1期のセリフに2期の伏線が張られていた!? アニメ第3期『かぐや様は告らせたい-ウルトラロマンティック-』の見どころは?古川慎&鈴木崚汰インタビュー
2022年4月8日(金)24時より、ついに各局にて放送スタートしたTVアニメ第3期『かぐや様は告らせたい-ウルトラロマンティック-』より、白銀御行役の古川 慎さんと石上 優役の鈴木崚汰さんの撮り下ろしインタビューをお届けします。
集英社「週刊ヤングジャンプ」にて好評連載中、シリーズ累計1700万部突破の話題のラブコメ作品『かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~』がついにTVアニメ第3期に突入!
第3期では人気の高い学園祭編へ! 実写にアニメと広がっていくシリーズ史上、もっとも泣けて、キュンとして、一つの山を迎えるお話がついにTVアニメーションで展開されます。
白銀御行役の古川 慎さんと石上 優役の鈴木崚汰さんに、2期の反響や振り返り、そして3期の見どころについてお話を伺いました。
――まず、TVアニメ第2期の反響はいかがでしたか?
古川:「面白かったよ」と言ってくれる方が多かったですね。1期の頃よりもキャラクターが増えたというのもあったし、1期、2期とクライマックスに向かうに連れてちょっとだけシリアスな話というか、笑顔だけじゃないところが多いお話にどんどんなっていったりするので、そこで石上の新しい一面が見えたり、生徒会が今後どうなっていくのかなどの盛り上がりがあったりして、1期とはまた違ったのめり込み方をされている方が多かった印象が強いです。
鈴木:最後のテイストが全然違いましたもんね(笑)。もちろん、かぐや側の恋愛に関しての露骨な部分とかもあったんですけど、サブタイトルの「恋愛頭脳戦」に斜線が引かれて消されているのは、石上やミコにスポットが当たるとか、そういう意味もあったのかな、と後々考えると、深いタイトルだったのかもしれない、と思います。
僕自身としても、2期はラジオでミニコーナーをやらせてもらうことになって、僕の声優としてのポジションがちょっと変わったな、というのは強く思います(笑)。すごくファンの方やリスナーの方にイジられるポジションにいったな、ということがあったので、そういう意味でも反響はすごかったですね。
中でも、石上としてあの体育祭編を演じられたということが、僕自身にとっても自分が何かを演じるとか芝居をするにあたって、ロックされていた思考が解き放たれたというか、新しい自分の引き出しを出せたので、すごく意味のある2期だったなと思います。
――石上のお話、めちゃくちゃ良い話で泣いちゃいました。
鈴木:とんでもなく良い話ですよね。僕も泣きました(笑)。当時はまだコロナ禍前でみんなでアフレコできる環境だったので、体育祭の生徒たちを含めてたぶん1期、2期通しても一番登場人数が多いシーンだったんです。逆にその大人数がマイク前に立っている石上としての僕の孤独感や孤立感をより引き立たせてもらったような気もしていて。現場に人がたくさんいたからこそ、石上としては入り込みやすかったなと思います。
でもやっぱり、あの芝居ができたのは、手を差し伸べる会長の古川さんのお芝居あってのものでもあったので、すごくみんなで助け合ってやれたなという印象ですね。
――会長カッコよすぎますよね。
鈴木:めちゃくちゃカッコよかったですよ。いつもカッコいいですけど、あの場面は特にカッコよかったですね。
古川:演じる時、めちゃくちゃ緊張しました(笑)。石上に関して言うと、今でこそ結構熱血な部分が見え隠れしますが、当時はまったく片鱗が見えないところからのスタートだったと思うんですよね。1期の「花火の音は聞こえない」で四宮に花火を見せるんだ、とタクシーで急ぐシーンは石上だけ2パターン録っていたんです。
「間に合え!」とみんなで言うセリフで、そこまで見せていた石上像としての気弱な「間に合え!」と、2期の展開有りきというところで言ったんだろうなという、すごく熱い「間に合え!」の2パターンを録っていて。実際にオンエアで使われたのが“熱いほう”だったので、そこで振っていた伏線みたいなものがちゃんと2期の彼の体育祭編でいかんなく発揮されたというか、1期で石上の本当の声を聴ける数少ないポイントの1つが用意されていて。2期では彼の色々な過去や気持ちも明らかになった上で石上自身が成長していけたということがものすごくいいな、と僕も思いました。だから、2期の主役は僕は石上だと思っています。
そこに先輩として手を差し伸べる我々チームがいたりとか、新しい関係性として始まっていくつばめ先輩がいたり、振り返ってみると大変良い青春を過ごしたなという想いが大きかったですね。
そんな中で色々と石上的には成長できるところがあったんじゃない?
鈴木:そうですね。石上は古川さんもおっしゃったように、根っこにはすごく熱いものってあるんですけど、1期の6話から登場して、そのときの石上と、2期が終わっての石上を見比べる・聴き比べると、たぶん全然違うものになっていると思います。もちろん、最初にすごく根暗でめちゃくちゃインパクトのある登場の仕方をするという意味でも、僕の中で「とにかく声を小さくしてやろう」みたいなことは考えてやったりしたんですけど(笑)。あれは当時放送しているのを聴いていても何を言っているかわからなくて、環境音に負けすぎたな、という反省はありました(笑)。
そこから体育祭を経て、石上としてもかなり成長出来た部分で、ここから3期に向けて、また違う成長の仕方を見せてくれる気がしているのですごく楽しみです。
――古川さんは白銀の成長を感じた部分はありましたか?
古川:実は白銀って割と完成されきっているキャラクターなんですよね。もちろん、成長する伸びしろはあるんですけど、例えばかぐやとの関係性であるとか、彼がどういう風に舵を切っていくのかというのは、1つの成長の目安ではあるんじゃないかなと思います。
人格に問題がある部分は多少見え隠れするのですが、それでもベースの部分では白銀ってものすごく常識的なキャラクターなんですよね。白銀が何かに対して「もっと頑張らなきゃ」と思うことって、かぐや有りきなんですよ。「かぐやと並び立てる男になれるように」という部分の1つで、おもしろ方向だと「彼女がこんな一面を見たらどうしよう」というところもありますよね。それが、彼をより上のステージに上げていっている。だから、成長と言うと、若干違うのかもしれないですね。
プラスで藤原から教えを請うたりするでしょ(笑)? 人として成長していっているところもあったりして、それが面白かったりするなと思いますね。今までやってきた藤原教育回みたいな感じのものが、次に活かしきれているかどうかは、まったくわからないですけど(笑)。
――3期の見どころや楽しみなシーンを教えてください。
古川:3期の見どころとしては、やっぱりこれまで繰り返されてきたような“生徒会ギャグ”というものが全体的に挟まってくるんですけど。
鈴木:生徒会ギャグ(笑)。
古川:それに加えて、生徒会以外の超強力なキャラクターがこの作品にはたくさんいるので、例えば白銀家の親父であるとか(笑)。あとはナレーションの青山穣さんも今回もフルスロットルで駆け抜けておりますし、ぜひ見どころの1つとして観ていただきたい! 個人的には早坂に注目して観ていただきたいですね。
鈴木:鈴木的には、つばめ先輩が本格始動するんじゃない?みたいなところですね。2期だと最後に顔が出てきて終わったので、アニメしか観ていない人は顔も全然見られなかったし、でも困っている人とか後輩にはすごく優しくしてくれる、手を差し伸べてくれるタイプで、そういうところが男的にはすごくいいなと思うので、たぶん石上も例外はないだろう、と。男としてつばめ先輩は気になる存在になるんじゃないか、という部分はあるので、いっぱい出てきてくれたら嬉しいなと思っています。
――石上の恋愛面も3期は注目ですね。
鈴木:そうですね! ウルトラロマンティックが、かぐやと白銀だけだと思ったら大間違いだぞ!と。
――では、楽しみにしてくださっている方にメッセージをお願いします。
鈴木:1期、2期と日本のみならず、海外でも親しんでいただき、たくさんの応援があって我々3期がこうして出来ることになりました。3期をやれるなんてなかなかないことですので、僕もとても気合いが入っていますし、役者一同変わらず良いものを作ろうという気持ちは変わっていないので、サブタイトルが「ウルトラロマンティック」に変わった意味などを想像しながら、楽しみにしていただけたらと思います。
古川:ラストの結末や展開を知っている方もいると思うので、そこにプレッシャーを感じていないわけでは決してないんですけども、そこにちゃんと行き着いて、しっかりとした気持ちで「ウルトラロマンティック」という文字を飾れるように頑張って参りたいと思います。
きっとかぐや側に感情移入してくださっている方もいらっしゃるのかな、と思うと、その方々の期待に応えるためにも、しっかりとカッコいい引導を渡せればと思っておりますので(笑)、ぜひ見守ってくだされば有り難いです。今後ともよろしくお願い致します。
――楽しみにしています、ありがとうございました!
[撮影:周二郎]
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作品情報
第 3 期 「かぐや様は告らせたい-ウルトラロマンティック-」
2022 年 4 月 8 日(金)24 時より TOKYO MX,BS11 ほかにて放送中!
■特報 / https://youtu.be/SNw-URIr9_0
■TOKYO MX、BS11、群馬テレビ、とちぎテレビ 4 月 8 日より 毎週金曜日 24 時 00 分〜
■MBS 4 月 9 日より 毎週土曜日 26 時 38 分〜
■RKB 4 月 9 日より 毎週土曜日 26 時 00 分〜
■TeNY 4 月 9 日より 毎週土曜日 25 時 55 分〜
■ABEMA 4 月 8 日より 毎週金曜日 24 時 00 分〜 ※地上波同時配信
※放送日時は編成の都合等により変更となる場合がございます。予めご了承ください。
■スタッフ
原作:赤坂アカ(集英社「週刊ヤングジャンプ」連載)
監督:畠山 守
シリーズ構成:中⻄やすひろ
キャラクターデザイン:八尋裕子
総作画監督:矢向宏志 川上哲也 晶貴孝二
プロップデザイン:木藤貴之
美術監督:若林里紗
美術設定:松本浩樹、平義樹弥
色彩設計:ホカリカナコ
色彩設計補佐 村上彩夏
CG監督:栗林裕紀
撮影監督:岡﨑正春
編集:松原理恵
音楽:羽岡 佳
音響監督:明田川 仁
制作:A-1 Pictures
製作:かぐや様は告らせたい製作委員会
四宮かぐや:古賀 葵
白銀御行:古川 慎
藤原千花:小原好美
石上 優:鈴木崚汰
伊井野ミコ:富田美憂
早坂 愛:花守ゆみり
柏木 渚:麻倉もも
大仏こばち:日高里菜
田沼 翼:八代 拓
四条眞妃:市ノ瀬加那
子安つばめ:福原遥
ナレーション:⻘山 穣 ほか
■オープニングテーマ:鈴木雅之 feat. すぅ「GIRI GIRI」
■エンディングテーマ:鈴木愛理「ハートはお手上げ」
■公式サイト:https://kaguya.love/[リンク]
■公式Twitter:@anime_kaguya https://twitter.com/anime_kaguya
■原作情報:「かぐや様は告らせたい〜天才たちの恋愛頭脳戦〜」コミック1〜25巻好評発売中!
■Blu-ray&DVD情報:TVアニメ「かぐや様は告らせたい〜天才たちの恋愛頭脳戦〜」シリーズ第1期&2期 各全6巻好評発売中
(C)赤坂アカ/集英社・かぐや様は告らせたい製作委員会