マリオネットの“業”を余すことなく表現!『からくりサーカス』の“しろがね人形”写真集刊行&展示開催
『週刊少年サンデー』(小学館)で1997年から2006年まで連載されていた藤田和日郎さんのマンガ『からくりサーカス』。人間に害をなす”自動人形”(オートマタ)に対して操り人形を武器に戦う”しろがね”が織りなすストーリーは壮大で、複雑にエピソードが絡み合う展開が未だにファンを魅了。特に”自動人形”と”しろがね”の懸糸傀儡(マリオネット)たちがどちらも意思に縛られているという世界観は多くのクリエイターのインスピレーションを刺激しています。
そんな中、『からくりサーカス』の”しろがね”たちをイメージした球体関節人形を撮影した写真集が2013年7月15日に刊行。それに合わせた展示も東京・池袋のオレンジギャラリーで開催されます。
人形は、ロックバンド黒夢のイメージビジュアルや中島美嘉コンサートツアーの人形プロデュースを手がけている堀よし子さんが製作したもの。白皙のような肌の質感と、無表情で硬質な視線が”しろがね”の強さとはかなさを余すところなく表現しており、ワイド版『からくりサーカス』の口絵にも登場しているので藤田ファンならば目にしたことがあるはず。
そんな堀さんの人形を、写真家の平瀬隆廣が撮影。被写体の魅力をストレートに余すところなく写し出しており、原作者の藤田さんも「こんなに綺麗に人形を撮るなんてね!」と脱帽の言葉を寄せています。
写真集と展示では、これまで未発表の”しろがね人形”も陽の目を見ることに。『からくりサーカス』の世界が現実に降りてきたと錯覚させるような内容となるのは間違いないところ。
藤田ファンはもちろん、球体関節人形が好きな人にとっても、直接作品を観ることができる貴重な機会となりそうです。
平瀬隆廣 しろがね人形写真展
日程:2013年7月15日~7月17日
会場: 池袋オレンジギャラリー
東京都豊島区池袋西1-9-11-103
時間:11:00~19:00 ※最終日は18:00まで