タランティーノが選ぶベスト10は? ハリウッドスター好きは必見の『CREA』映画特集
20~30代女子をターゲットにした文藝春秋のライフスタイル誌『CREA』。リニューアルを前にした最後の号となる2014年1・2月合併号では、「運命の映画 最愛のドラマ」と題した特集を組んでおり、表紙を飾っている松田龍平さんをはじめ、加瀬亮さん、東出昌大さん、西島秀俊さんといった実力派俳優が自身の出演作や影響を受けた名作について語るインタビューを掲載。ハリウッドで活躍中の関係者が選ぶ映画や、大ヒットしたNHKドラマ『あまちゃん』関連の記事など、エンタメ好き必見の一冊となっています。
注目したいのは、『パルプ・フィクション』『キル・ビル』のクエンティン・タランティーノ監督が選ぶ10本を映画ジャーナリストの成田陽子さんが訊いたページ。1位の『地獄の黙示録』は納得として、2位にお荷物少年野球チームのサクセスストーリー『がんばれ!ベアーズ』を選出。封切り当時13歳で「ノスタルジアを刺激してくれる懐かしい映画」とコメントしています。他にも『バッド・チューニング』『続・夕日のガンマン』『大脱走』『ジョーズ』といったエンターテイメントとしても評価の高い作品をチョイスしているあたりがタラらしいところ。
カルチャー誌ならではといえるのが、イタリアのブランドFENDIと映画との関係をフォーカスしたページ。『夏の嵐』『山猫』などで知られる名匠ルキノ・ヴィスコンティと衣装デザイナーのピエロ・トージによるファッションの表現とモードとのかかわりについて触れたジャーナリストの鈴木布美子さんのコラムは、当時の作品のカットと合わせてみると彼らの美学がより伝わってきます。
ハリウッドスター好きにとっては、レオナルド・デカプリオやキアヌ・リーブス、ブラッド・ピット、ジョニー・デップらの若かりし頃と現在との比較写真が並ぶ「大人の男へと進化したスターたち」が眼福。ゴシップについても、スターたちの相関図が掲載されているので、セレブたちの交友も押さえることができます。
貴重な写真も多く、邦画・洋画問わず、映画好きならば目を通しておく価値がある今回の『CREA』。2013年12月14日からの公開が控える『ブリングリング』のソフィア・コッポラ監督のインタビューをはじめ、最新作のガイドも掲載されているので、年末年始に向けた作品のチェックにも役立つのではないでしょうか。
CREA WEB|クレア ウェブ
http://crea.bunshun.jp/