ファッション誌『BAILA』のトンデモ着回し特集 今度はモデル絵美里がミステリー作家に!
アラサー女子向けのファッション誌『BAILA』(集英社)では、モデルの絵美里さんを主役に、ぶっ飛んだ設定の着回し特集を組んでくることで定評がありますが、2015年10月号では「ミステリー作家・絵美里のマイ・フェア・レディな着回し2weeks」と題し、実家の農家を手伝いながらミステリー作家をしている彼女が、賞にノミネートされ上京する……という謎設定を持ち込んできました。
今回、あの「上司刺傷の疑いで逃亡犯に」というトンデモストーリーでも原作・脚本を務めた、作家の柚木麻子さんが担当。人見知りで、覆面ミステリー作家の天上院傑先生に憧れているとか、一度も会ったことのない担当編集・松本さんが威丈高でちょっと苦手とか、性格描写が細かくなった印象。「着回し劇場も広報とか営業みたいな人前に出る仕事ばっかじゃん」というメタな発言を織り交ぜる場面も。
※上司刺傷の疑いで逃亡犯に! トンデモおもしろいファッション誌『BAILA』の着回し特集
https://otajo.jp/33077 [リンク]
しかし、Tシャツ・コーデュロイパンツ・スニーカーで農作業しているというのはいいのですが、田舎暮らしベーシックアイテムがカトルナフやドレステリアというのは……お値段も5ケタのものがほとんどでリアル感は皆無です。
上京すると、編集の松本さん(もちろんイケメン、というかジャニーズjr.の松本幸大さん)に「カジュアルすぎる」とダメ出しされて上品なブラウスやスカート、ショルダーバッグなどを買い揃えます。
その後、人生初のサイン会や新聞記者の事前取材を乗り越え、憧れの天上院先生との対談が流れてしょんぼりしたり、ネットの悪口を読んでしまい落ち込んだり、割と波乱万丈……。短編の締切を死守して、そのご褒美に松本さんとイタリアンレストランで食事をしたり、なんだかんだで東京ライフを満喫したり、ステキ要素を織り交ぜていることも忘れません。
結末では、もちろん絵美里さんがミステリー大賞を受賞するというお約束展開なのですが、もうひとつ憧れだった天上院先生の正体も明かされます。これは本誌をチェックして頂くとして、「ニコ動で受賞会見」とか妙にリアルな描写と、デザインワークスの白ブラウス×ビームスハウスのガウチョパンツというファンタジーなコーデが合わさるとなんだか不思議な感じ。とはいえ、パーティーでのキレイ目スタイルとしては参考になるのではないでしょうか。
『@BAILA(アットバイラ)』 HAPPY PLUS(ハピプラ)
http://hpplus.jp/baila/