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Dec 09 2016

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クラウドファンディングは「新しい翼をもらったという感じ」 シンガーソングライター高田梢枝さんインタビュー(後)

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クラウドファンディングサービス『PICNIC』でオリジナルCDの制作を募集しているシンガーソングライター高田梢枝さんのインタビュー。前編では『交響詩篇エウレカセブン』のエンディング曲「秘密基地」をめぐる思いや、今回コラボレーションすることになったThe LASTTRAK(以下ラストラ)と超都市型音楽イベント『Re:animation』で共演した際のことなどを語って頂きました。

The LASTTRAKとのコラボCD制作をクラウドファンディングで募集! シンガーソングライター高田梢枝さんインタビュー(前) – オタ女
http://otajo.jp/37359 [リンク]

後編では、クラウドファンディングにチャレンジする経緯や、目標金額100万円が集まった暁に制作決定となるCDの内容を中心にお届けします。現在、『PICNIC』ではラストラRemixの「秘密基地」やライブ音源などを試聴できるので、それに合わせてご覧下さい。

――今回『PICNIC』を使った企画で、ラストラさんとのコラボのCD制作の出資を募ることなりました。クラウドファンディングという仕組みについてはご存知でしたか?

高田:いや、『PICNIC』をするという時に初めて教えてもらいました。

――高田さんのオリジナルの曲と、ラストラによるリミックスが収録されるものになると聞いていますが、もう制作に入られているのでしょうか。

高田:曲はまだなくて、これから作っていこうというところです。イメージも固まっていないのですけれど、浮かぶときには「ババッ!」と浮かんでくるので、今は急がずに。曲を作る時にいつも心がけているのは、聴いた人が共感してくれるかどうか、何か喜んで貰えれば、ということ。そういう反応がないのであれば、作っている意味がない。自分を表現したいから曲を作るというのは、わざわざ世に出す必要はないと思っています。今回もそれを一番大事にしたいです。

――今はまっさらな状態なのですね。少しでも手がかりを教えて頂ければ。

高田:ラストラさんのファンや若い人たちがどんなことを考えていて、どんなことを悩んでいるのか知りたいです。そこを探っていくところからはじめていこうと思っています。私はもともと量産するタイプでなくて、デビューする時も持ち歌が10曲しかなくて、社長に「デビューしたくないです」と直談判したくらいなのですけれど(笑)。ある本を読んで、傑作を書きたいならば寡作を恐れてはいけない、とあって。だから、コンスタントに曲を書くということにチェレンジしてみようと。これまでとはやり方を変えてみようと思っています。

――リミックスが入るというのは、一つの曲の別の角度からフォーカスするということでもありますね。

高田:そうですね。私のファン層では、クラブサウンドなど聴かない人も多いと思うので、どう感じてもらえるのか楽しみです。

――高田さんのフィールドでのライブの場合、対バンするアーティストもアコースティックがベースですよね。

高田:やはりアコギやピアノ一本とか、そういう人たちが多いですね。普段そういうライブでやっていると、他のジャンルとなかなか関わることができないし、だからこそ面白いなと感じています。音楽でもどんなことでもそうだと思いますが、新しいものにはすごく魅力がある。まだまだ全然表現できていないですけれど、私自身も常に新しいことをやりたいな、と思っています。

――先ほど「コンスタントに曲を書く」というお話がありました。本来であれば、レコード会社との契約を選ぶ方が確実で安定すると思ってしまうのですが、今回クラウドファンディングをやってみようと決心できた理由を教えて下さい。

高田:「面白そう」と思ったからです。新しいことをやりたいと思ってもなかなか出来ないから。私が小学生の頃はミュージシャンは憧れの職業だったのに、今は圏外で一位が公務員ですよね? 音楽業界がもっと盛り上がってほしいですし、夢があるんだということを見せたい。そのためには安定なんていらないな、と。後先は考えていないですね。

――『PICNIC』をするにあたって、出資されたファンへの特典などもスタッフの皆さんと企画されているんですよね。

高田:はい。今回協力してくれている皆さんと一緒に考えるのがすごく面白いです。こういう企画は自分だけで出来ないので、いわば新しい翼をもらったという感じ。こうやって形になって飛び立つことができて感謝しているし、ありがたいです。でも、ある意味では勝負だとも思っているので、ありとあらゆる手を使って全力で頑張りたいです。

――このプロジェクトの次に、他のウェブサービスを使った新しいチャレンジなども検討されることになるのでしょうか?

高田:まずはやってみてからですね。一番はファンのみなさんがどう感じるのか。クラウドファンディングはお金がリアルに動くので、ネガティブに捉えられないか、ちょっとだけ懸念していて。それを何回もやり続けるというのは、今回と意味合いが変わってくる。「ほんとうにお金ないのかな」と心配させることになるかもしれないし。

――出資者の名前が、CDにスペシャルサンクスとしてクレジットされるとか(5000円以上の出資者対象)。自分の名前があるというのはファンにとって嬉しいと思います。

高田:私も好きなアーティストのスペシャルサンクスってすごく見てました(笑)。楽しみにして頂ければいいな、と私もワクワクしています。

――これまで、音楽系のクラウドファンディングはDJやトラックメイカーといったクラブカルチャー中心で、高田さんがチャレンジすることにより、例えば路上ライブをアコースティックでやっているような人にも、サービスを知る機会になるかもしれませんね。

高田:一概には言えないですけれど、弾き語りやソロをやっているような方は、控え目な性格で外の世界に積極的というよりも裡に篭もるタイプが多い気がします。もちろん、その人自身がどうありたいかが一番大事だと思うんですけれど。路上ライブとライブハウス、今ならば『ニコニコ動画』にアップするとか、決まったことしかしていないと、何をしたらいいか分からなくなっている人もいるかもしれませんね。

――そんな人たちが、高田さんのように一歩踏み出すには、どのようなことが必要なのでしょうか?

高田:私もこのように考えられるようになったのは、自分で事務所を作って、ある意味崖っぷちに追い込まれて、だからこそ何か新しいことをやらなければ生き残っていけないと感じたからです。いい意味での危機感が常にあるというか。だから、音楽活動に行き詰まっている人は、本気で食べていきたいのか、趣味のままに留めておくか、簡単ではないけれど決断したほうがいいのかな。趣味を超えるところでやりたい、という気持ちが少しでもあるならば、もっと他のジャンルの音楽やライブを聴くとか、他の芸術に触れるとか、外からの刺激を受けてインプットがなければ自分のオリジナルになっていかない。そういう気持ちが新しいことをやろうと動かすのだと思います。

――ありがとうございました!

PICNIC 高田梢枝オリジナル楽曲×TheLASTTRAKによるRemixのコラボCDを作ろう!
http://picnic.sc/project/detail/1118 [リンク]

高田梢枝 公式ウェブページ
http://kozuetakada.com/ [リンク]

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記者プロフィール

ふじいりょう

乙女男子。2004年よりブログ『Parsleyの「添え物は添え物らしく」』を運営。ネット、メディア、カルチャー情報を中心に各媒体にいろいろ書いています。好物はホットケーキとプリンと女性ファッション誌。

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