今日から使える「口説く」ための心理学 ~プライバシーの告白がふたりだけの秘密に~
気になっている男性にできれば知られたくない秘密がある。
その秘密の内容は大小さまざまかもしれませんが、そんな女性は数多くいるのではないでしょうか。
その悩み、恋愛心理学からみれば、思い切って告白したほうがいいんです。しかし、なぜ告白したほうが良いのか?
その理由を恋愛心理学のパイオニア・渋谷昌三さんの著書「恋愛心理の秘密~ただの友達で終わらせない44の心理効果~」(大和書房)からご紹介しましょう。
自己開示の心理効果
自分のプライバシーを他人に話すことを、心理学では「自己開示」といいます。
金銭の悩み、身体の悩み、家族の悩みなど、秘密にしておきたいことは数多くあります。
これらの秘密を大切な人に打ち明けた場合、相手は「そんなことまで話してくれるなんて…そんなに信頼されていたのか…」というある種の感動はしても、嫌な気分になることはありません。
さらに、相互開示に発展していくメリットもあります。
相互開示とは、相手の自己開示のレベルに応じた自己開示をするという特性。
人は、相手の自己開示に釣り合った内容の自己開示をするのです。
ふたりの間には、同じステージでお互いの秘密を告白するというパターンが生まれれば、自然に親しみや愛情も深まっていくのです。
長所だけではなく短所もアピール
他に自分をアピールする場合、自分の長所だけアピールする、片面提示と、短所もさらけ出す両面提示があります。
「私は慌て者だけれども、性格は明るい」といったアピール方法です。こうした場合でも、短所を告白する両面提示の方が効果は大きいと言われています。
恋愛において、自分は将来結婚するつもりだけれども、彼が煮え切らないという場合に効果を発揮。
「私は、掃除は苦手だけど、料理だったら誰にも負けないわ」というように、自分の短所と長所の両面を並べて伝えます。
欠点を述べることで、長所の部分が強調されるのです。また、短所を前もって伝えておけば、その後の展開も楽になります。
上手くいっているときは片面提示
ただし、なんでもかんでも欠点を伝えればいいわけではありません。
相手もちゃんと結婚したいと考えている場合は、片面提示で長所をアピールして彼に踏ん切りをつけさせましょう。
恋愛のスタート時にも片面提示は効果を発揮。ここは押しの一手と判断したら、あなたの魅力で押し切るのです。
でも、やりすぎると自己顕示欲の強い女と思われるので注意しましょう。