2013年コレクションのテーマは「ウイルス」!?『ペイ*デ*フェ』が廃病院でのショーを敢行!
英字新聞をプリントしたワンピースなど、ノスタルジックでありながら挑戦的なアイテムがアンテナの高い20代女子を中心に人気のファッションブランド『ペイ*デ*フェ』が2013年コレクションを発表。お披露目のパーティー『pays des fees 2013 Collection Show [ウイルス]』が、2013年3月3日に東京・初台にある旧・玉井病院で開催されました。
老朽化して閉鎖された病院の建物を使った今回のショーでは、入院患者の病床とICU室、そして手術室の三部構成。ファッションショーにありがちなランウェイを採用せずに、新作を着用した出演者が音楽やノイズに合わせて振付けられるという前衛劇に近いパフォーマンスを見せました。
ショーの監督を自ら務めたりむさんによると、「質感、感触を含めた、言葉だけでは説明できないデザインを感じてもらうため。服を見せるための演出」とのこと。 実際、最初の病室ではベッドの上で踊るモデルと観客との間に距離があり、キュートな柄のように見えたプリント柄が、次のICU室では布地に触れるくらい顕微鏡で覗いたウイルスの形がはっきり分かる程の近さで観ることが出来ました。
「光学顕微鏡で見るウイルスは、宇宙船のようだったり、可愛いマリモのようだったり、ロボットみたいだったり。それらが不思議な形をしている、というところから今回のコレクションの構想が始まりました」というりむさん。「また、ウイルス進化説にも強く惹かれました。恐ろしい病をもたらす悪者のようでありながら、生物の進化はウイルスの感染によって起こるという発展的な側面もデザインの要素になっています」と語ります。
ただカワイイだけでなく、不条理さを融合させて独特の「美」を表現した『ペイ*デ*フェ』の2013年コレクション。 東京・中野ブロードウェイ4Fにあるショップでは2013年3月7日から15日まで新作の受注会を実施するほか、3月10日にはカメラマンの綾瀬凛さんを迎えたパーティーが開催されます。独自の世界観を深化させる展開には今後ますます期待が高まりそうです。
『ペイ*デ*フェ』公式サイト http://pays-des-fees.com/