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Apr 23 2024

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とびきりの笑顔が無敵! ギャルが中学時代に恋愛を一度は諦めた理由を話すマンガがじんわり沁みる

ギャルで誰とも仲良くなれる林原ちゃんと、「友達はいなくていい」と考えているぼっちの陽菜を中心に、高校生活を描いていきた朝日夜さん(@asahi_yoru9)のマンガ『ギャルとぼっち』(ガンガンコミックスpixiv)。2021年3月22日に第2巻が刊行となりました。

ここでは、林原ちゃんの意外な一面が見える『自分を殺さない恋愛』を紹介すると共に、朝日さんのインタビューをお届けします。

廊下でイチャイチャしているカップルに出くわした林原ちゃんと陽菜。そのまま本を抱えて行こうとする陽菜を「だめだよひなぁ!」と慌てて林原ちゃんが止めて、「…え? だって…、ここ通らないと図書館行けないし…」「こういうのは邪魔しちゃわるいからーっ!」「…」となって時間を潰すことに。

「…別に急いでないからいいんだけど」と一緒に階段に腰を下ろして、もらったスティック菓子をもぐもぐする陽菜に、「ねぇひな~、両想いってさ! あーしまじですごいことだと思うの!」と話しかける林原ちゃん。「私は…経験したことないからわかんないだけど…、きっとそういうものなのかな」という陽菜に、「そういう人がいるって毎日もっと幸せだと思うなー!」と話します。

それを聞いてぽかんとした陽菜。「…? どしたのひな」「いや…。林原さんはそういう人…、勝手にもういるもんだと思ってたから…」といいます。「うーん、なんかね、恋愛、あーしにはむずかしくて! いつかできるようになれたらいいな!って思ってる!」と話す林原ちゃんの横顔を見る陽菜は……。

「林原さんがそんな風に言うなんて意外なんだけど…。何かあったの?」と聞くと、林原ちゃんは珍しく視線を落として笑って、「あーしね、中学の時に好きな先輩がいたんだけど」と語り始めます。「先輩と両想いになれたらなって、たくさん話したり、連絡取ってみたりしてたんだけど」といいますが、友達に「林原ちゃん!最新情報だよ!工藤先輩!黒髪清楚系ショートが好きらしい!」となり、「私服はゆるふわ系だって!イメチェンしよ!」と促されます。

実際に先輩好みの服を試着し、黒髪ショートになってみて、友達から「めっちゃ似合ってるよ!」「絶対先輩のタイプまんまだよ!」と褒められますが、「先輩のタイプの子に近づいてみたら、全然自分じゃなくなってて」と思った林原ちゃん。「なんかあーしじゃないかも!」となり、「だからすぐいつもの自分に戻して、あの時は諦めちゃったの」と振り返ります。

「あーしらしくないあーしをもし好きになってもらえても、きっといつか苦しくなっちゃうだろうだろなって」と話す林原ちゃんを見つめる陽菜。「だから本当に超すごいことだと思うんだぁ。お互いありのままのふたりが好きで一緒になることって! あーしもいつかできるようになれたらいいなー!」とお菓子を食べる林原ちゃんに、陽菜は「…林原さんなら大丈夫だよ」といって……。

「自分を殺さなくてもいい恋愛だってきっとあると思うし、それに、私はそのままの林原さんがすごく素敵だと思ってるから…。いつか林原さんが自分らしい恋愛ができるようになったら、わたしもすごく、嬉しいな」と話す陽菜。「…へへへ」と笑う林原ちゃんに「! ごめん…、なんか変なこと言ったかもしれない…」と謝ると、「ううん」と答えが返ってきて……。

とびっきりの笑顔を見せて、「ひな、ありがとう」という林原ちゃん。「はい!」「ん」とお菓子を口に突っ込まれつつ、「へへへ、嬉しい!」「あれ…あの二人いなくなってる」「ほんとだ!いこっか!」「うん」と図書室に向かうのでした。

朝日夜さんインタビュー

ーー『ギャルとぼっち』は第2巻で完結ということですが、今の率直な感想をお願いします。

朝日夜さん(以下、朝日):単行本作業が終わったときは終わる実感がなかったのですが、発売してみなさんの感想をお聞きしたら若干燃え尽き症候群になっております。寂しいですね。

ーーTwitterで公開された2巻収録分のエピソードでご自身で印象的な回は?

朝日:やっぱり柳先生のお化粧の回でしょうか……!(第31話『先生の校則』) こんなに反響があるのは意外でして、最初はいろいろな方向から怒られるのではないかと思いながら描いていたのですが、思っていた100倍は共感を頂いて、皆さんがたくさん拡散して下さいました。そういう意味ではものすごく印象的です。

※参考記事 ギャル「なんであーしらに甘いの?」に先生は…… 化粧に寛容な女性教師の理由に「素敵」「説得力がある」と共感多数
https://otajo.jp/85731 [リンク]

ーー描き下ろしで、陽菜が林原ちゃんのグループと一緒に修学旅行を回るエピソードがあります。

朝日:実は私自身、ひなちゃんたちと同じルートを本当に回ってきて、背景も忠実に描かれています。キャラクター達もそうなのですが、全体の背景もぜひ見ていただきたいですね。

ーー既にネットでは2巻を購入して感想ツイートも多数寄せられています。

朝日:皆さんが本当にキャラクターを愛してくださって感謝しかありません……! 朝日にマンガを描かせて下さってありがとうという気持ちでいっぱいです。

ーー改めて、読者の方々へメッセージをお願いします。

朝日:『ギャルとぼっち』はこれからも番外編としてSNSで描いていけたら、とは考えています。また、次の新しいお話も控えておりますので、そちらもぜひ読んで頂きたいですし、これからも朝日夜の作品を楽しんで頂けたなら幸いです。

ーーありがとうございました!

『ギャルとぼっち』(pixivコミック)
https://comic.pixiv.net/works/6635 [リンク]

※画像はTwitterより
https://twitter.com/asahi_yoru9 [リンク]

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記者プロフィール

ふじいりょう

乙女男子。2004年よりブログ『Parsleyの「添え物は添え物らしく」』を運営。ネット、メディア、カルチャー情報を中心に各媒体にいろいろ書いています。好物はホットケーキとプリンと女性ファッション誌。

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