本郷奏多インタビュー「負けず嫌いでSな方だと思います」映画『奴隷区 僕と23人の奴隷』
誰でも簡単に奴隷にすることができる器具「SCM」を巡る人間ドラマをスリリングに描いた『奴隷区 僕と23人の奴隷』が6月28日より公開。小説・漫画投稿コミュニティ「E★エブリスタ」で1660万ダウンロードを記録した人気作品を映画化したサバイバルサスペンスです。
退屈な毎日を送るフリーター・大田ユウガと双子の姉・荒川エイアは、誰でも簡単に奴隷にすることができる器具「SCM」を手に入れた者たちによって繰り広げられるバトルロワイヤルに参加、そこにはあらゆる欲望に囚われた一癖も二癖もある人々が集まっていて……。
本作で主人公の一人ユウガを演じるのは『GANTZ』シリーズ等、数々の映画、ドラマに出演し、そのキャラクターになりきる事に定評がある俳優の本郷奏多さん。作品への想い、ダブル主演の秋元才加さんの印象など、色々なお話を伺ってきました。
――本作は携帯小説が元々の原作でコミック化もされた人気作品ですが、実写映画化するにあたり主人公に起用された感想を教えてください。
本郷:原作の事はもともと知らなかったのですが、今回の役柄をいただいた後に読んだらとても人気のある作品だという事が分かったし、設定もすごく面白くて。緊張感のある、サバイバルサスペンスなのでいつも通り演じる事が出来そうだなと思いました。
――こうした緊張感のある作品がより得意?
本郷:特殊な設定でバトルがある作品に出演する事が多いのですが、それって今までの僕の演技を評価してくださっている事だと思うので嬉しいです。
――「SCM」など本当に個性的な設定が多いので、映像化すると分かりやすくなっている部分があり、ストーリーに集中出来ました。
本郷:そうですね、原作を読んで映像化したらどうなるんだろうと思う部分もあったのですが、映像になってみたらインパクトのある絵が多くて。「床をなめろ」とか主人が奴隷に命令するシーンが、小説や漫画よりも映像になるとエグく感じますよね。従う事の屈辱というのは映像になって強く表現出来ていると思います。
――首輪とかゴシック調の服装とか、独特の世界観はありますが、それぞれが抱えている悩みや願望は現実に近くて。
本郷:つまらない日常だからこそ、こうした特殊なアイテムの存在を知ったらやってみたくなるのは人間の性ですよね。自分だったら絶対使いませんが(笑)。首輪とかのヴィジュアルで、ちょっと恐そうだなと感じる人もいるかと思いますが、楽な気持ちで楽しめるエンタテインメント作品に仕上がっていると思うので、そこは心配せずに観て欲しいです。
――秋元才加さんとの共演はいかがでしたか?
本郷:秋元さんは一つの事に関する集中力がすごくあって、優しくて芯のある女性でした。AKB48を卒業してこれから女優してやっていきたいという気合いも感じたし、個人的にもこれから素敵な女優さんになっていくのを見るのが楽しみです。
――本作は人間のSな部分とMな部分、そして勝負強さと弱さについても描かれていますが、本郷さんはご自身を分析してどういうタイプだと思いますか?
本郷:子供の頃から仕事をしていて、昔から自分が主導で動かないといけない事が多くて、ある程度ワガママを言ったほうが良い場面もあって。あとは、負けず嫌いなので、一回負けて悔しいと思ったら勝つまでやるのでSな方だとは思います。勝負強さはかなりあると思いますね。最近は特に自分はかなり運がある方だと思っていて、やりたい役に巡り会えたりとか。
――先日ドラマ『弱くても勝てます』が最終回を迎えましたが、今後も舞台『ダンガンロンパ』など待機作も目白押しですね。忙しい日々の中での癒しやリラックス方法って何かありますか?
本郷:犬を飼っているので、帰って犬と過ごす時間が何よりも癒しです。犬って常に全力で甘えてくるし、じゃれてくるじゃないですか。可愛いなぁって思っていつも遊んでいます。
――これからも本郷さんのご活躍楽しみにしております。今日はありがとうございました。
(撮影:non)
『奴隷区 僕と23人の奴隷』ストーリー
退屈な毎日を送るフリーター・大田ユウガと双子の姉・荒川エイアは、誰でも簡単に奴隷にすることができる器具「SCM」を手に入れた者たちによって繰り広げられるバトルロワイヤルに参加する。勝てば「主人」に、負ければ「奴隷」になるサバイバルゲームに、年齢も職業も異なる24人がそれぞれの欲望をむき出しにして挑むが、次第に「SCM」に隠された謎が明らかになっていく。
6月28日より新宿バルト9ほか全国ロードショー
(C)2013映画「奴隷区/僕と23人の奴隷」製作委員会
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