神尾楓珠&伊藤あさひ BLシーンは「全然許容範囲でした」次は2人でバディを演じたい!映画『私がモテてどうすんだ』インタビュー
自分の恋よりもイケメンたちのカップリングに萌える妄想大好き女子が、ある日激ヤセして超絶美少女に!学校のスーパーイケメン4人から、突然モテまくってしまって……!?という、笑いあり!歌あり!踊りあり!の抱腹絶倒なラブコメディ映画『私がモテてどうすんだ』(7月10日(金)より全国公開)に出演する、神尾楓珠さんと伊藤あさひさんの撮り下ろしインタビューをお届け!
本作は、アニメ化もされた同名の人気コミックを原作に、男子同士の妄想を日々楽しむオタク女子高生のヒロイン・花依を二人一役でE-girlsの山口乃々華さんと、富田望生さんが演じます。
そして、花依に迫るスーパーイケメン4人組のサブカル系先輩・六見遊馬に吉野北人さん(THE RAMPAGE from EXILE TRIBE)、スポーツ系同級生・五十嵐祐輔に神尾楓珠さん、チャラい系同級生・七島希に伊藤あさひさん、ツンデレ系後輩・四ノ宮隼人に奥野壮さん(男劇団 ⻘山表参道X) と、旬な若手俳優が集結!
今回は、花依の妄想でもペアにされている五十嵐と七島を演じた神尾楓珠さんと伊藤あさひさんに作品の印象や、好きなアニメ、今後2人でやりたいことなどお話を伺いました。
これまでとまったく違う角度から見れるラブコメ
――まず、お二人が感じた作品の印象を教えてください。
神尾:他の少女漫画とは少し違う、変わった感じだなとは思いました(笑)。僕らはやっぱり主人公の目線にはなれないじゃないですか。他の少女漫画は恋愛の普遍的なものを描いていますが、今回はまったく違う角度から見るというのが、この作品の良さだなと思います。
伊藤:新境地でしたね。原作を読んでいても、テンポ感が良くて楽しいイメージだったので、今まで踏み込んだことがないBLという世界だったんですけど、すごく読みやすくて。和気あいあいとした雰囲気で自分が演じるのも楽しみでした。
――コメディに振り切っていてポップな作品になっていますよね。花依ちゃんの妄想シーンやリクエストシーンが多々でてきますが、演じるにあたって心構えは?
神尾:もっとレベルの高いものを想像していたので、全然許容範囲でした。
伊藤:とても信頼できるみなさんと一緒にできたので、もうやれるだけやりました。特に七島は振り切りましたね。
神尾:4人の中だと一番明るいキャラクターだもんね。
伊藤:ムード―メーカー的な立ち位置だったので、できるだけ振り切ってやりました。
神尾:BLっぽいシーンは監督にめちゃくちゃ指導されました。
伊藤:あと「きめえ!」(気持ち悪い)ってセリフを何回も言いました。監督の中にイメージがあったみたいで言い方をすごく指摘されて、そこは頑張りました(笑)。
――渾身の「きめえ!」が入ってるんですね(笑)。今作は4人の男性がいますが、自分だったら誰を選びますか?
神尾:俺は絶対に五十嵐です。一番誠実だし、他の人たち、特に七島とか言葉がきつかったりするじゃないですか。言葉がきつい人はあんまり得意じゃないので。※伊藤さんを見る。
伊藤:あれはそういう役だからね?
神尾:もっとちゃんと会話できる人がいいので、そうなってくると五十嵐がいいなって。
伊藤:たしかに、ちゃんと会話ができるの五十嵐しかいないからな(笑)。
――五十嵐はけっこう臨機応変ですものね。
神尾:そうなんです。誰とでも合わせられるので。
伊藤:でも、一度挑戦してみたいと思うのは、六見ですよね。太っていても痩せていても好きという、一途な部分はあるし。会話はできなさそうなんですけど(笑)、六見先輩に一回挑戦はしてみたいです。
――六見先輩は同じ趣味を持てば会話は成立すると思うのですが、最初の歩み寄りが必要ですよね。
神尾:世界観が強いですよね(笑)。
伊藤:頑張ってそこもかわいいな、と思えるようになります(笑)。
伊藤あさひは『エヴァ』ガチ勢
――今作は、主人公が重度のオタク女子ですが、お二人はオタクの女の子のことはどう思いますか?
神尾:僕は全然何も抵抗はないです。でも、あまり重度だと、普通の話題は難しいのかな?とか、「一緒にこれにハマって」と言われたら難しいかもしれないですけど、それぞれ楽しんでいるのは問題ないです。ただ、対象になるものによるかもしれない。自分の彼女だった場合、花依ちゃんは好きなものが二次元だから全然大丈夫かなと思いますけど、対象が三次元だったら、ちょっと無理かもってなります。
――三次元の男性アイドルなどにキャーキャー言っていたら……?
神尾:あんまり良い気はしないです。ちょっと心配しちゃいます。
――少し嫉妬してしまうんですね(笑)。伊藤さんは?
伊藤:オタク女子って今けっこういらっしゃるので。花依ちゃんもそうですけど、自分の好きなものを見ているときが一番キラキラしているなとは思いますね。
――お二人はアニメを観ますか? 神尾さんは、出演番組で『プランダラ』がお好きとおっしゃっていましたよね。
神尾:『プランダラ』は漫画からすごく好きで。アニメもオタクってほどではないですけど、暇があれば観ます。主人公がめちゃめちゃ強い、チート系が好きです。あとは、自粛期間中にたくさん観たりしたんですけど、『BANANA FISH』が面白かったです。あれもちょっとBL要素がありますよね。
伊藤:へえ! カッコいいから気になってました。
神尾:僕が面白い作品を伝えて「観て!」と言ってるんですけど。
伊藤:ちょっと今は大学のオンライン授業が……(笑)。
――忙しいですよね(笑)。
伊藤:普段はアニメをあまり見ないんですけど、中学生のときに、受験勉強しながら『エヴァンゲリオン』にすごくハマった時期があって。劇場版もずっと楽しみにしているんですけど全然公開されなくて……それを楽しみに生きています(笑)。アニメというよりは、『エヴァンゲリオン』が好きです。
神尾:僕も『エヴァ』は観ました。
伊藤:劇場版は?
神尾:劇場版は観てない。
伊藤:劇場版も観たほうがいい。カッコいいよ。僕は高校のときに『エヴァ』で論文を書いたんですよ、聖書に結びつけて。それが思い出ですね。
――すごい! がっつり好きですね。使徒について考察みたいな?
伊藤:そうですね。アダムとイブについてとか。先生も『エヴァ』が好きだったので、『エヴァ』の論文を書けば成績が良くなるんじゃないかと思って書きました(笑)。
お互い「絡みづらそう」と思っていた!?
――お二人は初共演とのことですが、お互いの印象は?
神尾:犬みたいだな~と思います。元々、会う前の印象は、「クールな人なのかな、絡みづらいのかも」と思っていたんですけど。でも会ってみたら本当に犬みたいな、人懐こいし、常にニコニコしているので、印象が変わりました。
伊藤:僕も(神尾さんに対し)絡みづらそう、と思ってましたよ(笑)。
神尾:2人とも思われがちだよね。
――たしかに、お二人とも静止画だと特にクールな印象を受けるかもしれません。
伊藤:でも会ったらすぐに仲良くなりましたね。撮影期間中はずっと2人でいました。
――共通の趣味などあったんですか?
伊藤:いや、なんか空気感? 年下の僕が言うのもあれですけど、一緒に居てすごく楽ですね(笑)。
神尾:2人とも本当にゆるくて。平和主義で怒ったりもしないんですよ。基本的に撮影現場では4人で行動していたんですけど、終わってから2人でごはんを食べに行ったりしていました。
――仲の良い2人で今後やりたいことは?
伊藤:旅行に行きたいね。
神尾:日帰りで軽井沢に行ったりはしたんですけど。
――大人な旅行先ですね(笑)。
神尾:ドライブをしたり。でも泊まってはいないので、泊まりで行きたいですね。
伊藤:せっかくなら海外に行きたいよね?
神尾:海外はちょっと……。
伊藤:海外は違うみたいです(笑)。
――伊藤さんから行きたいところをプレゼンしましょう!
伊藤:僕は、グアムに小さいときに住んでいたことがあって。現地の知り合いとかに会ってもらったり、案内して一緒に楽しみたいですね。
神尾:そういう繋がりがあるなら怖くないのでいいと思います。やっぱり基本的に海外は怖いので、日本から離れたくないんです(笑)。
――神尾さんはどこに行きたいんですか?
神尾:……京都とかですかね。
――チョイスが渋いですよね。
神尾:あんまりアクティブではないので、ゆっくりしたいなって。
伊藤:外に出ないで、イイ感じの旅館とかに泊まりたいね。
――では、温泉地でゆったりするのも良さそうですね。
神尾:僕はあんまり人と一緒にお風呂入りたくないので(笑)。
伊藤:それ言うんだ、僕も同じかも(笑)。
――そこも一緒なんですね(笑)。また2人で共演するなら、どんな作品に出てみたいですか?
伊藤:次は何がいい?
神尾:兄弟っていうのもなんか違うし。
伊藤:バディっぽいんじゃない?
神尾:バディいいね。けっこう正反対のキャラクターになりそう。
伊藤:最近、韓国ドラマや映画をよく見ていて。日本でもドラマ化されていますけど、韓国のパク・ソジュンさんが出ている『ミッドナイト・ランナー』のバディの関係性は面白いなと思いました。ちょっとおちゃめだけどカッコいい、みたいな2人組は憧れますね。
神尾:あと、彼は(『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』の)元ヒーローじゃないですか。だから、僕が悪役をやって成敗されたいです。
伊藤:あはは(笑)。
――では、最後に映画のおすすめポイントと見どころをお願いします。
神尾:ラブコメなので、胸キュンシーンとコメディシーンの対比もありますけど、その中でも4人、花依も含めると5人が迷ったり悩んだりして成長していくので、そこを見てほしいなと思います。あと、五十嵐と七島は基本的に一緒にいるんですけど、たぶん仲が良いからこそ出ている2人の空気感になっていると思うので、そこも見てほしいです。
伊藤:学園ラブコメというのは女性目線の作品が多いと思うんですけど、僕たちが観てみて、男性でも楽しめるなと思いました。そういう風に幅広い人に届く作品であればいいなと思います。
――ありがとうございました!
[撮影:周二郎]
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■出演:吉野北人 神尾楓珠 山口乃々華(E-girls) 富田望生 伊藤あさひ 奥野壮(男劇団 ⻘山表参道X)
上原実矩 坂口涼太郎 水島麻理奈 ざわちん 中山咲月
優希美⻘ 宮崎秋人 戶田菜穂
■原作:ぢゅん子「私がモテてどうすんだ」(講談社「別冊フレンド」刊)
■監督:平沼紀久
■脚本:吉川菜美 / 福田晶平 渡辺啓 上條大輔 平沼紀久
■主題歌: Girls2 「私がモテてどうすんだ」(Sony Music Labels Inc.)
■企画・配給:松竹
(C)2020『私がモテてどうすんだ』製作委員会 (C)ぢゅん子/講談社
■映画公式サイト https://movies.shochiku.co.jp/eiga-watamote[リンク]