【コラム】トランス・パーティー『Ligaya』に行って来ました![PandoraのTokyo Serendipity]
【編集部より】
女子DJ/トラックメイカー・Pandora a.k.a.まゆりんちさんのよる、Trance(トランス)愛がつまったコラム「Tokyo Serendipity」。今回は2014年11月23日に東京・渋谷で開催されたトランス・パーティー『Ligaya』のレポートです。
肌を刺すような冷たい北風が吹く今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。
今回は11月23日に渋谷のWomb(ウーム)というクラブで開催された『Ligaya(リガヤ)』というTranceのSunday Afternoon Partyのレポートをお届けします。
『Ligaya』には、オランダのTranceアーティスト・Estivaがゲスト出演。また、私が出演した『Trance Family Japan Launch Party』でもご一緒させて頂いた、『Ligaya』主催者兼DJのNorio SPさんも出演されるとのことで遊びに行って来ました。
このPartyが開催され始めて約6年半。以前にも書きましたが、近年、Tranceは氷河期に突入しています。そんな中、『Ligaya』は年に何度かゲストを呼んで開催しており、Trance Fanにとってはとてもありがたいイベントです。
開催場所であるWombは、イギリスのDJマガジン『DJ MAG』で最高で3位にランクインしたこともあるクラブなのですが、実のところずっとTranceが禁止されていたクラブでもありました。そういった経緯もあり、ここでのTranceイベントの開催は、Trance fanならばとても感慨深いものなのです。
クラブに入ると、地下からずんずんと低音が響いてきました。メインフロアでは、Progressive TranceやUplifting Trance。ラウンジフロアでは、私がTranceを好きになるきっかけとなったJapanese Epic Tranceが流れておりました。
音響もさすがという印象。メインフロアは天井が高く、縦に長い空間も相まって、ヨーロッパのクラブを彷彿とさせる音の広がり方でした。ブレイクが壮大な曲が多いTranceは、非常に音栄えがよく心地よく踊れます。
とても日曜日の午後とは思えない盛り上がりで、ゲストのEstivaも最近のProgressive Tranceでフロアを熱くしていました。
Estiva~Norio SPさんへの流れで、どんどん踊っている人の数も増えていきました。
渋めのProgressiveから歌ものも多くなっていき、疾走感のあるプレイへと切り替わっていきました。
Norioさんがかけた中から一曲ご紹介。Craig Connelly & Christina Novelliの Black HoleのOfficial Music Videoです。
https://www.youtube.com/watch?v=WPVv-Jjb0wQ [リンク]
また、今回はVJも盛り上げ役に一役買っており、映像もTranceにふさわしい近代的かつ壮大な演出が素晴らしかったです。
ラウンジフロアのJapanese Epic Tranceも超満員。メインフロアとはまた違う派手さを持った曲がたくさんかかっており、親しみやすい曲も多く、懐かしさを感じさせる空間でした。
こちらでは昔なつかしい、80’sのTrance RemixのAnother Nightや2008年にこの世を去ったOriental SpaceさんのLast Ecstasyなどがかかっておりました。
Orienal SpaceさんはジブリのTrance Remixを作ったので有名でもあります。
メインとラウンジを行き来し、周りの人を見ていると、純粋に踊っている人もいれば、「久しぶり〜」とか「元気だった?」など、同窓会のような雰囲気もあり、お客様が楽しそうに踊り、話しているのがとても印象的でした。Tranceも歴史があるジャンルになってきたのだなと実感しました。
「Ligaya」という言葉はタガログ語で「幸せ」という意味。その名にふさわしい、素敵なPartyでした!
『Ligaya』は不定期開催ではありますが、今後もTranceを聴ける数少ないイベントなので、興味がある方はチェックしてみて下さいね!
『Ligaya』
Official HP:http://ligaya.jp/ [リンク]
facebook:https://ja-jp.facebook.com/LigayaJP [リンク]
Twitter:https://twitter.com/ligaya_jp [リンク]