生放送で失言、常にエゴサーチ!ニコニコユーザーならあるあるネタ満載な『うちの旦那は歌い手です。』
ニコニコ動画でも常に盛況な「歌ってみた」カテゴリー。ボカロPとコラボして様々なイベントに引っ張りだこになる歌い手が登場する一方で、投稿動画の視聴数やコメント数が伸びないという悩みを持つ歌い手も多くなっています。
そんな底辺歌い手の日常を嫁視点でコミカルに描いたれぇさんのWEBコミック『うちの旦那は歌い手です。』がPHP研究所から書籍化されています。
「歌ってみた」動画の投稿に情熱を燃やす”旦那くん”は、結婚前からカラオケに行って「俺の美声を聴け!」といわんばかりの自信家。しかも、好きなジャンルはデスメタル。同じパートを何度もグロウルで繰り返し、”嫁ちゃん”を困らせます。
動画を投稿するようになってからは、リスナーからの反応に一喜一憂。作品の宣伝にあの手この手を使ってみたり、エゴサーチをしてみたり…。機材を揃えたがったり、作業中にデスボイスに邪魔されてイラッとするあたり、共感と反省が渦巻くことになりそう。
大人気にならずともめげずに地道に投稿を続けるうちに、ボカロPからお声がかかったり、コラボの話が舞い込むようになる”旦那くん”。そこでナーバスになるのも、歌い手としては超えなければいけない壁。そんな様子を、生暖かく見守りつつ背中を押してくれる”嫁ちゃん”のやさしさにほのぼの癒されます。
一方で、仲良くなった他のクリエイターと一緒に生放送してNGワードを連発するといったお調子者な一面は、視聴者にとっても既視感がある光景なのではないでしょうか。
Webでの連載分に加えて、新たな描き下ろし分やコラムも収録された単行本。ニコニコのクリエイターにとってのあるあるネタが次々と飛び出す展開は、ボカロPや歌い手の動画を観ることが好きな人も楽しめます。れぇさんの妊娠・出産で一時中断していた連載も再開されているので、気に入った人はチェックしてみて下さい。