは、画があってそこに自分がゼロから声を吹き込むのですが、吹き替えの場合は元々の俳優さんの声や表情や、お芝居がベースにあるので、演じやすい部分も難しい部分もありました。ある意味お手本はあるけれども、でもそのその根底からかけ離れないように意識しなければいけないというか。あと、本作では「うっ」とか「わっ」とか驚いたりする声も多かったので、その点は細かく注意して演じました。
――本作のピーター・パーカー/スパイダーマンはこれまでの作品と違って、明るくて高校生らしいところが評判ですよね。
榎木:天真爛漫なところが良いですよね! ヒーローになれたことを心から喜んでいて、アイアンマン達と一緒に戦えることにはしゃいでいる。そして、僕はピーターが親友のネッドと学校や部屋でワイワイ会話している所も好きです。パーティのシーンも青春! という感じですので、これまでアメコミ作品を観たことの無い女性でも楽しんでいただけるとおもいます。
――ピーターとネッドのやりとりは、本当に高校生!という感じで素敵ですよね。榎木さんご自身はどんな高校生だったんですか?
榎木:僕の高校時代は剣道部で部活動ばかりしていて、朝から晩まで練習漬けでしたね。なので、ピーターの様な青春は残念ながら味わっていません(笑)。
――そんな、青春を味わえなかった、という方も『スパイダーマン:ホームカミング』で青春を追体験出来るかもしれませんよね!
榎木:そうですね! 本作は最初から強かったり、力を持っているタイプのヒーローではなくて、どこにでもいるような一人の少年がスパイダーマンへと成長していくお話なので、そんな成長物語としても楽しんでいただければと思います。
――今日は楽しいお話をどうもありがとうございました!
『スパイダーマン:ホームカミング』ストーリー
ベルリンでアベンジャーズの戦いに参加し、キャプテン・アメリカからシールドを奪って大興奮していたスパイダーマン=ピーター・パーカー。昼間は15歳の普通の高校生としてスクールライフを過ごし、放課後は憧れのトニー・スターク=アイアンマンから貰った特製スーツに身を包み、NYの街を救うべく、ご近所パトロールの日々。そんなピーターの目標は、アベンジャーズの仲間入りをし、一人前の【ヒーロー】として認められること。ある日、スタークに恨みを抱く宿敵“バルチャー”が、巨大な翼を装着しNYを危機に陥れる。アベンジャーズに任せておけ、というスタークの忠告も聞かずに、ピーターは一人、戦いに挑むが……。
【動画】『スパイダーマン:ホームカミング』日本語吹替声優・榎木淳弥さんコメント
https://www.youtube.com/watch?v=B_r4tdF_cRI