【コラム】EDMフェス『electrox』に行ってきました[PandoraのTokyo Serendipity]
【編集部より】
女子DJ/トラックメイカー・Pandora a.k.a.まゆりんちさんに、Trance(トランス)の案内人になって頂いているコラム「Tokyo Serendipity」。2015年最初となる今回は、有名DJも多数プレイしたEDMフェス『electrox』のレポートです。どうぞご覧下さい。
コラムをご覧頂いているみなさま、あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願い致します。
2015年1月5日に幕張メッセで開催された『electrox』。私も遊びに行ってきたので、この場を借りてレポートをお届けします。
新年一発目のEDMフェスということもあって色々なステージがあり、たくさんの出演者がいましたが、Tranceに特化して、メインフロアの『:electrox STAGE』後半3組にフォーカスします。
まずはMarkus SchulzとFerry Corstenのユニット、New World Punx!
Progressive Tranceでしたが、最近の楽曲だけでなく、昔の楽曲をProgressive Tranceにアレンジしたものを織り交ぜて、古くからTranceが好きで遊びに来た人も楽しめる展開だったと思います。
特にFerryがドロップした「Out Of The Blue」。
Ferryの別名義System Fの楽曲で、Classic Tranceの王道でもあるこの曲のリミックスは、今でも十分にその力を発揮し、New World Punxのプレイの中でも、一番盛り上がったのではないかと思います。
また、個人的にはMarkusが日本語でMCをしてくれたのがとてもうれしかったし、好感がもてました。
※マイアミで行われた2014年『Ultra Music Festival』のNew World Punx
https://www.youtube.com/watch?v=yjbaVNCAk1U
そしてAbove&Beyond。
彼らは歌物をたくさんプレイ。かけた曲の歌詞をVJで映し出すだけでなく、日本のファンにむけてメッセージを送っていたのが印象的でした。
爆発力のあるTrance Hitをかけるというよりも、視覚での演出と心地よいメロディーで広い空間を思う存分Above&Beyondの世界にし、すばらしい演出をしていました。
彼らのプレイでラストにかかった「On a Good Day」は哀愁の極みです。
https://www.youtube.com/watch?v=7LNeMUaJEac
そして大トリは世界No.1DJとしても選ばれたことのある、Armin van Buren!
日本への来日は5年ぶりです。
Arminの時間になると、人がより多く集まってきて、MCが始まると大歓声が沸き起こりました。
この時の演出はやはり素晴らしく、Arminが腕につけていたセンサーでその動きに合わせてスポットライトや映像が動いたり、プロジェクションマッピングを使って、宇宙船にのっているかのような映像になったり、スピーカーの上でDJしているように見えたり、とても派手な仕掛けになっていました。
そして、ブレイクと呼ばれる、曲の静かになる部分からの盛り上がりには、花火があがったり、炎が燃え上がったり、キラキラとしたテープが舞い降りたり、「ここは日本か?」と思ってしまうくらい、Trance Worldと化していました。
Arminのプレイ中、一度機材トラブルがあったのか音が止まりましたが、冷静にプレイを続けて盛り上げていく姿はとてもかっこよかったです。
※今回もプレイした「Armin van Buuren – Together [In A State Of Trance]」の映像は『YouTube』でも視聴できます。
https://www.youtube.com/watch?v=bE7NueplEFA
Arminのプレイでは、『天空の城ラピュタ』のShogun Remixがかかり、また、途中からBPMをぐっとあげ、早めのUplifting Tranceをかけてオーディエンスをあおり、最後には自身の曲「Ping Pong」で最高潮まで盛り上げジャンプを煽っていました。
※「Shogun – Laputa (Original Mix) [Armind (Armada)]」
https://www.youtube.com/watch?v=P93htD2VsPo
こんな豪華な3組を年明け早々見ることができてとても嬉しかったです。
今年はより多くのTrance Artistが日本に来ることを願いつつ、私も海外目指して頑張ります。
electrox
http://www.electrox.jp/ [リンク]