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Nov 22 2024

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『ツキクラ』井上雄貴&大海将一郎&小松準弥インタビュー「お互いを補って成長出来る仲間」

声優2.5次元の芸能事務所「ツキノ芸能プロダクション」が2015年から行っている新人育成プロジェクト「ツキクラ」。演技、歌、ダンス、そしてアニメやゲーム領域と、それぞれに得意分野をもつ12名の個性的なメンバーが魅力的なこのユニット。毎週LINE LIVEにて番組を放送し、先日、初の単独ホールイベント「TSUKINO CROWD FESTIVAL 2016 SUMMER」を成功させるなど、今注目を集めています。

今回は、井上雄貴さん、大海将一郎さん、小松準弥さんの3名にインタビューを敢行。ツキクラってどんなユニット? メンバーはみんな仲良しなの? 色々とお話を伺ってきました。

―今日は色々とお話を伺わせていただきます。まずは、現在に至るまでのきっかけを教えていただけますか?

井上:僕は声優を志した事がきっかけです。実はずっと、将来の夢が出来た事が無くて。小学校、中学校で皆がサッカー選手、とか大工さんとか夢を言っている中で、僕だけは何も無くてこのままなんとなく生きていくんだろうなと思っていました。高校生になって進路希望を書く際に、サラリーマンは自分の性格には合いそうに無いから、自分の好きな事や楽しい事を仕事にしたいなと考え、当時ライトノベルにハマっていたので、ラノベやアニメ関連の仕事を調べて声優という仕事を認識しました。

―では、それまでは声優という仕事については認識されていなかったんですね。

井上:そうなんです! ただアニメを観て、ただラノベを読むだけの、オタクでした(笑)。運動部やリアルを謳歌しているのクラスメイトと住む世界が違うなって思いながら、クラスのすみっこでずっとラノベを読んでいたので……。そこから色々声優について調べて、活動をし始めて今に至るという感じです。

―(小松さん、大海さんが「へ〜!」とうなずく姿を見て)お2人も初めて聞きましたか?

小松・大海:はい、初めてです!

井上:そんな感じで始めたんだよ〜。『声優図鑑』にも載っているから見てみてね(笑)。
※参考 http://ddnavi.com/news/305872/a/

小松:見る! 僕は、小さい頃から芸能界に興味がありました。宮城県の石巻市の出身なのですが、石ノ森章太郎さんの「石ノ森萬画館」というのがありまして、子供の頃、仮面ライダーショーなどのイベントをよく観に行っていました。そこで、藤岡弘、さんを見てすごくキラキラしていたので、「いつかああいう風になりたいな」と思った事を覚えています。それで、大学2年生の頃に雑誌『FINEBOYS』のオーディションでグランプリをいただき、芸能界でのお仕事がスタートしました。

―声優とは別のところで始まったという事ですね。

小松:はい。声優のお仕事は「ツキクラ」のメンバーになるまで実はよく知りませんでした。最初から声優を目指している方もたくさんいるのに僕が入って良いんだろうか、という不安な気持ちもあったのですが、表現する事は大好きなので、体を使うお芝居とは違う楽しさもありますし、勉強するべき事がたくさんあるなと感じているところです。

大海:僕は両親が映画好きで、家も洋画専門チャンネルに加入していたので子供の頃からよく映画を観ていたんです。子供の時って字幕版よりも吹替え版を観ると思うのですが、そんな中でジム・キャリーさんが大好きになって、日本語吹替えを担当されていた山寺宏一さんの声を意識しました。そのうちに、山寺さんの声を他の洋画でも聴く様になって、声優という仕事に興味を持つ様になりました。中高生になり、深夜ラジオをよく聴くようになってからは、声優さんのラジオが好きになって、声優さんというお仕事はすごくマルチに活躍出来るんだなと。僕も将来、大好きな映画に携わりたいし、ラジオもやりたいし、アニメの声もやってみたいなと思う様になりました。

井上雄貴さん

―ツキクラメンバーが決定して、最初に顔を合わせた時はどんな雰囲気だったのですか?

井上:オーディションの後すぐに「ツキクラで今後こういう事をやっていくよ」というオリエンテーションがあったのですが、僕も含め皆のよそよそしさったら無かったですね(笑)。まだ誰の事も顔と名前が一致していないまま、翌日一日中一緒に収録という、なかなかハードなスケジュールでした。

小松:僕は一番最初に燎(菊地燎)と太盛君(西野太盛)と話したんですけど、2人共めっちゃ良い人だったんですよ。それでやっと打ち解けたけど、最初は皆が声優目指しているっていうのもあって「何この格好良い声の人達!」って思って緊張してしまって。将ちゃんなんて一切喋らなかったもんね。

―大海さんは人見知りですか?

大海:そうですね。今でこそ、えーっ? ってくらい皆と仲良くなったんですけど……。

井上:えーっ? ってくらい?(笑)

小松:イヤなの?(笑)

大海:違う違う、そうじゃなくて! こうして仲良くなれて良かったなって!

井上:ツキクラメンバーが決まって一番最初に取材していただいた時に、僕は将ちゃんとペアだったんですけど、2人で連携全く取れてなかったもんね。

小松:ツキクラの最初の収録の将ちゃんヤバかったもんね、完全に目が死んでた(笑)。

大海:そうですね、その死んだ目を見たい方はぜひDVDをご覧になってください……。イヤ、正直観て欲しくないです!!

小松:そこからのキャラ変はすごかったですね、将ちゃんは。

井上:SNS見てビックリしたもん(笑)。

大海:それも含めて大海なんです、静かな大海もいて、違う大海もいて、込み込みの大海……。今自分でも何言ってるか分からなくなってますけど。

―この3人が仲良くなったきっかけは?

小松:やっぱり一緒にご飯に行ってからですかね。将ちゃんの面白い所がたくさん分かって。

大海:もっと言って、もっと言って。

小松:将ちゃんの妄想話が本当に面白くって、ハマりましたね。

大海:それはちょっと恥ずかしいからやめて!

小松:イノエルはもう会った時から、このいい人オーラ、優しそうな雰囲気があって、しかもそのままで。色々教えてもらう事も多くて。

大海:僕はダンスが全く未経験だったので、イノエルに優しく教えてもらって。ツキクラにはダンス、歌、演技、それぞれが得意な事を持っているのでお互いに補い合って成長出来る所が本当に有り難いですね。

大海将一郎さん

―素晴らしい事ですね。皆さんのそれぞれのライバルは誰になりますか?

井上:僕はいっちー(市川太一)ですね。元々ガッツリ声優を目指していて目標も近いし、オーディションでもよく一緒になるんです。でも、バチバチと張り合っているわけでは無く、はやく一緒のアニメで共演したいね、とか、事務所が違うので「ヴィムスの市川、マウスの井上」といった感じで若手として活躍出来る様になりたいね、とお互い励まし合っています。

小松:僕は西野太盛君と糸川耀士郎君です。目指しているベクトルが一緒なんですよ。プライベートでも特に仲が良くて、お互いの目標を話して、どうしたら良いかって相談もしあいますし、良きライバルであり良き仲間という感じですね。

大海:僕は徳武竜也君のお芝居が本当に好きで、すごくパワーを感じますし、読解力など、自分には無い引き出しをたくさん持っているので、いつか負けないくらいの表現力を持ちたいと思っています。

―もし「こんなメンバーの意外な一面を知っているよ」というのがあれば教えてください。

小松:イノエルの意外だなと思ったところは筋肉が好きな所ですね。

―女性の? 男性のですか?

井上:男性のです。って変な意味じゃないですよ!(笑) 僕自身も人様に見られても恥ずかしくない体を目指して鍛えているのもあって、カッコイイ筋肉のつき方をしている人に憧れるんです。2人(小松、大海)もそうなんですけど、すごく良い筋肉を見ると触りたくなるという。

小松:「良い筋肉だね!」って褒めてもらいました(笑)。

―井上さんの体力作りがダンスに活きているのかもしれませんね! 皆さんの目指す声優さん、俳優さんを教えてください。

大海:僕はやはり最初に声優さんというお仕事を意識した、山寺宏一さんはずっと憧れです。あんな風に七色の声色を使い分けられる方になりたいです。俳優さんでは、僕はあまり邦画を観ないのですが、時代劇が好きで。子供の頃おじいちゃんとおばあちゃんに連れて行ってもらって観た『壬生義士伝』(2003)という映画で齋藤一を演じた佐藤浩市さんの演技が忘れられず、ずっと大好きです。

小松:僕も声優なら山寺宏一さんのお芝居がとても好きです。俳優さんでは山田孝之さんです。

井上:あっ、山田孝之さん僕も言おうと思った……。本当に色々な役をされていてすごいよね。『クローズZERO』から『勇者ヨシヒコ』から。

小松:本当にすごい! 僕はジョージアのCMがすごく好きで、一時期はあのCMを観る事が毎日の活力でした。菅田将暉さんもいつ見ても違う雰囲気を持っているので憧れます。後は最近では『葛城事件』に出演されていた若葉竜也さんが先輩なので(※すみません、いつの先輩なのか聞きそびれました)、いつも注目させていただいています。

井上:今一番目標にしている一番大好きな声優さんは小野大輔さんです。二枚目も三枚目も色々な役柄を演じられて、カッコイイ声で、歌も歌えて、でもご本人はあの柔らかいキャラクターという。僕がアニメにハマるきっかけとなったのが、友人から借りた『涼宮ハルヒの憂鬱』だったので、小泉(CV:小野大輔)も大好きですし。俳優さんでは香川照之さんの『クリーピー 偽りの隣人』を観に行ったら、サイコパス役がもう……すごすぎて、本当に素晴らしい俳優さんだなと尊敬させていただいています。

小松準弥さん

―それでは最後に、今年の目標をお仕事編とプライベート編でそれぞれ教えていただけますか?

井上:お仕事では今年中にアニメの主役をやりたいです! かなり大きな目標ですけど、でも言っておきます。プライベートは、すごく小さな事になりますが良いですか?(笑)僕今、実家にいて都心から結構遠い場所に住んでいるので、一人暮らしをしたいので、お金をためて今年中に引っ越しへの準備をしたいと思います!

小松:今年は舞台『あんさんぶるスターズ!オン・ステージ』に出させてもらって、その後はまだしっかりとスケジュールが埋まっていないんです。なので、声優でも舞台でも映像でもとにかく色々な事に挑戦したいです。プライベートでは、ツキクラメンバーで何かしたいですね、花火とかBBQとか。皆でビール飲んだりしたい(笑)。

大海:僕はアニメでセリフがあって、エンドクレジットに名前を載せていただけるお仕事をするのが目標です。他のお仕事でもレギュラーに選ばれる様な、皆様に頼って頂けるようなそんな大きな役割を務めてみたいです。プライベートでは、どんな時も笑顔でポジティブでいたいですね。辛い時でも笑顔だけは絶やさずにいたい、それが目標です。

井上:素敵!

小松:本当に素敵、将ちゃん妄想だけじゃなくて、いい事も言えるね!(笑)

大海:ちょっとそうやって、大海を妄想と読むみたいのはやめてくださいよ。

―今日は楽しいお話をどうもありがとうございました!

ツキプロch.
http://www.tsukipro-ch.com

ツキクラ公式ブログ
http://lineblog.me/tsukicro/ [リンク]

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記者プロフィール

藤本エリ

日常系アニメと、黒髪・細身キャラクターをこよなく愛するライター。一番応援している声優は小野大輔さん。

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