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Oct 06 2024

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メンタル壊れ気味の先輩母にも凸して懐に!? 一途ビッチな後輩女子が怒っても恥ずかしがっても可愛すぎる

中学時代から勉強を教えていた女の子が、高校生になってビッチっぽくなっていた……。その変化に戸惑う先輩の久水悠生と、先輩にだけはグイグイと攻めていく後輩の百合野歩の関係を描いた色のんさん(@iro_ironon)の『一途ビッチちゃん』(KADOKAWA)。2020年10月22日には第2巻が刊行。悠生先輩の家庭環境や、歩との距離が徐々にではありますが縮まっていくストーリーが展開されています。

ここでは、第2巻に収録されている中でも、Twitter上での人気が高かった歩が悠生先輩に怒る話をまずは紹介します。

風邪が治って熱が下がり、一週間ぶりに学校に来れた悠生。そこで待っていた歩は「先輩…何か言うことはありませんか?」とおこな様子。「一週間返事もしないですいませんでした…」と謝ると、「もう…!めちゃくちゃ心配したんですよ!既読にもならないし、家に行っても会わせてもらえないし…」と怒る歩。「家!?」と思いつつ、「嫌な思いさせてごめん…」というと、「本当にもう…っ。先輩が無事でよかった…」と歩が胸を押さえながらホッとした表情を見せます。

「ありがとな」と悠生が言った瞬間、風で前髪が上がって額の傷を押さえるガーゼが見えてしまい……。「先輩…けが…」と言われ慌てて髪を直し、「…親とケンカしただけだから」と大したことないと強調します。歩は「……先輩だけの体じゃないんだから大切にしてくださいよぉ」と言い、悠生は「あんまり気にしてないみたいでよかった…」と思いますが、「親とケンカしてけが…」となった歩。激おこでした。

先輩宅に凸して、開口一番「お母さま。先輩にケガさせたんですか?」と直球で聞く歩。「な、何なの、あなた急に来て…失礼じゃないの」と言おうとする先輩母に「させたんですか?」と殺気立って言うと、「…あなたのこと悪く言ったから怒ってるの?」と聞き返し、「あの子があんなに怒るなんて…私…びっくりして…でも息子に物を投げるなんて最低…よね」と続ける先輩母。
フォトスタンドの汚れに気づいて、「はい。…私が口出す資格ないですけど、なんでそんなことするのか分からないです」と言う歩に、「あ…愛してるから…っ。心配だから…っ」と言う先輩母。その表情を見て歩は……。

「…先輩のお話、聞かせて頂けませんか?」という歩。悠生が帰宅した頃には、「なるほど…!心配しすぎもよくないのね…」「ですです!!先輩頑張りすぎちゃうので!お母さま!この先輩めちゃくちゃ可愛いですね~♡」「あっそれはね、水族館にペンギンがいなくて泣いて」とアルバムを広げてキャッキャと談笑。それを見て思わず「やめて!!」と叫んでしまいます。

歩を送りながら「あんなはしゃいでいる母さん久しぶりに見た…」と言う悠生。「勝手にごめんなさい」「嫌なこと言われてない!?」「楽しくお話しましたよ♡」「関わらないでもよかったのに…」「…そういうわけにはいかないですよ」と話しつつ、「一生の付き合いになるんだから…」とボソッとこぼした言葉に「いっ、一生…?」と驚きます。歩は慌てて「かっ、家族とは一生の付き合いなので!お母さまに先輩のこと分かってほしくて!」と言い訳。この一件があってから、悠生に対して母親がちょっと柔らかくなりました。

歩にハラハラさせられた人が多かった先輩宅凸回ですが、「まさかの意気投合」「外堀から埋めてきた」といった感想が上がっていたのが印象的。今回は色のんさんにこのエピソードも入っている第2巻についてお話をお聞きしました。

--「とにかく可愛い女の子が描きたかった」ということですが、ご自身は歩のどういったところが可愛いポイントだ思っていらっしゃるのでしょう?

色のんさん(以下、色):やっぱり一番なのは「先輩を大好きなところ」でしょうか……。表情豊かなところも魅力だと思っています。悠生の前でのみですが……!

--歩のお母さんと、悠生先輩のお母さんが対照的です。お互いの家庭を描こうと思われた理由を教えてください。

色:それぞれが育った家がどういうものかということが、二人の関係性をさらに描いていく上で必要だなと思ったんです。二人の家庭が対照的だというのは、描く前には気づかなくて。私自身あとから気づいてちょっと驚いたのですが、対照的であることが、惹かれあう一つの理由だったのかもと……。そのあたりは2巻の描き下ろし部分で触れているので、読んでいただけると嬉しいです!

--悠生先輩とお兄さんの遥太くんの関係も複雑ですが、遥太くんのプロフィールについて詳しくお願いします。

色:兄ですね!もう社会人なんですが、6年前に家を出てからずっと帰っていなかったのに、突然帰ってきたという……。チャラい感じの兄なんですが、家を出た理由がけっこう悲しいもので。これはまだ描いていないですが、彼は家を出てからけっこう仕事をがんばっていたんです。家に残してきた悠生に対する罪悪感みたいなもので、「がんばらなきゃ」と思っていたんじゃないかなと、私は思っています。

--ご自身が、両親からの期待に潰れそうになったようなことがおありだったとか……?

色:全くないです……! 漫画を描く上で自分の経験を元にすることがあまりなくて、その分キャラクターの気持ちをすごく考えるようにしています。

--2巻に収録されている中で、ご自身にとって思い入れのある回を教えてください。

色:「一途ビッチな後輩が覚悟してほしい話」です。その前までが二人にとって大事な局面だったので、ちょっと最終回くらいの想いで描きました。でも最終回じゃないです!(笑)

--描き下ろしの見どころは?

色:先輩の家庭の話について、Twitterで読んで頂いている部分の前後を描き下ろしで加えています。単行本版を読んで頂くと、「そういうことだったのか」と納得していただけるかなと思います! これは二人の関係性にとってすごく大事なところ。なぜ先輩が後輩をこんなに大切にしているのか、その理由をようやく描けました。

--アベイルとコラボのアパレルアイテムが発売されています。

色:アベイルさんからお声掛けくださり、コラボさせていただくことになりました。自分の作品のグッズ化は憧れだったので、夢みたいです。大変ありがたいことに先日再販が決定しましたので、興味ある方はこの機会にぜひお手に取っていただければと思います!

--改めまして、読者の方々へのメッセージをお願いします。

色:いつも本当にありがとうございます! 感想や応援にとても力をもらっています……。クリスマスも近付き、先輩と後輩ちゃんがこれからどうなっていくのか……。色々としてる割にゆっくり進行のふたりですが、これからも見守っていただけると嬉しいです!

--ありがとうございました!

※画像はTwitterより
https://twitter.com/iro_ironon [リンク]

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記者プロフィール

ふじいりょう

乙女男子。2004年よりブログ『Parsleyの「添え物は添え物らしく」』を運営。ネット、メディア、カルチャー情報を中心に各媒体にいろいろ書いています。好物はホットケーキとプリンと女性ファッション誌。

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