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Mar 29 2024

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路面電車がファッションショーの舞台に!? 不思議系ブランド『pays des fees』新コレクションが奇抜すぎた

東京・中野ブロードウェイにショップを構え、デザイナーのりむさん独特のセンスがコアなファンを生んでいる不思議系ブランド『pays des fees』(ペイ*デ*フェ)。過去には廃病院や学校の体育館で新作コレクションのショーを開催するなど、風変わりなお披露目会を行うことでも注目されますが、2016年の新コレクション『コンストラクティヴィズム』のショーを都電荒川線の車内で2016年2月6日に敢行。招待客の前でロシア構成主義に影響されたという新作が発表されました。

路面電車の狭い車内という都合上、限られた招待客の前でお披露目された今回のショー。ここではその模様をお届けします。

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招待客には「12時10分に都電荒川線荒川車庫前集合」という案内のみだった今回のショー。しばらく近くの広場で待たされた後に、貸し切りにされた路面電車の中に案内されました。

招待客に配布された「乗車券」。ちゃんとロシア語です。

車内に入ると「車掌」が検札に。乗客をまわって日付のスタンプを押していきます。

そうこうしているうちに、荒川車庫前駅を出発し、三ノ輪橋方面へ。当初から乗っているモデルが、ラジオに耳をそばたて、電波の入りやすいところを探している様子を見せます。車内にはラジオのノイズらしき音や「ピー」という異音、ロシア語によるアナウンスの声、そして車両が走る異音が流れます。

駅に止まったと思うと、待機していたモデルが乗車。ここでもちゃんと切符の確認は忘れません。

当たり前ですが、動く車内の中をランウェイ替わりに歩くので、かなり不安定な中でのショーになっています。

白のニットカーデには、右胸に奇妙な紋章が刺繍されていて、インパクト抜群。

ドットピンクと襟の形が目を引くワンピース。目が隠れるまでに切り揃えられたボブヘアーが、なんだか見る側にも不安な気持ちにさせられます。

赤いシューズには、「目」がたくさん! 『ペイ*デ*フェ』らしい不思議なデザインです。

非対象で幾何学的なロシア構成主義をもとにしたということもあり、そのデザインや色がアバンギャルドなアイテムが目立ちました。中にはカジミール・マレーヴィチやリュボーフィ・ポポーワを思わせるようなものも。

アイボリーがベースでオレンジの差し色、そしてリアルな顔の反面というドレッシーなコーデ。堂々とかっこよく着こなしたいところ。

ショーは三ノ輪駅で終了で、モデル全員が揃って記念撮影。なんというか、シュールです。

ロシア構成主義の直線的かつアヴァンギャルドなデザインを、無機質だけど怖くて可愛い世界に再構成したという『ペイ*デ*フェ』の新コレクション。ショーの奇抜さもさることながら、アート性の高いデザインなども近年で随一といえるアイテム揃いだったのが印象的でした。

なお、新コレクションの展示会は2016年2月14日まで中野の『ペイ*デ*フェ』のショップで実施。複雑に構成されたデザインをよく見たいという人は、ブロードウェイに足を運んでみては?

pays des fees official (ブログ)
http://ameblo.jp/pays-des-fees/ [リンク]

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記者プロフィール

ふじいりょう

乙女男子。2004年よりブログ『Parsleyの「添え物は添え物らしく」』を運営。ネット、メディア、カルチャー情報を中心に各媒体にいろいろ書いています。好物はホットケーキとプリンと女性ファッション誌。

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